「 青空と白い雲と宿り木」
森川 由美子さん 撮影
折角、4年ぶりという大岡祭のパレードなのに天気が良くない。
前だと結構好きで写真を撮りながら見に行ったものだが、どうも物憂く気乗りもしない。
この事だけを見ても「我は老いたり」と言うセリフが頭をよぎる。
いつも午後には、横になりながら明るい光線と真っ青な空を見ている。
リゾートホテルのベッドでも、キャンプでのテントの寝袋の中でも何でもない。
何時もの二階寝室の古いベッドの中である。幸い南面の隣家が平屋なので窓から見る空は広い。
最近の私ときたら、もう昼寝の2~3時間が必要不可欠のものになってしまった。
あとどの位あるのか知らないが残りの時間を眠っているのは勿体ないと言う気持ちはある。
しかし日中のだるさとぼうっとした眠気との誘惑にはとても勝てない。
それ故毎日昼寝をするのだが、今日のような曇りの日にはそれ程思わないけれど、よく晴れて
太陽がキラキラ輝き、青い広い空を見ている時には、さすがにこんな事をしていて良いのだろうか
と泣きたいような強い焦りを感じるが、やがてそれも諦めになって、青空を見ながら寝るなんて
こんな贅沢もないナァと思いながら浅い眠りに落ちるのである。