これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

選挙の地殻変動

2024-12-16 17:22:35 | 政治
【はじめに】
 公正性で公平性な選挙が行われる事が民主主義国家にとって最も重要です。 スマホの普及で「選挙の公正性と公平性」が失われ様としています。

 12月11日に放映されたBSフジの『プライムニュース』の『”選挙とSNS”あるべきルールと法規制を徹底検証』を見ました。 河野太郎氏を含め4人のコメンテータが、SNSの問題点、影響、対策について持論を話されましたが、私はピント外れの様に思いました。

 公職選挙法を改正して、インターネット選挙運動(SNS選挙運動)を解禁したのは『2017年』です。 改正に携わった政治家達と官僚達が予想していなかった事態になっていると私は思います。 何らかの制限を設け無いと、民主主義が崩壊してしまいそうです!

【SNS選挙運動と法律】
 選挙のルールは『公職選挙法』に規定されています。 安倍政権の時に、選挙権年齢が18歳に引き下げられ、インターネットを使った選挙運動が解禁されました。

 SNSで、誰でも「○○候補は素晴らしい方ですから、投票しましょう!」と発信する事が出来ます。 居住地に関係なく、国籍もに関係なくSNSで発信する事が出来ます。 多分、発信者の年齢制限が無い様ですから、子供でもSNSで発信する事が出来ます。

 友達だったら電子メール(例えば、LINE)で「○○候補に投票しましょう!」と発信する事が出来ます。 不特定多数に電子メールを利用した選挙運動は禁止されている様です。

★ インターネット選挙運動 :2017年に解禁
★ マイナンバーカード :2016年交付開始
★ 選挙権18歳     :2016年施行
★ 電子投票      :2002年;電磁的記録投票法が施行 ・・・地方選挙のみ

《御参考 :公職選挙法のインターネット選挙運動に関する規定》
 公職選挙法は『e-Gov 公職選挙法』で検索すると全文が読めます。 インターネット選挙運動に関する規定は第142条の3~7です。 私はザット読んで見ましたが、ボリュームが有って、理解するのが難しかったです。 「スマホ愛用者は読む気がしないだろう」と思いました。

★ 第142条の3 :ウェブサイト等を利用する方法による文書図画の頒布
★ 第142条の4 :電子メールを利用する方法による文書図画の頒布
★ 第142条の5 :インターネット等を利用する方法により当選を得させないための活動に使用する文書図画を頒布する者の表示義務
★ 第142条の6 :インターネット等を利用する方法による候補者の氏名等を表示した有料広告の禁止等
★ 第142条の7 :選挙に関するインターネット等の適正な利用

《余談 :電磁的記録投票》
 ほとんどの国民は、忘れてしまわれたと想像しますが、小泉政権の時に、地方選挙に限り『電磁的記録投票』を行って良い事になりました。 2002年に行われた岡山県・新見市の市長/市議会選挙で初めて→→2016年までに25回の選挙で『電磁的記録投票』が行われました。  出典:総務省『電子投票の実施状況』

 「どの方式が良いのか?」、「どの程度効果があるのか?」、「問題点は?」などを調査/検討中の様です。 タッチパネル方式、テンキー方式、ボタン方式が試された様です。

タッチパネル方式 : 投票所に置かれたタッチパネルの画面に表示される候補者を選択すると→→無線で送信され→→集計システムが受信して→→記録して→→投票時間が過ぎると→→短時間で集計結果を出します。 期日前投票の集計に時間が掛かっている様です。

【SNSを活用した選挙】
 今世紀になって、日本でもスマートフォンが急激に普及しました。 私達は、マスメディアが発信する情報の受け手から→→自分の考えをSNCで発信する事が出来る時代になりました。 他人が発信した記事を呼んで→→自分の考えを追加して→→発信しています。 多くの人が興味の有る話題だと→→SNCでの発信数がネズミ算式に増加します。

 我が国の選挙で最初にSNSを活用したたのは、(19年に行われた参議院選挙での)れいわ新選組の山本太郎氏だったと思います。 インターネットで応援者を募り、献金を呼び掛けました。 山本氏は、「献金は『4億円』を超えた」と公表しました。

 24年に行われた都知事選挙では、石丸伸二氏が『166万票(得票率≒24.3%)』で、蓮舫氏を抜いて2位になりました。 予想に反して、石丸氏の票が伸びたのはSNSの活用だったと言われています。

 10月に実施された衆議院選挙では、国民民主党が7議席→→28議席に、得票数を259万人→→617万人に増やしました。 これは、『103万の壁』の廃止を公約した事と、SNSの活用だったと言われています。

 11月に実施された兵庫県知事選挙では、公約論争が吹っ飛んでしまいました。 NHK党の立花孝志とPR会社社長の折田楓氏の活躍で『有る事無い事織り交ぜた』SNS発信合戦になってしまいました。 その惨状は次のブログに書いています。 是非とも読んで下さい!
★ 兵庫県知事選挙から学んだこと :投稿日=2024年11月23日

・・・ SNSを活用した選挙 ・・・
★ 25年8月 :参議院選挙&東京都議会議員選挙の投票日
△ 25年1月20日 :トランプ就任式
★ 24年12月15日 :泉大津市長選挙の投票日 ・・・NHK党の立花孝志が立候補しました。
★ 24年11月17日 :兵庫県知事選挙の投票日
★ 24年10月27日 :衆議院選挙の投票日 ・・・国民民主党が大躍進しました。
★ 24年7月7日 :都知事選挙の投票日
★ 19年 :参議院選挙 ・・・れいわ新選組の山本太郎氏がSNSを活用した選挙戦を行いました。

【泉大津市長選挙】
 昨日(11月15日)、投開票が行われた大阪府の泉大津市長選挙に、NHK党の立花孝志が立候補しました。 立花氏は泉大津市の生まれです。「立花氏がどの程度の票を獲得するか?」注目していました。 立候補者は立花氏(57歳)の他に、3期目を狙っていた現職の南出賢一氏(44歳)の2人でした。 結果は『南出賢一氏の圧勝』でした。

 私は、「立花氏が万一にも当選したら、SNSについて早急に/真剣に対策を検討する必要が有る!」と考えていました。

 立花氏は、兵庫県知事選挙の結果から「自分に対する支持が何によるのか、誤解していた」様に思います。 立花氏のフォローアーの多くは、「現状に不満を持っており、日本を大改革して→→可処分所得を増やして欲しい!」等と考えているのだと私は想像していました。 立花氏が地方都市の市長になっても、フォローアーの生活が改善するとは思えません→→「立花氏を支持するSNSの発信数が少なかったのでは?」と想像しています。

 今回の投票率は、前回に比べ『6%』ほど高かった様です。 投票者数が『4,000人』程多かった計算になりますが、立花氏の得票数は投票者数の増加分ほどしか有りませんでした!

・・・ 泉大津市長選挙の結果 ・・・
★ 南出賢一氏 :得票数=21,700人 (割合≒83%) ・・・44歳・・・当選
★ 立花孝志氏 :得票数= 4,439人 (割合≒17%) ・・・57歳
◎ 市長選挙の投票者数=26,139人 (投票率≒42.8%) ・・・前回より投票率は『6%』ほど高かった様です。
◎ 泉大津市の有権者数=61,027人
◎ 泉大津市の人口=72,796人 (2024年11月1日時点の予想)

《余談 :私と泉大津市》
 私の家は神戸市垂水区に有り、故郷は田辺市龍神村福井です。 妻の実家は空き家になっていますが、田辺市の旧市街に有ります。

 新型コロナが流行し始めた前の年(2019年)までは、車で毎年一、二回帰省していました。 車を利用し始めた頃は、(行も帰りも)阪神高速4号線に有る泉大津市のサービスエリアで休憩していました。 渋滞を避ける為に、往路の時は泉大津サービスエリアに夜中の3時頃に着きました。 レストラン等は閉まっていたので、自動販売機のコーヒーを飲みました。

 泉大津サービスエリアは、11階建てのツインビルです。11階に展望室が有ります。泉大津サービスエリアから和歌山の方に少し走ると→→関空です。

 最初の頃は、三宮で一旦高速を降りる必要が有り、和歌山県の県道や国道が整備不足でした。 その後、道路が種々改善されたのと/ルートに慣れたので泉大津市のサービスエリアは利用しなくなりました。新型コロナの前は、次の様なルートで帰省していました。 往路は昔より『1時間』以上短縮されています。

往路 :神戸の家→→高速→→阪神高速4号線→→紀の川サービスエリアで休憩→→有田インターチェンジ→→県道→→国道424号線→→龍神村福井(私の故郷)→→国道425号線→→龍神温泉宿泊

復路 :龍神温泉→→国道425号線→→国道198号線→→国道216号線→→田辺市の妻の実家→→阪和自動車道→→紀の川サービスエリアで休憩→→阪神高速4号線→→高速→→神戸の我が家

石破茂氏に国を任せて良いのか? (その2)

2024-12-07 09:15:07 | 政治
【はじめに】
 「何故か?」最近、石破内閣の支持率が上昇して→→40%を超えています。 然し、衆議院は少数与党の状態ですから→→国民民主党が要求している『106万円の壁』に対して”ノラリクラリ”と対応したり→→日本の国益を大幅に損なう様なトランプ氏の要求を呑んだりしたら→→野党は結束して内閣不信任決議を強行すると予想しています。

 石破茂氏は、首相に就任以来→→右往左往している様に見受けられます。11月30日、石破茂氏は「地方の人口減少対策として、若者や女性の雇用、子育て環境を充実させる方針を打ち出す」様な発言をしました。 石破氏は「何時まで首相の椅子に座っておれる」と考えているのでしょうか?! そんな先の先でしか結果が分からない話では無く→→GDPを増やして→→実質賃金をアップさせる施策を実行して欲しいです!

【今回の衆議院選挙】
 石破茂氏は昔から憲法改正を主張していたので→→総理大臣になったら→→憲法改正案を早急に纏めて→→憲法改正の国民投票を国会で可決し→→衆議院を解散して→→国民投票日と衆議院選挙の投票日を同じ日にすると予想していました。 そうしたら、「自民党は衆議院選挙で殆ど議席を減らさず、もしかしたら議席数を増やすのでは?」と私は予想していました。

 政治資金パーティーのキックバック問題についての報道は下火になっていました。 にもかかわらず、石破氏は何故か?この問題を全面に打ち出して→→衆議院を解散しました。 キックバック金が多かった議員を自民党公認にしませんでした。 公認を得られ無かった候補者の多くが落選して→→自公連立政権は、衆議院では少数与党になってしまったのです。

 策士策に溺れるの極みは、選挙期間中に非公認候補者に『2,000万円』も配布し→→その事をマスコミにリークした事です。

 石破氏は、「旧安倍派の重鎮を落選させる目論見で衆議院を解散したのでは?」と思いました。 然し、多分、最も落選して欲しかったと思われる西村康稔氏と萩生田光一氏は当選しました。

《余談 :石破茂氏は『7条解散』に反対していました!》
 石破氏は昔から『7条解散』には反対していましたが→→総理大臣になったら、直ぐに→→大義名分無しに、『7条解散』に踏み切りました。 私は、啞然としてしまいました。

 『7条解散』は、与党が何か大義名分をでっち上げて→→議席を増やす事を目論んで行います。 多くの人が、「今解散したら与党は議席数を減らすだろう!」と予想していたと思われるのに、何ぜ?石破氏は『7条解散』を断行したのでしょうか?!

《余談 :衆議院の解散と憲法》
 衆議院の解散には、下記の①~③の三種類が有ります。 日本国憲法の『第69条』に規定された解散は、衆議院で内閣不信任が可決された時に行う解散です。・・・この解散を『対抗的解散』と呼びます。 (参議院には、内閣不信任を討議する権限は与えられていません。逆に、内閣は参議院を解散する事は出来ません。)

 内閣不信任案が可決されたら→→10日以内に衆議院を解散するか、内閣が総辞職して→→国会で総理大臣選挙を行う必要が有ります。

 衆議院の解散を行うのは、天皇の国事行為となっています。 内閣不信任決議がされていないのに、時の内閣が衆議院を解散したいと考えたら→→衆議院の解散を閣議決定して→→天皇に衆議院を解散する様に助言します→→天皇が『詔書』を衆議院議長に渡し→→衆議院が解散されます。 ・・・この解散を『裁量的解散(7条解散)』と呼びます。

 衆議院を解散する閣議決定には、大臣全員の署名が必要です。 反対する大臣がいた時は→→その大臣を罷免して→→総理大臣などが、その大臣の職務を引き継いだ事にして→→閣議決定が行われます。

 2005年に、小泉純一郎総理が郵政民営化を進めるために、『7条解散』をしようとして→→衆議院解散の閣議決定を図りましたが→→島村宜伸農林水産大臣が反対したので→→天皇の認証を得て、島村氏を罷免し→→小泉氏が農林水産大臣を兼務して→→『詔書』を賜って、解散しました。

・・・ 憲法と衆議院の解散 ・・・
① 憲法第69条 :対抗的解散 ;衆議院で内閣不信任が可決された時に行う解散です。
② 第7条3号  :裁量的解散(7条解散) ;時の内閣が自分の都合の良い時に行う解散です。
③ 任期満了解散 :1976年(三木武夫内閣)の時、一回だけ任期満了で衆議院が解散されました。

(余談の余談 :石破氏が『7条解散』に反対していた理由) 石破氏は首相になる前は、『7条解散』に反対していました。 時の政権の支持率が高い時を見計らって→→「衆議院を解散するのは好ましく無い」との考えだったと想像します。 憲法には、『7条解散』を想定した文言は有りません。 衆議院を解散すると莫大な国費を使う事になりますから→→私も『7条解散』はすべきでは無いと思っています。

(余談の余談 :万歳三唱) 衆議院議長が詔書に書かれた「衆議院を解散する」を読み上げると→→議員達が一斉に『万歳三唱』をするのが慣例です。 これは、「天皇陛下万歳」と叫んでいるのと同じだと思います。

【予算委員長のポスト】
 衆議院選挙後に、衆議院の予算委員長のポストを立憲民主党に譲り→→安住淳氏が就任しました。 このニュースを聞いて、「石破茂氏は、世の中の事が分かっていない、『地頭(じあたま)』の悪い人間だ!」と確信しました。

 両院には沢山・委員会が有りますが、予算委員会が最も重要です。 そして、NHKの国会中継の大半は予算委員会の審議です。 スキャンダルが多いいので→→予算委員会は予算を審議する場では無く→→スキャンダルを追及する劇場の様になっています。

 新たなスキャンダルが発覚したら→→安住淳氏は、視聴率が最も高くなる時間帯を立憲民主党の質問に当てる事が出来ます。

 委員長権限によって『強行採決』をするケースが多々有りましたが、今後は予算委員会の強行採決は出来なくなりました。

【調査研究広報滞在費の廃止】
 石破茂氏が、「調査研究広報滞在費を廃止する」と言い出しました。 国会議員達は、調査研究広報滞在費を貰っても『金(かね)』が足りないので、政治資金パーティーを開いたり、族議員になって金集めをしています。 (多分、石破氏は「鳥取1区で圧倒的な支持を得て当選しているので、他の議員達の金集めの苦労が理解出来ていないのでは?」と想像します。)

 私は、「国会議員が金集めに奔走しなくても良い方法を考えるべきだ」と思っています。 次のブログで『自民党を刷新する案』を提案しています。
★ 自民党を刷新する万能薬(その1)~(その3) :投稿日=24年10月26日~11月10日

・・・ 調査研究広報滞在費を廃止したら ・・・
 衆議院の定数=465、参議院定数=248ですから、国会議員の総数は『713』です。調査研究広報滞在費は毎月『100万円』支払われています。 廃止したら、『86億円』ほど国庫の支出が減る事になります。

 713✕100万円✕12=85,5600万円≒86億円

 国会議員の収入が『1,200万円』も減ります。 現在は『陳情政治』が当たり前の様になっていますが、与党議員の所に陳情者が行くので→→与党議員は交通が便利で、それなりに広く/綺麗な事務所を設け→→公設秘書では足りないので、私設秘書を雇う必要が有ります。 一律に国会議員の収入を減らすと→→野党議員には大きな痛手にならず→→与党議員は、新たな収入源を探す必要が有りそうです。

【アジア版NATO】
 石破茂氏は『アジア版NATO』を設立した考えの様です。石破氏は、世界情勢についての知識が無い事を露呈してしまった様に私には思えます。チョット考えたら、「『アジア版NATO』は実現不可能だ!」と分かるはずです!

 日本は敵の攻撃から国を守る自衛隊は保有していますが、憲法で軍隊は持ってはならないと規定されています。 石破氏が考える『アジア版NATO』とは、集団防衛機構(集団軍事同盟)だと思いますが、軍隊を持たない国が軍事同盟に参加出来るはずが有りません。

 軍事同盟を締結する為には憲法9条を改正して、自衛隊を『日本国軍』にする必要が有るのです。

 戦後、日本は軍事同盟を締結していません。 二国間の『準軍事同盟』は締結しています。 ①日米安保条約、②日本とカナダの安全保障協力、③日本とオーストラリア、④日本とフィリピン、⑤日本とインド、⑥日本とフランス、⑦日本とイギリス ・・・『軍事同盟』と『準軍事同盟』は全く違うものです。

 日本は領土問題を抱えていますから、集団軍事同盟への参加は難しいでしょう。 ❶尖閣諸島:中国・台湾、❷竹島:韓国、❸北方領土問題:ロシア

 アメリカのアジア諸国に関する政策は、戦後・紆余曲折が有りましたが、一貫して/変化していないのは、アジア諸国とは「二国間協定」以外は締結しない事です。 『アジア版NATO』にアメリカは参加しないだけでは無く、大反対すると私は予想しています。

石破茂氏に国を任せて良いのか? (その1)

2024-12-02 19:10:17 | 政治
【はじめに】
 石破茂氏が首相に就任して2ヶ月以上になります。 石破氏が発言する度に、「この人に、日本国を任せて良いのか?」心配になってきます。

★ 25年1月20日  :トランプ氏が大統領に就任
★ 24年11月15日 :アジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席
★ 24年10月9日  :衆議院を解散
★ 2024年10月1日 :石破茂氏が首相に就任

【石破茂氏の生い立ち】
 石破茂氏は、何不自由無く育った二世議員です。 茂氏が産まれた時、父親(二郎氏)は官僚で→→次の年に二郎氏が鳥取県知事に就任したので→→石破家は鳥取県に転居しました。 1971年に慶応義塾高校に入学し→→東京で一人住まいを始めた様です。 近くに二人の姉が住んでいたので、食事は姉達が作った様です。

 茂氏には、一回り以上年上の姉が二人います。 父親(二郎氏)が48歳、母親が38歳の時に茂氏が産まれました。 御両親にとって待ちに待った男の子だったと推察します。(この点は私と似ています。)

 茂氏の❶マナーが悪い点、❷思いやりの心が無い点等の問題は(我儘息子の様に見えるは)、「御両親と年の離れたお姉さん達にとって茂氏が可愛い過ぎる存在で→→厳しく育てる事が出来なかった為では?」と私には思えます。

《余談 :私のヒモジイ高校時代》
 私も高校に入学した時に家を出て→→紀伊田辺市の下宿に二、三ヶ月間お世話になり→→下宿代を払うのが難しくなったので→→間借りして、夕食だけ高校の寮に食べに行きました。 お金が無かったので、夏休み等で実家に帰った時以外は→→お腹いっぱい食べる事は出来ませんでした。

・・・ 石破茂氏の生い立ち ・・・
◎ 信仰 :プロテスタント(長老派) ・・・トランプ氏と同じ!
★ 1908年 :父・二郎氏誕生 ・・・東京帝国大学法学部卒業→→官僚
★ 1918年 :母・和子氏誕生 ・・・同志社英学校卒→→国語教員
★ 1940年 :姉(長女)誕生 ・・・石破茂氏より17歳年上
★ 1941年 :姉(次女)誕生 ・・・石破茂氏より16歳年上
★ 1957年 :石破茂氏誕生 ・・・父=48歳、母=38歳
★ 1958年 :二郎氏が鳥取県知事に当選 ・・・石破家→→鳥取県へ転居
★ 石破茂氏は鳥取大学付属の小学校と中学校卒
★ 1974年 :二郎氏が鳥取県選出の参議院議員になった。
★ 1975年 :慶応義塾高校卒業 ・・・この頃、洗礼を受けた。
★ 1981年 :二郎氏が逝去 ・・・この時、参議院議員だった。
★ 1986年 :石破茂氏が鳥取県選出の衆議院議員になった。 ・・・以来・13回連続当選
★ 2024年10月1日 :内閣総理大臣に就任

《余談 :父が、私に食事のマナーを教えてくれました》
 私は父が45歳、母が42歳の時に生まれました。上に姉が5人いて、私は末っ子で唯一の男です。 この点は、石破氏と似ています。

 1945年に我が家は福山市に疎開していて、父は単身で広島市で勤務していました。 父は被爆して→→白血病(?)になって→→福山市の自宅で三ヶ月間ほど寝込んでいた様です。 少し回復したので1946年になって→→一家7人で和歌山県の山村(龍神・福井)に帰りました。この年に私は龍神で生まれました。

畑と田圃で育てられる食材は自給自足の生活でした。 我が家では、親に教えられた分けでは有りませんが、石破氏の様に食べ散らかす人間は一人もいませんでした。 家族全員、恥ずかしい箸や茶碗の持ち方をしませんでした。

 戦前の我が家では、洋食の家庭料理を時々食べていた様で、洋食用の食器が揃っていました。 龍神の店には洋食用の食材を売っていなかったので、家で洋食を食べた記憶が有りません。

 父と二人で年に2回以上、紀伊田辺に出掛けましたが、駅前に有った洋食屋(レストラン)でカトラリー(ホーク、ナイフ、スプーン)の使い方を教えてもらいました。 そんな分けで私は、グリンピースを潰さずにフォークの背中に乗せて食べる事が出来ます。

【マナーが悪い】
 ネットで石破茂氏のマナーについて賛否両論の意見が飛び交っています。 以下に示す❶~❸は先月の15日~16日にペルーで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議での出来事です。 石破氏のマナーの悪さは、今に始まった事では無いようです。 石破氏は67歳ですから、マナーを今から学ぶのは難しいでしょう!

 石破氏は、『思いやりの心』に欠けており、『酸いも辛いも嚙み分けた人』からは程遠い人物だと私には見えます。

 「石破氏がトランプ氏と面談した折に、APECの時の様なマナー違反をしたら→→馬鹿にされて→→無理難題の要求を突き付けられるのでは?」と私は恐れています。

・・・ 石破茂氏のマナーの悪さ ・・・
❶ 座って挨拶を受けた。
❷ 記念撮影に遅れた。
❸ 習近平主席と握手する時、両手で握り返した。
❹ 箸や茶椀の持ち方が悪い。
❺ ”おにぎり”の食べ方がダサイ。

【トランプ氏への対応】
 トランプ大統領の就任式は25年1月20日ですから、あと50日ほどで再トラになります。 既に、着々と高官の人事を発表しています。 各国は「ドンナ難題を押し付けてくるか?」、「ドウ対応するか?」検討していると想像します。

 トランプ氏のスタッフは、国ごとに弱点を探して→→弱点を盾にして→→アメリカの国益に合致する複数の要求案を→→着々と立案していると推察します。 「ドノ案を採用するか?」はトランプ氏が決断するでしょう!

 日本も対応策を具体的に/詳細に/緻密に検討して置く必要が有ります。

 私が心配しているのは、トランプ氏の要求が→→「日本にドンナ影響を及ぼすのか?」十分考慮せずに→→石破氏が呑んでしまいそうな事です。 例えば、関税率をアップするのはほぼ間違い無いと予想しますが、日本からの輸入品に対して関税を20%掛け→→中国製品に 40%掛けたと仮定します。

 日本製品は中国に多量に輸出し→→その一部の製品は、中国で生産される機器に組み込まれ→→アメリカに輸出されています。 中国経済が低迷すると→→日本から中国への輸出額が減ります→→中国はアメリカに輸出出来なくなった分をカバーする為に→→中国製品の価格を大幅に下げて→→日本や西欧諸国に売ろうとするでしょう! トランプ氏が関税率を引き上げたら→→日本はダブルかトリプル・パンチを受ける事になると予想します。

・・ 22年の中国&アメリカとの貿易 ・・・
★ 日本の輸入 :中国≒24兆8400億円(21.0%)、 アメリカ≒17兆7300億円(9.9%)
★ 日本の輸出 :中国≒19兆0000億円(19.4%)、 アメリカ≒18兆2600億円(18.6%)

・・・ トランプ氏が要求しそうな項目 ・・・
❶ 安全保障 ・・・思いやり予算の増額、軍事費の増額
❷ 関税率アップ
❸ アメリカ製品をモット買え! ・・・日本政府が直接買えるのは兵器です。
 「円高にしろ!」と主張する可能性も有ります。

《余談 :国益を大幅に損なう要求を吞んだら》
 トランプ政権が、日本の国益を大幅に損なう要求を突き付けてきて→→石破氏が呑んでしまったら→→衆議院は『少数与党』の状態ですから→→内閣不信任が議決される可能性が有ります。

 石破内閣は、衆議院を解散できますが→→内閣不信任に対抗する手段として、選挙をしたら、自民党は現在よりも大幅に議席数を減らすと私は予想します。

 自民党は石破氏では戦えないので→→新総裁を選んで→→国会で内閣総理大臣指名選挙(首班指名選挙)を行う事が出来ますが→→野党が結束して臨んだら→→自民党は野党になってしまう可能性が有ります。 現在の野党の政治家には、大臣や副大臣を任せられる人材が少なく→→更に、官僚の協力が得られる人材も少ない様に見受けられます。

 現在の野党が政権を取ったら→→トランプ氏に上手く対応出来るとは、とても思えません。 日本の政治は大混乱に陥る恐れが有ります!

兵庫県知事選挙から学んだこと

2024-11-23 06:13:05 | 政治
【はじめに】
 今月、行われた兵庫県知事選挙の結果は、私の希望/予測とは違っていました。 「何で?斎藤元彦氏が当選したのか?」私なりに考えて見ました。

 多くの国民は、新聞やテレビ等々(マスメディア)から情報を受け取る側でしたが、スマホの普及で個人個人が自分の考え/身近な出来事をSNSで発信する時代になっています。 マスメディアは原則として、発信する情報の信憑性をチェックしていますが、個人はチェックしないで発信します。 他人がSNSで流した話し(意見)を疑う事無く取り入れ→→自分の意見の様にSNSで発信し→→同じ意見の発信がネズミ算式に増加するのです。

 今回の知事選挙では、斎藤氏を擁護/支援するSNSの発信数が、他の候補者よりも圧倒的に多かったので→→斎藤氏が当選したのだと私は見ています。 東京都知事選挙でも”この風潮”が見られましたが、日本の選挙は新しい時代に入ったのだと思います。

【スマホ世代】
 私は、月に二、三回・往復で4時間ほど電車に乗ります。 50歳以下の方はほぼ全員、60歳代のかたの多くもスマホで何か楽しんでおられます。 覗き込んでいる分けでは有りませんが、スマホの画面が結構見えます。 ゲームをやったり、漫画、動画を見ている方が多いいです。 時々ですが、ニュースやブログの様な文書を読んでいる方もいます。 ワイヤレスイヤホンで音楽を聴いておられる方が結構多いいです。

 今回の知事選挙では、斎藤氏を支援する人達がSNSで→→有る事無い事・ゴッチャ混ぜにして、SNSで発信し→→ドンドン支援者が増えて→→発信数がビックリするほど増加して→→『斎藤教』の信者が増えたのです。

 スマホ世代の人達は、新聞、雑誌、本を読まず、テレビを持っていないケースが多くなってきています。 「日頃接し無い情報入手・手段よりも→→スマホからの情報を信用するのでは?」と私は思います。 SNSで発信される内容には、悪意の有る嘘や誤解によるフェイクが含まれていますが→→スマホ世代の人達には、「フェイクなのか? リアル(真実)なのか?」を判断する知識と経験が少ない様に思います。

 知事選挙では、『言ったもの勝ち』状態になって→→SNSの発信数が勝敗を決めた様に思います。 これからの選挙では、政党と立候補者にとって、SNSが重要になって来ると予想します。

 既成政党は、SNSで発信される内容を常にチェックする必要が有ります。 SNSで『嘘(うそ)』を発信されても→→警察や検察が取り締まる事は殆ど不可能だと思います。 例えば、A党の妻子のいるB議員が、既婚のCさんとダブル不倫している証拠だと称して→→年恰好がB議員とCさんに似た二人がラブホテルから出て来た時の写真と偽って→→SNSで発信したとします。 写真の顔にモザイクを掛けて→→外国のサーバー経由で発信したら→→発信者の特定はかなり難しいと思います。 この種の話を好きな人間は多いいですから→→真実だと勘違いして→→B議員を批判する意見がSNSで多数発信されると想像します。

 私は最近、自民党を刷新する方法として、『若者クラブ』の創設を提案しました。  14歳~30歳の党員を集めて→→SNSで発信してもらい→→若い党員を『3万人』以上集めたら→→自民党は、公明党等の選挙運動協力を得なくても→→自前で選挙が出来る様になると言う提案です。

★ 自民党を刷新する万能薬(その1)~(その3) :投稿日=24年10月26日~11月10日

【兵庫県知事選挙の背景】
 兵庫県知事選挙が急遽行われた背景を整理して置きます。

 斎藤元彦氏のパワハラ等の問題が報道される様になったのは、たった7ヶ月前の事ですが→→斎藤氏に投票された方の多くは、報道された問題点を忘れてしまった様に見受けられるので→→以下に書いて置きました。

・・・ 斎藤元彦氏の経歴とパワハラなどの問題 ・・・
★ 生年月日 :1977年11月15日(46歳) ・・・神戸市須磨区
★ 愛光中学校・高等学校 :愛媛県に有る、超有名な私立の進学校
★ 東京大学経済学部卒 
★ 総務省に入省 :2002年
★ 結婚   :時期不明 ・・・息子が一人(?)
★ 兵庫県知事選挙投票日 :21年7月18日→→斎藤氏が当選 ・・・日本維新の会”が斎藤元彦氏を推薦し、自民党は分裂して斎藤氏と金沢和夫氏を支援しました。
★ 県民局長だったW氏が告発文書を配布 :24年3月12日 ;パワハラ等の問題
★ 総務課長自殺 :24年4月 ;阪神・オリックスの優勝パレードに必要な金がなかなか集まらなかったので→→(複数の?)信用金庫への補助金を増額して→→キックバックさせた。
★ 百条委員会の設置 :24年6月27日 ・・・11月23日時点でも百条委員会は存在しています。 11月25日に斎藤知事の証人尋問が行われる予定でしたが、→→斎藤知事は欠席届を提出しました。
★ W氏が自殺 :7月7日(?)
★ 県職員労働組合が斎藤知事の辞職を要求 :7月10日
★ 片山副知事が辞任 :7月31日
★ 百条委員会が証人尋問を開始 :24年8月~
★ 県議会が不信任決議 :24年9月19日
★ 知事選挙告示 :24年10月31日
★ 市長会有志 :11月14日に稲村氏を支持すると表明
★ 知事選挙投票日 :24年11月17日→→斎藤氏が当選

【選挙結果・得票数】
 知事選挙には7人が立候補しましたが、すべて無所属となっていました。 斎藤氏が当選しましたが、得票率は『45.2%』でしたから、既成政党が統一候補を擁立していたら→→斎藤氏は落選した可能性が有ります。

■斎藤元彦氏 :111万3911票→→当選
■稲村和美氏 :97万6637票 ・・・無所属で立候補しましたが、立憲民主党と国民民主党の票が沢山流れたと思われる。
■清水貴之氏 :25万8388票 ・・・日本維新の会の元参議院議員
■大澤芳清氏 :7万3862票 ・・・共産党の支援を受けたと思われる。
■立花孝志氏 :1万9180票 ・・・NHK党の代表
■福本繁幸氏 :1万2721票
■木島洋嗣氏 :9114票
出典 :ラジオ関西

【SNSの驚異的な力】
 私は二拠点生活をしていますが、住所登録は神戸市です。 11月16日に神戸の家で、70歳過ぎで一人暮らしの奥さん(Hさん)と知事選挙について話しました。 Hさんには、40歳代の娘婿(R君)がいて「斎藤元彦氏に投票すべきだ!」と長い時間説得されたそうです。

 HさんがR君から聞いた内容を詳細に話してくれました。 全ては覚えていなせんが、以下の様な内容でした。 Hさんは半信半疑だったので、私達夫婦の意見が聞きたかったのです。

 私は、①何らかの圧力でマスメディアがフェイクニュースを流したとは思えない。②どの程度のパワハラが有ったか?は分からないが、二人も自殺したのだから、県庁内が異常な状態なのは確かだ!と思う。③斎藤氏が人格者だとは思えない。・・・と話しました。

 Hさんが帰られた後で、妻は「R君は、斎藤氏を神様の様に尊敬している。 まるで宗教だ! 呆れた!」と言っていました。 投票日の翌日、Hさんは妻に「稲村和美氏に投票した」と言われたそうです。

 Hさんは、娘婿(R君)から聞いた話しを長々と私達夫婦にしていたら→→馬鹿馬鹿しさに気付いて→→冷静になれたのだと思いました。

・・・ Hさんから聞いた娘婿(R君)の主張 ・・・
❶ テレビや新聞は権力者の意向を受けた報道をしており、斎藤氏を誹謗中傷するフェイクニュース(虚偽報道)を繰り返し流している。 (権力者とは誰のことか? R君は、「陰謀だ!」と漠然と信じているのだと思いました。)

❷ 斎藤氏は、県の職員が働かないので→→働かせ様としたら→→パワハラだと言い出した。 県民局長だったW氏は、「斎藤氏がパワハラをしている」と言う嘘の文書を作って→→マスコミに流して→→何故か?自殺した。

❸ 総務課長が自殺したのは、斎藤知事の許可無く→→総務課長が勝手に信用金庫への補助金を増額したので→→怖くなって自殺したのだ!

❹ 「斎藤氏が視察に出掛け、地元産の品物を”おねだり”した」と言うのはフェイクニュースだ! 知事が「素晴らしい製品ですね」と褒めたら→→お土産に持って帰って貰うのが常識だ!

❺ 斎藤氏は人格者で、気さくで、穏やかな方だ! 怒鳴られたとしたら、余程の事が有ったのだと思う。 (娘婿は親しく接している様に言ったそうです。)

【立花孝志氏】
 NHK党の立花孝志氏が知事選挙に立候補して→→斎藤氏に投票する様に演説して回りました。 そして、SNSでも斎藤氏を褒める内容の投稿を続けました。 普段から立花氏のSNSのフォロワーが沢山いるので→→知事選挙の結果に大きく影響した様に見受けられます。

 批判を覚悟で書きますが、立花氏は高卒で高学歴社会のNHKに1986年入社しました。 不正経理問題で懲戒処分を受けて→→2005年に依願退職しました。 「立花氏にとってNHKは楽しい職場では無かったのでは?」と推察します。

 立花氏は「NHKをぶっ壊すべきだ!」と言う様な発言をされますが、「NHKを改革すべきだ!」とは言いません。 「何が問題で、ドウ改革すべきだ!」と言う考えが無いのだと思います。

 私は前から「立花氏はアナキスト(無政府主義者)だ」と見ていました。 今回の知事選挙での言動から、アナキストだと確信しました。 斎藤氏が知事に返り咲いたら→→県政がグチャグチャになるのを期待して→→斎藤氏を応援した様に私には見えました。

 「日本の政治を変えて欲しい」と願っている方が多いい様に思います。 「既成政党では政治改革は無理だ!」と考えている人達から見ると→→「立花氏の様なアナキストが、救世主の様に思えるのでは?」と思います。

《補足 :アナキズム(無政府主義)》 
 『無政府主義』と言う思想は西欧で500年ほど前に発生した様です。 少し考えたら「政府の無い国家」なんて成立するはずが有りません。 日本にもこの思想は入りました→→明治時代の幸徳秋水が有名です。 現在でも、極々少数派ですが無政府主義者がいます。

【田崎史郎氏】
 選挙の前後にテレビ等によく登場する田崎史郎氏は、1950年生まれで→→現在、74歳です。 田崎氏は、スマホ時代についての知識は少ない様に見受けられます。

 田崎史郎氏の永田町についての知識と経験で、現在の政治家の言動は予想出来るでしょうが→→スマホにドップリの世代の投票動向を予想するのは難しいでしょう! これからの政治家は、スマホ世代を取り込む工夫が不可欠になると予想します。

各党の選挙運動のやり方 (その2)

2024-09-29 21:45:42 | 政治
【はじめに】
 国政選挙の立候補者は”当選してナンボ”です。 公職選挙法や政治資金規正法に抵触しない選挙運動をして当選しないと→→2019年の参議院選挙で世の中を賑わした『河井夫妻事件』の様になってしまい→→逮捕されて、当選が無効になります。

 選挙運動は原則としてボランティアが行う事になっており、『黒い金』の使用は禁止されています。 この基本ルールが守れるのは、連合の支援が得られる立憲民主党、国民民主党及び社会民主党と、政党として選挙を戦う公明党、共産党及び”れいわ新選組”です。

 「自民党の多くの議員達は、公明党の選挙協力無しで戦うのは難しいのでは?」と推察します。 自民党の最大の課題は、「ボランティアで選挙運動をしてくれる党員を増やすことだ!」と思いますが、この問題に党として取り組む考えは、石破茂氏には無い様に見受けられます。

(余談 :高市早苗氏の敗因) 自民党総裁選挙で高市氏が敗れた最大の要因は、「高市氏が総裁になったら→→公明党との関係が壊れて→→次回の選挙の時、公明党がボランティアを派遣してくれ無くなるのでは?」と恐れた議員が多かったのでは?

【共産党の選挙】
 共産党は全国に沢山!沢山!事務所が有ります。(共産党のホームページに記載されていない事務所も有ります。) 私は散歩の途中などで事務所の前を通った時、何箇所かにオジョマした事が有ります。 全て古くて手狭な事務所で、ラフな恰好(かっこう)をした年配の男女が二、三人いました。 皆さん暇そうで、責任者と思しき方が応対してくれました。お茶を出してくれた時もありました。

 国政選挙も地方議員選挙も、共産党は党として戦う様です。各事務所の職員が、手分けして選挙活動をする様に見受けられました。 共産党には若者達の組織『民青(日本民主青年同盟)』が有ります。私の学生時代(1970年頃)は、民青の会員は20万人ほどいた様ですが、近年は7,000人以下になっています。その為、共産党の選挙活動に若者の姿は少ないのです。

 共産党の課題は、若い党員を増やすことだと思います。 現在共産党の党員は『25万人』いる様ですが、頑張って若い人を集め無いと、10年もしたら杖を突いた運動員を見掛ける様になりそうです。

【社会民主党】
 日本社会党(社会党)は、長いあいだ野党第1党でした。 自民党、社会党及び新党さきがけの連立政権が1994年6月30日に誕生し、総理大臣に社会党の村山富市氏が就任しました。 村山政権は1996年1月11日まで続きました。

 1996年1月17日に社会党の党名を『社会民主党』に変えました。この時、30人の議員が離脱しました。 その後、党勢が衰退して→→現在は、存続の危機に陥っています。

《社会民主党と連合の関係》
 連合は、傘下の組合に社会民主党の支援を許可しています。選挙運動は合法的に行えるでしょうが→→2024年の政党交付金は『2.8億円』でしたから→→「国政選挙を全国的に展開するのは不可能だ!」と思います。

《社会民主党と北朝鮮の関係》
 社会党の時代から、社会民主党になても金正日総書記を尊敬する様な発言を繰り返して来ました。 北朝鮮による拉致は無かった/でっち上げだと主張し続け→→2002年に小泉総理が訪朝する寸前まで拉致問題を否定していました。 その後、金正日氏と金正恩氏の肯定と、拉致問題についての発言は無くなりましたが→→それまでの発言に対する反省は表明していません。

 社会民主党が、北朝鮮の非人道的な国家運営を批判した事は、私の知る限り無いと思います。社会民主党の支持者の持っている『民主主義』や『人道主義』はドンナもん何でしょうか?!

・・・ 社会民主党の衰退 ・・・
△ 連合の誕生 :1987年
◎ 社会党 :衆議院=70人(1993年)、参議院=71人(1992年)
★ 衆議院=15人(1996年)、参議院=13人(1998年) ・・・1996年に社会民主党が結成されました。
★ 衆議院=6人(2003年)、参議院=8人(2001年) ・・・2002年小泉訪朝
★ 衆議院=7人(2009年)、参議院=5人(2007年)
★ 衆議院=1人(2004年)、参議院=2人(2004年)

【日本維新の会の選挙】
 『維新』と言う言葉の意味は、岩波・国語辞典によると「色々のことが改革されて、みな新しくなること」となっています。 『日本維新の会』は、国政選挙の体制の点では自民党に似ていて、❶党としてでは無く、候補者が選挙活動をしており、❷選挙活動をして貰うボランティアを候補者が集めている様に見受けられます。❸選挙資金の一部は党から支給されるでしょうが、候補者も集める必要が有ると想像しています。

 日本維新の会は、毎年、連合と話し合っていますから、日本維新の会の候補が国政選挙で野党統一候補になったら→→連合の支援が受けられそうです!

《日本維新の会についての私見》
 私は、「自分はリベラル(自由主義者で、穏健な改革を支持する人間)だ」と思っています。日本維新の会は『身を切る改革』を重要視しています。 『身を切る改革』とは、議員の定数を減らし、議員の給与を下げて、知事・市町村長の給与と退職金を下げる事の様です。 そんな改革は、改革とは言えません! 貧乏人でも政治家になれて→→バリバリ仕事をしたら→→それなりの報酬を与えるのが当たり前です!

 私は、ハローワークに求人を出して正社員やパートを10人程雇った経験が有ります。 面接で人を見抜くのは至難の業でした。 最近、不信任決議を受けた斎藤元彦知事の選挙を支援したのは日本維新の会と自民党の一部の県議会議員達です。 斎藤氏は『欠陥人間』だと思いますが、日本維新の会は見抜け無かったのです。

 日本維新の会は、地方議員の除名や離脱があいつでいます。 資質/人格を十分調べて→→候補者に選ぶべきです。 ジックリと候補者を選ぶべきで、”やっつけ仕事”では駄目です。 党勢拡大の為には、有能で/誠実/地頭(じあたま)の良い候補者を選ぶ事が肝要です!

【教育無償化を実現する会】
 2023年11月に国民民主党に所属していた前原誠司衆議院議員達が離党して、『教育無償化を実現する会』を立ち上げました。 国会で『日本維新の会』と会派を組んでいます。

 『連合』は『日本維新の会』を支援していませんから→→『教育無償化を実現する会』のメンバーは→→今後、ボランティアを集めて→→選挙運動をする必要が有ります。
 前原氏は『62歳』です。山本太郎氏(49歳)の様に『SNS』を活用して→→若者に訴えかけて→→ボランティアを集める様な芸当が出来るとは思えません。 「次の選挙でどんな結果になるのか?」私は注目しています。

【御参考 :政党交付金】
 各党が貰っている政党交付金の額を、御参考までに整理して見ました。

 共産党はまだ我を通して→→政党交付金の受け取りを拒否しています。 毎年『10億円以上』受け取れますから、その金で族議員の暗躍や、選挙の不正運動等々を追及する機関を設けてくれたら→→「日本の政治は良くなるのでは?」と思います。

・・・ 2024年の政党交付金 ・・・
❶ 自民党   :160.5億円
❷ 公明党   :29.0億円
❸ 立憲民主党 :68.3億円
❹ 国民民主党 :11.1億円
❺ 日本維新   :33.9億円
❻ 共産党    :0億円 ・・・受取拒否
❼ 社会民主党   :2.8億円
❽ れいわ新選組 :6.2億円
❾ 教育無償化  :1.1億円
❿ 参政党     :1.8億円
⓫ 日本保守党  :0億円
出典 :ウイキペディア 『政党交付金』

(政党交付金の要件) ①国会議員5人以上または②国会議員が一人以上で、衆参の選挙の得票率が『2%以上』

【御参考 :各政党の党員数と議席数】
 ご参考までに各政党の党員数、衆参の議席数、地方議員の数を整理しました。

 自民党、公明党及び共産党は、党員数と地方議員の数が多いいです。 地方議員の大半は、無所属の様に見受けられます。

 立憲民主党、国民民主党及び日本維新の会は、私の予想以上に党員数と地方議員の数が少ないです。 連合の支援が受けられ無い『日本維新の会』は、党員数を増やす努力が必要だと思います。

◎ 都道府県会議員の総数 :2,644人
◎ 市町村会議員の総数  :29,608人
◎ 地方議会議員の総数   :32,252人

・・・ 各政党の党員数と議席数 ・・・
★ 自民党    :党員数=1,091千人、 衆=257人、参=115人、地方=3,480人
★ 公明党    :党員数=450千人、  衆=32人、 参=27人、地方=2,873人
★ 立憲民主党 :党員数=115千人、  衆=98人、 参=38人、地方=944人
★ 国民民主党 :党員数=37千人、  衆=7人、 参=9人、 地方=228人
★ 日本維新  :党員数=50千人、   衆=41人、 参=20人、地方=483人
★ 共産党   :党員数=250千人、 衆=10人、 参=11人、地方=2,339人
★ 社会民主党 :党員数=13千人、  衆=1人、 参=2人、 地方=94人
★ れいわ新選組 :党員数= ?千人、 衆=3人、 参=5人、 地方=54人
★ 教育無償化  :党員数= ?千人、 衆=4人、 参=1人、 地方=0人
★ 参政党    :党員数=47千人、  衆=0人、 参=1人、地方=134人
★ 日本保守党  :党員数=65千人、  衆=0人、 参=0人、地方=10人

出典 :2024年9月9日にウイキペディアで、各政党の人数を調査しました。党員数には党友を含め、四捨五入して『千人』単位で表示しました。 『地方』は、都道府県会議員と市町村会議員の合計です。