ブラック企業：その１

　マスコミで取り上げているブラック企業は、残業時間が長いなどの企業ですね。でも経営者にも色々な人間がいて、別の問題の有る（従業員を助けてあげたい）企業が沢山あります。
　今回は、一端の経営者を演じたいだけと思われる、何も出来ない社長の話です。
どんなにヒドイ人間でも、会社の株を大半握ったら何でも好き放題に出来る！これが、今の法律です！

　先代の社長は、有名な国立大学で機械を勉強された立派な方でした。大学では機械を専攻されたのですが、独学で（苦労して）制御技術を習得された社員がいます。二人が中心になって、その会社を某大企業に負けない技術志向の企業に育てあげました。
　先代の社長の息子は文系で、卒業後就職したのですが数か月で辞め、その後は何処にも就職出来ずにいました。結局、先代は自分の会社に息子を入社させてしまったのです。
　息子は入社した時から、会社を自分の所有物だと思わせる様に、社員や協力会社に振舞っていました。
　それから10年ほどたち、先代がガンを発病されました。前述の社員を会長に、息子を社長に、他に複数の重役を置く体制をしかれて、亡くなられました。
　生前、複数の方が「息子さんに株の過半数を与えるのは良くない」と忠告していました。然し、株の大半と（一生困らない金額）数億円を息子に遺されました。
　どうなったと思います？先代が無くなると、自分以外の重役をすべて降格させ、気に入らない社員を首にしてしまったのです。
　好きな時間に出社して、好き放題をして、「この会社が倒産しても僕は困らないよ！」と言っている様です。