「新しい朝が来た!」 河津 米子さん 撮影
24日にはあれ程嫌だった検査を受けた。朝8時半から準備が始まった。
6人が窓向きのカウンターの席に座る個室で、まず2Lの水に溶かした下剤をゆっくり飲み始めた。
30分経過ごろからそれぞれが近くに幾つもあるトイレ通いが始まった。
しかし私は一向に催さない。腹のきれいになった人から順に検査室に行ったようでだんだん人が
居なくなった。90才位と80代前半位のおばあさんとの3人だけになってしまった。
年配者ほど腸の働きが弱いのか、薬の効きが悪のか、比較的若い人は早々に部屋から消えたが、
それから我々3人は難行が始まった。2Lは飲み尽くしお代わりが来た。4Lとなるとビールでも
難しいだろうが,この美味しくない水となると大変な3時間だった。
私はトイレの7回目でやっとOKがでたもう準備段階で胃はパンパンで心身共にぐったりしてしまった。
さあ、これからが本番であの異物を口と尻から突っ込まれる訳だ。薄暗い検査の部屋は、美人の担当医師も
看護婦さんも鬼のように見えた
ベッドに横たわり口に輪っかをくわえさせられて、もう少し横向きになって下さいと言われた迄は覚えているが
直ぐ分からなくなった。その辺の記憶が無い.
何分位が経ったのだろうか空白の時間があってから車いすで別なベッドへ移動。本当にやったのかしらと言う
感じだった.
あの昔の挿入される痛みも不快も苦しみも知らなかった。麻酔薬なんだろうが、
心臓に難ありの私の場合は心配されたがどうやら大丈夫だったようだ。
医学や薬の進歩とは有難いものだ。
こうして無事に解放されたが、胃にも腸にも幾つもポリープがあるし、食道が荒れていると言う。
しかし小さいから大丈夫でしょうとのことだったが、切除して生倹へ出すのでその結果待ちと言う
ことになった。来月17日の診察日まで心静かに待つことにしよう。翌日の祝杯も極めて控え目にしておいた。