
【メンタルモデルを拡張する】5225
近藤悦康(よしやす)氏の心に響く言葉より…
パフォーマンスを上げるためにはメンタルブロックを壊し、メンタルモデルを拡張する必要があります。
分かりやすく言えば、無意識で「無理だ」と思ってしまう状態を変えて、「できるかもしれない」と思えるようにする必要があるということです。
これは、できる、できないの話に限らず、仕事の取り組み方などにも共通していえることです。
例えば、ある人は「仕事は品質第一」と考え、品質を重視して仕事をします。
この人は、おそらく親や先生から「何事も丁寧にやりましょう」と教わったり、細部にこだわって仕事をしている人を見てかっこいいと感じたりした経験などがあって、丁寧さやこだわりを大切にする価値観ができ、それが「品質が第一」という考えを生み出しています。
一方、「仕事はスピードが第一」と考え、手早く仕事をする人もいます。
この人は、「何事もテキパキやりましょう」と教わったり、いろいろなことを要領良くこなす人を見て憧れたりした経験などから、手早く、効率良く物事を行うことを大切にする価値観ができ、「スピードが第一」という考えが生まれています。
ここで重要なのは、仕事では品質が重視されるときがあればスピードが重視されるときもあるということです。
品質重視で、何事も丁寧にやるのは良いことなのですが、それだけだとスピードを求められる仕事では結果が出せず、「丁寧だけど遅いよね」という評価になってしまうのです。
そこで、拡張です。
品質重視のメンタルモデルは維持しながら、スピード重視で取り組む価値に目を向けます。
具体的に言えば、スピード重視の価値を理解するのを邪魔しているメンタルブロックを壊します。
品質重視で考える人は、「急ぐとミスが起きる」「仕事は細部にこだわらなければならない」「手抜きしたと思われたくない」と思っています。
「なぜあの人はスピードにこだわるのだろう?」「急ぐ意味は何なんだろう?」など、自分に理解できなかったり違和感があったりする場合、おそらくそこにメンタルブロックがあります。
それらを一つずつ壊していくことによって、メンタルモデルは拡張できます。
そうすると、品質重視のメンタルモデルを維持しつつ、一方ではスピード重視で取り組む価値も理解できるようになり、理解できる領域が広がることによって、あるときは品質重視、あるときはスピード重視といった使い分けができるようになります。
そのように考えられるメンタルモデルをもつことで、本書でいう「進撃の思考」ができるようになるわけです。
例えるなら、右利きの人が左手も使えるようになるようなものです。
右利きと左利きのどちらが良いかは決められませんが、どちらか片方しか使えない状態より、両方使えたほうができることの幅が広がります。
思考も同じです。論理的に考えるだけでなく感覚的にとらえる力もあったほうが良いですし、いつもポジティブに考えているけれどネガティブな気持ちも理解できるとか、スピード感をもって仕事をするけれど時間をかけることも楽しめるとか、さまざまな角度から思考できるのが理想的です。
これがメンタルブロックにとらわれていない状態であり、「進撃の思考」ができるメンタルモデルです。
「人間としての器を広げなさい」という助言の「器」も、メンタルモデルのことを指しているといえます。
偏った狭い器の中で一方向から物事を見ている状態から、全方位から見える状態になろう、という意味だと思います。
それができるようになると、相手や状況に寄り添い、あらゆる可能性を踏まえたうえで最適な解を見つけ出すことができますし、思考は感情と結びつきますから、怒り、悲しみ、喜びといった相手の感情も理解したうえで、話を聞いたり相談に乗ったりすることができるようになります。
また、多様性が求められる時代においては、メンタルモデルを拡張し、さまざまな価値観の人を理解できるリーダーが求められますし、自己変革し続ける人こそが、人と組織の持続的な行動変容を促すことができます。
今の自分のメンタルモデルは、過去の教育や経験と、その過程でつくられてきた価値観に紐づきますが、これから学ぶことや経験することによって変わっていく可能性があります。
つまり、今の自分がどういうメンタルモデルで生きているかよりも、今の自分のメンタルモデルをどのように拡張させるかが重要です。
メンタルモデルは常に未完成で、常に進化し続けるのです。
『進撃の思考』幻冬舎
https://amzn.to/3ZycmCy
江原啓之(ひろゆき)氏は「執着」についてこう語っている。
『職がない、仕事がないという人がいます。
選ぶからないわけで、「こんな仕事もいいかな」と選り好みせずに飛び込んでいけば、どんなに不況でも職はあるのです。
要は、思考する柔軟さが足りないのです。
私は、そういうバイタリティを持てば人生はもっと楽しめると思っています。
人生でいいサーフィンができます。
人生も想像力なのです。
こんな人生もいい、あんな人生もおもしろい、と思える人のほうが絶対に楽しめるわけです。
そう思えない人たちの問題点は、物質主義の権化(ごんげ)になっていることです。
物質に執着しているために、自由な発想が生まれない。
たくましく生き抜こうというバイタリティが湧いてこない。
生まれて、学校へ行って、就職して、そうしたら今度は結婚して、結婚したら子どもを持って、次にマイホームを持ったり車を持って、老後には…などと決めつけているわけです。
自分は不幸だと思っている人はだいたいそうなのです。
「美人じゃないので恋人がいません」「子どもが欲しいのに妊娠できません」「お金がなくて家を買えません」などと、ちょっとつまずいただけですぐ、「もう絶望です」となってしまう。
結局、たましいの想像力や柔軟性というのは、「経験」と「感動」の数に比例するのです。
経験と感動の数の少ない人は、選べるメニューがどうしても少ない。
反対に、たくさんこなしている人は、何があっても「ケ・セラ・セラ」になるんです。
過去のいろんな経験と感動によって生きるバリエーションをいっぱい味わっているので、バランスよくたましいの筋力がついている。
すると、「これがダメなら、あれもありかな」という思いつきができるのです。』(苦難の乗り越え方/PARCO出版)より
メンタルモデルを拡張するには、執着を手放し、多くの「経験」と「感動」を重ねること。
そして、執着や、とらわれ、こだわりという呪縛(じゅばく)から自由になり、人生における選べるメニューを増やすこと。
常に、自分のメンタルモデルを拡張できる人でありたい。
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近藤悦康(よしやす)氏の心に響く言葉より…
パフォーマンスを上げるためにはメンタルブロックを壊し、メンタルモデルを拡張する必要があります。
分かりやすく言えば、無意識で「無理だ」と思ってしまう状態を変えて、「できるかもしれない」と思えるようにする必要があるということです。
これは、できる、できないの話に限らず、仕事の取り組み方などにも共通していえることです。
例えば、ある人は「仕事は品質第一」と考え、品質を重視して仕事をします。
この人は、おそらく親や先生から「何事も丁寧にやりましょう」と教わったり、細部にこだわって仕事をしている人を見てかっこいいと感じたりした経験などがあって、丁寧さやこだわりを大切にする価値観ができ、それが「品質が第一」という考えを生み出しています。
一方、「仕事はスピードが第一」と考え、手早く仕事をする人もいます。
この人は、「何事もテキパキやりましょう」と教わったり、いろいろなことを要領良くこなす人を見て憧れたりした経験などから、手早く、効率良く物事を行うことを大切にする価値観ができ、「スピードが第一」という考えが生まれています。
ここで重要なのは、仕事では品質が重視されるときがあればスピードが重視されるときもあるということです。
品質重視で、何事も丁寧にやるのは良いことなのですが、それだけだとスピードを求められる仕事では結果が出せず、「丁寧だけど遅いよね」という評価になってしまうのです。
そこで、拡張です。
品質重視のメンタルモデルは維持しながら、スピード重視で取り組む価値に目を向けます。
具体的に言えば、スピード重視の価値を理解するのを邪魔しているメンタルブロックを壊します。
品質重視で考える人は、「急ぐとミスが起きる」「仕事は細部にこだわらなければならない」「手抜きしたと思われたくない」と思っています。
「なぜあの人はスピードにこだわるのだろう?」「急ぐ意味は何なんだろう?」など、自分に理解できなかったり違和感があったりする場合、おそらくそこにメンタルブロックがあります。
それらを一つずつ壊していくことによって、メンタルモデルは拡張できます。
そうすると、品質重視のメンタルモデルを維持しつつ、一方ではスピード重視で取り組む価値も理解できるようになり、理解できる領域が広がることによって、あるときは品質重視、あるときはスピード重視といった使い分けができるようになります。
そのように考えられるメンタルモデルをもつことで、本書でいう「進撃の思考」ができるようになるわけです。
例えるなら、右利きの人が左手も使えるようになるようなものです。
右利きと左利きのどちらが良いかは決められませんが、どちらか片方しか使えない状態より、両方使えたほうができることの幅が広がります。
思考も同じです。論理的に考えるだけでなく感覚的にとらえる力もあったほうが良いですし、いつもポジティブに考えているけれどネガティブな気持ちも理解できるとか、スピード感をもって仕事をするけれど時間をかけることも楽しめるとか、さまざまな角度から思考できるのが理想的です。
これがメンタルブロックにとらわれていない状態であり、「進撃の思考」ができるメンタルモデルです。
「人間としての器を広げなさい」という助言の「器」も、メンタルモデルのことを指しているといえます。
偏った狭い器の中で一方向から物事を見ている状態から、全方位から見える状態になろう、という意味だと思います。
それができるようになると、相手や状況に寄り添い、あらゆる可能性を踏まえたうえで最適な解を見つけ出すことができますし、思考は感情と結びつきますから、怒り、悲しみ、喜びといった相手の感情も理解したうえで、話を聞いたり相談に乗ったりすることができるようになります。
また、多様性が求められる時代においては、メンタルモデルを拡張し、さまざまな価値観の人を理解できるリーダーが求められますし、自己変革し続ける人こそが、人と組織の持続的な行動変容を促すことができます。
今の自分のメンタルモデルは、過去の教育や経験と、その過程でつくられてきた価値観に紐づきますが、これから学ぶことや経験することによって変わっていく可能性があります。
つまり、今の自分がどういうメンタルモデルで生きているかよりも、今の自分のメンタルモデルをどのように拡張させるかが重要です。
メンタルモデルは常に未完成で、常に進化し続けるのです。
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江原啓之(ひろゆき)氏は「執着」についてこう語っている。
『職がない、仕事がないという人がいます。
選ぶからないわけで、「こんな仕事もいいかな」と選り好みせずに飛び込んでいけば、どんなに不況でも職はあるのです。
要は、思考する柔軟さが足りないのです。
私は、そういうバイタリティを持てば人生はもっと楽しめると思っています。
人生でいいサーフィンができます。
人生も想像力なのです。
こんな人生もいい、あんな人生もおもしろい、と思える人のほうが絶対に楽しめるわけです。
そう思えない人たちの問題点は、物質主義の権化(ごんげ)になっていることです。
物質に執着しているために、自由な発想が生まれない。
たくましく生き抜こうというバイタリティが湧いてこない。
生まれて、学校へ行って、就職して、そうしたら今度は結婚して、結婚したら子どもを持って、次にマイホームを持ったり車を持って、老後には…などと決めつけているわけです。
自分は不幸だと思っている人はだいたいそうなのです。
「美人じゃないので恋人がいません」「子どもが欲しいのに妊娠できません」「お金がなくて家を買えません」などと、ちょっとつまずいただけですぐ、「もう絶望です」となってしまう。
結局、たましいの想像力や柔軟性というのは、「経験」と「感動」の数に比例するのです。
経験と感動の数の少ない人は、選べるメニューがどうしても少ない。
反対に、たくさんこなしている人は、何があっても「ケ・セラ・セラ」になるんです。
過去のいろんな経験と感動によって生きるバリエーションをいっぱい味わっているので、バランスよくたましいの筋力がついている。
すると、「これがダメなら、あれもありかな」という思いつきができるのです。』(苦難の乗り越え方/PARCO出版)より
メンタルモデルを拡張するには、執着を手放し、多くの「経験」と「感動」を重ねること。
そして、執着や、とらわれ、こだわりという呪縛(じゅばく)から自由になり、人生における選べるメニューを増やすこと。
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