『白鳥の群れ(新潟)』 遠藤 崇昭さん 提供
この表題は、なんだか江戸小噺の、吉原へ遊びに行くバカ息子に父親が声を掛けたセリフのようだが、
石破首相の訪米へのことである。
随行員やズラリ並んだ出迎えの高官たちの中で、彼だけがオーバーを着ている。
大変な寒がりなのかもと思えばまあ良しとしても、あのトランプ氏と会うそうだが大丈夫かと一寸心配
である。良し悪しは別にしても役者が違う感じがする。
トランプから何を言われ何を要求されてしまうのだろう。
防衛費増、米軍駐留費の全額負担を始め諸々の要求に対し、首相はどう対処し耐えられるだろうか。
関税もそうだが、とんでもない土産を持たされないように、手ぶらで帰れれば良しとするしかないだろう。
まさか沖縄をアメリカが統治するなんては言わないだろうが、最近の言動と実行を見ると何を言い出すのか
見当もつかない。
暴力的な強権,教養常識人格に欠けた権力者が如何に恐ろしいかは歴史が証明している。怖いことだ。
大統領になるほどの人物だから馬鹿ではないし人間の血は通っているのだから、今までの行動発言は実に
巧みな政治的な作戦で、ある意味でまことに効果的な高等戦略であって、トランプの本来の人間性ではない
のではと言う気もする。
ある程度達成したらがらりと変わるのではないかと言う絶望的にして希望的な楽観的な気もする。
何とお前さんの浅はかな人間性善説なのだと笑われそうだが。
手ぶらで無事に帰国を祈る。そして鈍くさくても人間らしい政治を進めて欲しいものだ。