残念ながら3.11震災の真実は踏み躙られ続けた9年間に未だに真実は回復していない。
当時の政権政党だった旧民主党の菅直人総理大臣は災害対策の陣頭指揮を任される立場
にいたが、過去に経験の無い原発事故被害の甚大さに対応が思うように進まなかった。
そもそも当時石原慎太郎都政における東京消防局や自衛隊が本来あるべき職務を拒否し
て事故の対応を福一原発の東電に押し付けたことが、災害対策の進まない最もな原因だ
った事さえも十分に理解されていない。 普通に考えても自然災害で自衛隊が出動する
事は珍しくないが、3.11震災に関しては自衛隊に対して全く別の印象が持たれてしまう。
“事故対応”は東京電力と旧民主党に押し付けられ、“復興”は自衛隊と自民党の政策
の大儀名分のように使われてしまう。 だから“復興”にも期待が持てなくなる。
3.11追悼式は政権与党の政府が開いているのですね。 私はてっきり福島の追悼式に行
政の代表として賛歌しているモノだと思っていました。
政権が代わっても常々ネトウヨからの心無い批判や叩きなどの総攻撃を受ける存在に成
り下がってしまった菅直人 それは震災から9年後の今になってもネット上では目にす
る事の出来る情けない画像で無残な光景でもある。 しかも恐るべき事に根拠の乏しい
ネット情報をもとにした菅直人に対する批判はそのまま政界にフィードして民主党叩き
に絶大な効果を発揮していた。 今では到底考えられない状況が罷り通っていた事は後
々に災害からの復興の面で大きな障害と蟠りを残すことになり 3.11震災の二次被害
と言っても過言では無くなった。
2021年に10年目の3.11になった時にそれらは歴史として刻まれる事になる。3.11震災の
二次被害の一つとして、ネット工作員により旧民主党叩きが横行し真実が踏み躙られ、
事故の対応を巡り悪質な行為が続いていた。 来年からはこうした隠蔽されていた真実も
公表して良いのではないだろうか。 東電の内部の人などの勇気ある行動を望む。