苦しみからこそ、わたしたちがこれまで気にもかけなかった人々、群衆の中にいるわたしたちが目を合わせることのできない人々に対する思いやりが生まれる。苦しみからこそ、これまで見過ごしていたものの価値を理解する心が生まれる。日没、夜明け、蝶、壁に映る影の繊細な動き。長く続くものなどあろうか?
あなたの苦しみはどんな性質のもの?病気それとも事故?あなたがちゃんとしなかったから起こったこと?後悔しても間に合わない。苦しみの石が重すぎたら下ろそう。耐えられないほどの痛みなら、白い光の輝く別の世界を想像しよう。紅に咲く花。のどかに流れる小川。音楽。子どもたちの笑い声。苦痛が去るまでこの想像の場所に生きよう。
天災は、自分のせいではない。でもその後の一人ひとりの行動にはやはり責任が伴うだろう。落ち着いて暮らさなければ。