『 マユはけおもと(眉刷毛万年青)の花 』
須田 孝夫さん 撮影
花の形が眉刷毛に、葉がオモトに似ているからの
ネーミングだそうだ。
グルメで植物学者で歌舞伎評論家の須田さんらしい
写真の1枚です。
朝から雲一つない青空で、ピリッと一寸肌寒かったけれど爽やかな秋晴れだ。
けれども、どうも今ひとつ身も心も空のように爽やかとは言えない。
最近の生活事情から体調不良を訴える人、それだけでなく不安症、心配性という
精神症で、日常生活に支障をきたしている人がとても多いと新聞が報じていた。
ただ起きる、食べる、歩く、寝るといった基本的な日常生活では支障がないよう
でも、徐々に精神や肉体は蝕まれつつあるという。
家に籠もったり、人との会話がなくなったり(店の店員との会話は除く)
従って笑いも忘れてしまった(それを試す方法は、TVでビートたけしの、聞き取り
づらく面白くも何ともないトークで笑えれば、まだ笑うという脳の細胞は壊れていない
かも知れないが)、なんて生活をしているとあらゆる生活機能や反応が衰えるそうだ。
精神的なことでも同様で、心配は心配を生み、不安はより不安を増幅し、日常生活に
不便と異常をもたらしてしまう。
私も何かと憂鬱だし、得体の知れない漠とした不安や焦燥も感じるし、今では何をする
のも億劫で、ましてや新しいこと、新しく人に会うなどは特にそうだ。
このまま行くと、体はますます動かなくなり、既に耐用年数を超えかかった体の各部品も
これを契機に急に弱ったり壊れたり、それに伴い意識も気持ちもますます弱ってしまい
そうだ。
そんな事をぼんやり考えて居る時、先日たまたまTVのワイドショーで、
「コロナによるウツと不安に対策する」というタイトルのものが目にとまった。
その番組ではこんな事を言っていた。
程度を越えた心配や不安は何の解決も出来ない。出来るだけ気を強く、そして気を
軽く保つ努力が大切だという。
交通事故は町では毎日発生しています。だからといって貴方は自分も事故に遭いそう
だからと心配で出掛ける事が出来ませんか。コロナに対する態度もそれと同じなのです。
と言った主旨で,それでも心配ならば次の四つのことに注意してみなさいとあった。
脳内のセロトニンという物質の分泌を意識的に促すことです。
それには次の4つのことをやりなさいとありました。
1.呼吸 腹式呼吸を意識すること。腹式呼吸の代表は歌を歌うことだ。
例えおかしくなくても声を出して腹から笑うこと。
2.運動 一定のリズムの運動が良い。最も簡単なそれは一定のリズムで
ウオーキングが良い。息を小さく3回吐いて大きく1回吸うリズムで。
腹筋体操、スクワット、つま先立ちをリズムでするのも良し。
3.日光 毎日1~2度(特に朝に)日光を浴びるとセロトニンが出ることが
証明されている。曇り空でも効果あり(外に出ると良いという事か)
4.食事 トリプトファンという物質を摂るのが必須である。
それには卵、乳製品、魚、肉、大豆のタンパク質を十分摂る。
1日に400mgが必要で、卵2ヶで120mg,牛乳で140mg含まれるとか。
と言ったこんな内容だったが、これらを意識的にやってみるのも、あながち
無駄ではないのだろう。
全くこの新型コロナってやつは、政治にも経済にも市民の生活にも悪影響を
与えているものだ。命を奪い、ばたばた人を倒すだけでは飽きたらず、
我々から健全で楽しい筈の、あの日常生活をも奪い取ろうとしている。
今こそ我々は、慎重に行動しながらも、プラス思考で強い心で対応しな
ければならないと言うのが、唯一の大事な防衛手段だろうか。