最近のネットはどこもかしこもタイムリーな情報を一部分だけ切り取って
紹介する所が多くて物事の全体像が全く把握出来ない不親切なものになり
つつある。その為に多くの誤解も生まれるし、時には問題のある悪い側の
サイドに世論が加担してネット自体がトラブルを悪化させる原因になって
しまう場合もある。 物事の本質を知れたければ、敢えてネットで紹介さ
れている話題の記事を鵜呑みにするのでは無くて、情報に対して懐疑的に
なり、自分で深堀りする必要性が出て来る。そして出来るだけ公然性と客
観性を持って物事の判断をしなくてはいけない。これは大人でも難しい。
子供には決して見せられない社会の恥部。
2023年7月に炎上している事としてはミュージシャンの山下達郎が自身の
所属するスマイルカンパニーのプロデューサー松尾潔氏をジャニーズの性
加害問題に批判的な発言をした事を一因として松尾氏を契約途中に突如解
雇した。 こうしたジャニーズの性的スキャンダルを擁護する山下達郎氏
の在り方にファンから疑問や批判的な声が生まれて来たので、これに対し
て山下達郎本人が彼のラジオ番組で松尾潔氏を解雇した事の次第について
弁明をしたが、辻褄の合わない山下達郎のコメントに彼の人間性が浮き彫
りになり、批判を抑えるどころか却って批判に油を注ぐ結果となった。
問題のラジオ番組での彼の発言は「(ジャニーズ喜多川の)プロデューサー
としての才能を認めることと、社会的・倫理的な意味での性加害を容認す
ることとは全くの別問題」
「私の姿勢を忖度、あるいは長いものに巻かれているとそのように解釈さ
れるのであれば、それでも構いません。きっとそういう方々には私の音楽
は不要でしょう。」
解雇された松尾潔氏の発言が山下達郎とのバトルに発展したのではなく、
解任に批判的なファンに対応しようとしたが思わず本心が出てしまい、一
人相撲に負けて自滅的に炎上したという事。
ファンに対して上から目線で内容を押し付けて来る辺りは松尾氏の解任と
同じく彼の普段は見せないパワハラ気質を感じさせた。
山下達郎は普段からメディアにあまり登場したがらないアーティストで彼
の素性はあまり表沙汰にはならず、長年に渡り隠され続けて来た。 唯一
彼の人間性を計れるメディアとしてラジオ番組がありましたが、残念なが
ら彼のホームグランドでの失態炎上は彼にとって大切なファンとの繋がり
を断たれるに等しいモノだと思う。
今年の2月で70歳になった山下達郎も老害化したとしか思えない。 中野サ
ンプラザと同じように幕を降ろす時が来たのではないだろうか。 と話を
まとめてみてもきっとZ世代からは殆ど相手にされないと思う。いまどきシ
ティポップが海外で流行っているからと業界では俄かに再注目をされてい
ますが、今の時代ネットでは昭和歌謡曲からヒップポップまでジャンルに
限らず幾らでも溢れているので特別にシティ・ポップを選ぶ必要もありま
せん。好きなジャンルの好きな曲を聴いて下さい。