『マヤの予言』

２０１２年、今年は古代マヤ文明の暦の上では１３０００年周期に
及ぶ一つの時代の終焉の時(１２月２１日)が訪れる事となっている。

巷ではこれを『マヤの予言』として多くの人々やネット上でテレビで
騒がれ、１９９９年のノストラダムスの予言に変わって世間では『終末論』
として一般的に定着している話題ではありますが

実際には、学術的な根拠が不確かで、十分な検証をされた内容だとは
説明できないばかりか、最近になって、マヤの遺跡からこれとは別の
新しい暦が発見されたこともあり、この『マヤの予言』に対しては
懐疑的な見方が主流となっております。

私自身もこの予言には信用を置いてませんが、古代に大いなる繁栄を極め、
高度な建築技術と天文学に基ずき政治を行ってきた超古代文明であることも
見逃せません。

この予言は、これまでのキリスト教的な終末論のように多くの大衆に
危機感と不安を与えて、宗教的な立場から救済していこうとする
人と宗教の結びつきの信仰としての形としての終末観では無いのです。

宗教学的な観点から見出されてきた終末観では無く、考古学的な内容からの
問題なのです。

現代にも残るエジプトのピラミッドやスフィンクスに代表される古い建造物
や、超古代文明都市の遺跡たちが、現代の人々に語りかける風習や文化歴史
教訓や啓示は、今の多種多様な社会の中で大衆に　粋な知識と壮大な太古の歴史ロマンと
神秘の宇宙への限りない可能性の印象を　与えてくれるのです。

『マヤの予言』もマヤの遺跡と同様に、私たちに考古学的で天文学的な
好奇心を持たせてくれる話題であることは確かです。

太古歴史ロマンへの誘いと終末観、この二つの物がミックスされて
尾ヒレがついてこそ『マヤの予言』と言えるのかもしれませんね。