レセプションパーティー

バイオリンの帰宅途中、商店街にオーガニックワインを扱うお店がオープンしていることに気づきました。店内では演奏会らしきものが開催されています。少し足を止めて様子を見守ると「是非、演奏聞いて言って下さい」と女性が笑顔で声をかけて下さり、店内へ誘い込まれた龍之助とママ。

２人の椅子まで用意いただき、「ワインは有料なのでお出しできませんがオードブルをつまんでください」と軽食まで。

「何を弾いているのですか？」と尋ねると
「もともと音大ではトランペットやサックスを演奏されていた方で、あれはピアニカを弾いているんですよ。」
「えっ？あれがピアニカ？？」
ピアニカといえば、龍之助も弾ける楽器の一つ。それにしては音色が随分違います。
「特別なピアニカなんですか？」と尋ねると
「震災で流されてしまったピアニカに胸を痛め、プラスチックの部分を木製のものに作り替えて演奏しているのです。被災地や海外でも演奏会に呼ばれるほど有名な方なんですよ。」
なんて幸運なんでしょう、しかも生演奏。

ママはずっと聴いていたい気分でしたが、お腹が空いている龍之助が「早く帰ろうよ～」と言いだして、「また伺います」と店を後にしたママ。
でも、ピアニカを見つめる目は結構真剣でしたね。


オードブルで出された漬物が入ったパウンドケーキ。お食事マフィンのような味わいで、とても美味しかったです。
お店の繁栄をお祈りします。