小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 「積み木の数」

2008年07月20日 | 小学校受験のカリキュラム
 7月15日に書いた「積木の数」は、少し解説がわかりにくい、とお叱りを受けましたので、あらためて、書き換えました。大変失礼いたしました

 小学校受験のペーパーテストの問題には、いくつかの代表的な定番の問題があります。そのひとつが「積み木の数」です。
 当然のことながら、このカリキュラムで難しいのが「見えていない積み木の数を、忘れずに数える」ことです
 子ども達には、ペーパーを前にして、何度も何度も、「積み上げた積木の絵では、前の積木が邪魔をして見えてはいなくても、必ず一段目(二段目)には積木があるのよ」と教えます。
 しかし、実際には、このカリキュラムに慣れないうちは、なかなかスムーズに「見えない積み木」を感覚的に実感することは困難のようです

 そこで、時々、私は発想の転換をして、こんな教え方をします
 10個程度の小さな立方体の積木を、子ども達の前にズラズラと並べます。
まずは、横一列に並べます。そして、言うのです。
  「1階建てのビルがたくさん並んでいます!」
 次は、何カ所か2段に積みます。
横に並べた積木は、ある部分は1段、ある部分は2段になっています。また言います。
  「今度は、1階建てのビルに混じって、2階建てのビルが現れました!」
 今度は、3段重ね、2段重ね、1段・・・と、並べ替えてみます。
 「おっ!3階建てのビルもできあがりました。2階建てもありますし、1階建てのビルもあります。」

 このようにして、積木を単なる積木ではなく、「ビル」としてイメージできるようにした上で、次は、積木を「横一列」だけではなく、積木の数のペーパーのように、前後に重ねて積木を並べる形にしてみます。
 ある部分は「3階建て」、ある部分は「2階建て」、ある部分は「1階建て」。

 そして、子ども達に言ってみます。
 「では、このビル達、全部で何階分あるのか、数えてみましょう!」
 そう言った後、すかさず、「3階建て」の3階部分に指を指し・・・
 「ここは3階建てなので、1,2,3」
次に「2階建て」の2階部分に指を指し・・・
 「4,5」
別の「2階建て」の2階部分に指を指し・・・
 「6,7」
残りの1階建てを順番に指さして・・・
 「8,9,10」

 ビルの形を替え、3階建てを2棟作り、2階建てを1棟、1階建てを2棟にすれば、数える時には、「3階建て」から・・・
 「1,2,3」
別の3階建てを指さして・・・
 「4,5,6」
2階建てを指さして・・・
 「7,8」
最後の1階建てで・・・
 「9,10」

 いよいよ、今度はペーパーです。
この時は、具体物からペーパーに移す時には、間髪を入れないのがコツ、です ペーパーの二次元になっても、数え方は全く同じです。
 「3階建て」の3階部分に指を指し・・・
 「ここは3階建てなので、1,2,3」
次に「2階建て」の2階部分に指を指し・・・
 「4,5」
別の「2階建て」の2階部分に指を指し・・・
 「6,7」
残りの1階建てを順番に指さして・・・
 「8,9,10」

 ペーパーですから、「8,9,10」と数えた後、すかさず、解答欄に「○」を10個、指示された色で描いていけば・・・できあがりです
一つだけ約束として、必ず、「高いビルから数える」ことだけは徹底させます。

 この方法を使うと、「積木が見えている」とか「見えていない積木」とか、全く関係ありません 実際、ペーパーで積木の数を数えているときも、積木を数えているわけではなく、「何階建てであるか?」を確認し、高いビルから順番に数えているだけ、なんですね。

 本当に、そんなにうまくいくかしら???と、とっても疑り深い顔をして、このブログを読んでくださるママ達のお顔が見えそうです
 もちろん、見える数も、見えない数も、完璧に数えられるお子さんであれば、「あの手、この手」は必要ないでしょうね。
でもね、大事なことは、わかっていることではなく、「間違わせないこと」なんですね。

 積木の数が苦手なお子さんの場合には、是非、だまされたと思って、この方法を試してみてくださいね

 

まどか先生の教室「幼児教室マナーズ」

小学校受験は、子どもが大きく成長するまたとないチャンスです。
知識の詰込み、繰り返す訓練、長時間の強要・・・そんな親子共に苦しい準備を「うれしくはないけれど、それが正しい準備」などと、ある意味での諦めの境地で取り組む受験準備ではなく、子ども自身の頭で考え、判断し、行動できる力「人間力」を育てる受験準備。それが、幼児教室マナーズが27年間実践し、成果をあげてきた「まどか先生メソッド」です。小学校に入学した後も、親子共にいつでも相談に帰っていける場所、それが幼児教室マナーズです


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