二代目のつれづれなる日記

大阪で別注家具・オーダー家具の製造、家具のリメイク・修理をしている丸一木工所の二代目の日々の日記です。

ピッケルの柄の交換

2023-11-30 23:27:39 | 修理
2週間ほど前に登山愛好家の方からピッケルの柄の修理を依頼されたのが仕上がりましたので引き取りに来ていただきました。









最初お電話いただいた際に「今、住んでいる近所でこういう木製品の修理(修理という内容でなく新品に交換だったのですが…)が依頼できるところを探したんだけど見付からなくて、大阪まで地域を広げてみると見付かったので依頼しました。」とおっしゃられていたのですが、お越しいただて色々お話をしてみると、兵庫県の三田市在住の方でして💦、普段から歩きなれているとの事で、八尾南駅からうちまで約3㎞を徒歩で来られていたのですが、60代後半には見えない若々しい方でした。





滑落した際に長年愛用していたピッケルの柄が折れたので、自分の体格+使い勝手的に柄の長さを50ミリ程長くしてほしいというご要望を取り入れさせていただいております。



先端の金属部分を分解してみると、カシメてあることが判明し、どうしようかと中学校の同級生の長澤君に相談したのですが、快く引き受けてもらえて綺麗に仕上げてもらいました。
(長澤君の息子さんが頑張って加工してくれたそうで、将来が楽しみです。)

ご不明な点、ご質問などがございましたら
〒 581-0036 大阪府八尾市沼1-12  丸一木工所
TEL 072-949-4185 
営業時間 9時~19時(日曜日もお電話での対応可です。)
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椅子の座面の修理(ウェービングテープ加工)

2023-07-09 14:50:48 | 修理


ネイルサロンを経営されている方から「経年の使用で座る部位がペッタンコになってしまったので
修理をお願いできますでしょうか?」と写真付きでお問合せいただいたのですが、
(ウェービングテープが伸びきってしまっているのが原因だという事がわかったのですが、)
ウェービングテープを張り直そうとすれば、座面の生地を止めている鋲を外す必要があり、
外す際に生地が破れる可能性があると以前、椅子張り屋さんから聞いていたのですが、
「背もたれ部分は問題ないし、座面の生地も綺麗なので張替えたくない。」
とお客様が言われておられましたので





隅木を一旦外し、合板を潜り込ませてから座面を持ち上げてという修理を数年前からさせて
いただいていたのですが、「施術中はお客様が長時間座られるのですが、座面に底付き感が
あるのですが、なんとかならないでしょうか?」とこの度、お問い合わせいただいたんです。

座面裏をウェービングテープから合板に変更したので、この点は致し方がないのかと
木工職人の私の感覚で思っていたのですが、ここはプロの椅子張り屋さんに相談してみたところ
(私の母校の工芸高校の後輩が椅子張り屋さんを経営しているので無理をお願いしているのですが)
「座板にお尻の部分をくり抜く→ウェービングテープを張り直す→ウレタンを追加するという加工を
施せば底つき感もなく、生地もそのままでいけますよ。
あと、これぐらいのウェービングテープの加工でしたら”谷本さん(私の事)”でも出来ますよ。
私がレクチャーしますので大丈夫です!!」と言っていただいたので教えていただき





このように座板の裏側にウレタンの追加してあります。





修理が仕上がったのがこの状態です。
「既存の生地が綺麗だし、同じ生地が手に入らないのでなんとかしてほしい。」という方にお薦めの修理方法です。
(今回の場合は、何店舗もあるお店で使用していて、背もたれ及び座面の生地が綺麗である。
ウェービングテープを直そうとすれば、座面の生地を外す必要があり、鋲を外す際に生地が破れる恐れが
ある→座面の生地を新調した場合、背もたれの生地とぴったり合わない場合もある。)


ちなみに・・・


ウェービングテープを1巻き購入させていただいたのですが、このイタリア製の分は伸びにくて良い品物だそうです。


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布団箪笥の修理

2021-07-06 22:52:01 | 修理
昨秋に年代物の箪笥を修理させていただいたお客さまから、「蔵に置いてある布団箪笥を
綺麗にしてほしい」と依頼を受けたのですが、照明器具もない中(蔵では当たり前のようです)、
懐中電灯を頼りに見させていただくとネズミが、かじったあと(上手に丸い穴を開けて暮らして?
いたようです💦)や白蟻に派手にやられているのが暗い中でもわかりましたので、
どうしたものかと思案したのですが、サイズ感がほぼ同じ布団箪笥がもう一棹あったので、
白蟻にやられている部分は切除し、もう一棹の箪笥からその箇所を供給する事にしました。







「修理は急ぎませんので、そちらの都合で大丈夫です!!」とおっしゃられていた+ちょうど予定が
目白押しでしたので、お言葉に甘えてすっかり💦遅くなってしまいましたが
無事に納品させていただけました。







蔵に再度置かれるのではなく、1階の所定の場所にとの事だったのですが、部屋のイメージ的に最初は、
柿渋を塗ろうかと思っていたのですが、何回か重ね塗りも必要+私的に臭いが
くさいというイメージだったので、まず顔料で着色→オスモウッドワックスのエボニー色を
2回塗りして仕上げさせていただきました。













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飛騨産業のロッキングチェアーの修理

2017-09-19 21:51:06 | 修理
25年以上前にご購入された、飛騨産業のロッキングチェアーの修理をご依頼いただいたのですが・・・
(「思い入れのある品物(形見)なので、どうしても直して欲しい」とお持ち込みいただきました。)




今までにこのロッキングチェアーは、修理やリメイクで結構拝見しておりますが、
座面の接ぎが完璧に外れている状態で、壊れているのは初めて見ました



スポークの緩みもすべてチェックし直して、修理させていただきました。
お引き取りの際に「あの状態から、ここまで元通りになってうれしいです。」と
大変喜んでいただけたので何よりでした


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丸座卓の修理 2

2017-05-10 21:29:51 | 修理


二枚ほぞの緩んでいるのを調整してがっちり接合し直し、塗装が剥げて下地の木が見えている箇所も
簡単にですが、修理させていただきました。

今回この座卓を修理してみて、接合部分の加工でちょっとした事ですが、
今後の役に立つ発見があった日でもありました


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丸座卓の修理 1

2017-05-03 21:54:27 | 修理
カリモクの学習机の納品に吹田まで行ってきました
連休後半の初日でしたが、大阪市内の道路は空いていて移動がとても楽でした。

無事に納品完了後、先月上旬から預からせていただいてる3枚引き戸式の洋服箪笥と整理箪笥の
リメイクの打合せをさせていただいてから、出掛けたついでに寄らせていただく事になっていた
福島区のお客様宅に向かわせていただきました。



100年前ぐらいからずっと使われている丸座卓の脚が天板から抜けるのでこんな感じでガムテープで
補強して、だましだまし使われていたそうですが、破損&欠損している部材もないので、
二枚ほぞの緩みを調整して修理させていただくことになりました。


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楢の戸棚の修理

2017-05-02 22:25:13 | 修理
阪神大震災の際も壊れずに耐えてくれた思い入れのある楢の戸棚の扉が、とあるはずみで
壊れてしまって困っているとの事でしたので下見に伺わせていただき、その場で即決して
いただいたのが先週の月曜日の事だったんですが・・・







「連休明けにリニューアルオープンする会社のショールームに置きたいので、無理を承知の上で
5/3頃までになんとかして欲しい」と依頼されたので・・・





上台と下台のジョイント部分の右端の前木口が大きく欠けていたのは、
埋木→着色→ウレタンサンディング→ウレタンクリアーで仕上げさせていただき、
他の家具を運ぶついでの便(5/2)に持って帰っていただきました。

他の仕事の兼ね合いもあったのと、塗装もあったので納期面でちょっと大変でしたが
仕上がり具合に大変喜んでいただけたので何よりでした


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チーク材の両袖机(蛇腹扉付き)の修理 3

2017-04-10 23:07:48 | 修理
チークの両袖机は塗装後、ゆっくり乾燥させてから再組立てしました。









オリオ2(着色仕上げ)+蜜蝋ワックス仕上げです。



真鍮製の金具の良い点なんですが、真鍮磨きで磨くと輝きを取り戻せます。







乱れ箱(衣装盆) 着色後オスモフロアークリアー仕上げ







衣文掛け 着色後オスモフロアークリアー仕上げ

週末に引っ越しされるので、その前々日に納品に行かせていただく事になりました。



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チーク材の両袖机(蛇腹扉付き)の修理 2

2017-04-03 22:43:39 | 修理
チーク材の両袖机や帳場箪笥の修理は、他の仕事の合間に進めており、





帳場箪笥は「古い趣を残したままで仕上げてほしい」との事でしたので、いつものように
汚れ落とし→染み抜き→漂白をしてから、背板と引出しの接ぎ切れを修理してから
オイルで仕上げています。







両袖机は、木地にしてから割れている箇所などを修理し、最後に蛇腹扉の動きを確認しましたので
明日から塗装に入っていきます



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チーク材の両袖机(蛇腹扉付き)の修理 1

2017-02-20 23:21:14 | 修理
家を建て替える際(昨年の8月)に思い入れのあるチーク材の両袖机(大正の終わりか
昭和初期の製作らしいです。楢材の蛇腹扉の片袖机の修理を以前にさせていただいた時のブログを
見てお問合せいただきました。)と衣文掛けと衣装盆(乱れ箱)と帳場箪笥を
預からせていただいていたんですが・・・



以前に修理させていただいた、楢材の蛇腹扉付きの机(片袖机)と同じく、糸がちぎれていて蛇腹扉が
開閉しない状態でした。











古い塗膜をすべて剥離させ木地の状態にしてから、割れていたり欠けている箇所を修理してます。
(4月中旬の納品に間に合うように、他の仕事の合間を見ながら進めています。)


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