『 静寂とストレッチ 』
高橋 裕一さん 撮影
朝から曇りで小雨がちらちらだったが、さほど寒くもなくまあまあの投票日和だった。
この天候が日本にとって吉と出るか凶と出るか、若人の投票率の影響が大きいからだ。
日本のように一党政権が長くなると、とかく不祥事、独裁専横、国民をないがしろに、
違法、強権がまかり通ってしまうと言う弊害が起きている。
国民も毎回投票の度に何の変化も改革も改良もなく,無力感ばかりで、そこには希望も
感激もない。多くの人がこうなので嫌気がさして、投票率が低いのかも知れない。
どうせ投票したって何も変わらない、どうにもならないよと思い、より悪い傾向が続く
ばかりで、消極的や諦めになっているのかも知れない。
私は今回もいつもの中学校の投票所へ、雨にならぬうちにと昼前に行った。同じ思い
なのか大勢の人出で、門の入り口まで並んでいた。
この地区の顔触れは全く選挙の意味もない感じである。ワクチンで名を馳せた河野氏の
独占的な牙城で、投票にも力が入らない。
私は自慢じゃないが国政選挙はむろん地方自治体の選挙でも、学生時代の生徒会長の選挙
でもまだ一度も棄権したことはない。
根が判官贔屓であるせいか、いつも弱い党や、強者に立ち向かう対立候補者や期待の持て
そうな明るい新人などに投票してきた様な気がする。
つまり改革、改善を求めていたのだろう。選挙用のマニフェスト、これは与党も野党も当て
にはならないから、どうしてもこうした選び方になってしまう。
会場には長い行列が出来ていたから、投票率はある程度にはなるだろう。しかしこの地区の
結果は夜の結果を待つまでもなく知れたものだ。
県内ではもう一カ所、13区でも同じ事があるだろう。特にその区などは不祥事、政治資金
使用途で虚辞説明し、その後はその説明必要なしと強弁している鉄面皮の大物が居る。
この辺に奇跡が起きれば、それを契機にそんなムードは盛り上がり、今後も全国に波及し日本も
良い方向へ行くのではと期待するのだが、実現性のない期待なのが情けない。
自分の投票した人や政党が、当選や勝利しないと何だか自分が全く政治に参画していないような
気がしてきて、政治に興味を失い虚しさを味わってしまうことがある。
今まで何度こんな気持ちを味わったことだろう。いよいよ今夜は日本の将来が変わるのか、
それとも相変わらずなのだろうか。どっちに転んでも運命の夜であることは間違いないことだ。