
【社員は会社ではなく、上司から去る】5073
【社員は会社ではなく、上司から去る】
キム・キャメロン氏の心に響く言葉より…
「ポジティブな組織風土」とは、ネガティブ感情よりもポジティブ感情が優勢な職場の雰囲気のことである。
こういう雰囲気の職場では、従業員が楽観的ではつらつとしている。
人々がストレス、不安、不信を感じている職場とは対照的だ。
幸福感が支配していて、抑うつや不満が少ない。
人はものごとをネガティブに解釈するより、ポジティブな見方をすることが多い。
フレドリクソンとバゴッツィの研究は、ポジティブ感情を育む環境が、個人および 組織の機能を最大に引き出す――つまりポジティブな逸脱を生み出すことを明らかにした。
ポジティブな結果は、その場だけでなく、長期にわたって生じ続ける。
ポジティブな組織風土は、組織の業績に多大な好影響をもたらすのだ。
ポジティブな組織風土は、リーダーの姿勢に特に大きく左右される。
リーダーは、 組織風土、部下たちの状況把握のしかた、幸福の主観的捉え方にきわめて重大な影響 を及ぼす。
したがってリーダーは、自分のポジティブ感情を引き出し、発展させ、みなに示すことで、組織風土を大きく改善することが可能である。
「社員は会社を去るのではない。上司から去るのだ」とよく言われるが、それは当然のことだ。
会社そのものが立派であっても上司が嫌なやつであれば、会社の評判などほとんど関係ない。
つまり、リーダーがポジティブな組織風土を作り出していれば、従業員は能力を開花させ、真剣に仕事に取り組む。
フレドリクソンは、ポジティブ感情に関する「拡張−形成理論」を発表した。
人は ポジティブ感情を経験すると、「一時的に思考と行動のレパートリーが拡張され、個人の能力が持続的に形成される」という。
対するネガティブ感情は、人の思考と行動のレパートリーを狭め、対処能力を減退させる。
言い換えれば、ポジティブ感情(喜 び、愛情、感謝など)を引き出すことで、人は認識の範囲が広がり、多くの情報に注意を向けられるようになり、ものごとの解釈が豊かになり、創造性と生産性が高まる。
ポジティブ感情を持つと、私たちは文字通り多くの情報を取り込めるのである。
このほか、ポジティブ感情を経験すると認知的複雑性、知識、知的好奇心、探究能力といった資質も持続的に形成される。
より創作的になり、実験志向が高まるわけだ。
さらに、恐怖、怒り、悲しみ、不安などのネガティブ感情を鎮め、それらが身体にもたらす悪影響を好転させる。
ポジティブ感情は、ネガティブ感情が生む有害な結果を打ち消してくれるのだ。
たとえば脳の機能に関するある研究では、被験者たちにそれぞれポジティブで楽観的な将来、普通の将来、ネガティブで悲観的な将来を思い浮かべてもらい、MRI (磁気共鳴画像)を使って脳の活動を調べた。
楽観的な将来を思い浮かべた場合には脳のより広い部分が活性化し、中でも偏桃体(へんとうたい)と吻側(ふんそく)の前帯状皮質における活性化の度合いは非常に大きかった。
ヒトの脳は、ポジティブな状況にある時のほうが、ネガティブや通常の状況にある時よりも実際によく働く。
さらに迷走神経の健康状態(内臓の機能をコントロールし、したがって身体全体の健康に影響する)に関するある研究では、ポジティブな情動やポジティブな雰囲気を引き出すようにしたところ、認知の柔軟性、作業記憶、方向性注意、自己規制能力、社会的つながりといった、多くの指標で優れた結果が生まれ、それが個人と組織の高業績に結びついていた。
ポジティブ感情を育めばポジティブな組織風土が醸成され、それによって「各自の役割が最大に発揮されて上昇スパイラルが生じ、業績が向上する」。
ポジティブな組織風土はまた、意思決定を向上させ、生産性、創造性、組織の一体感を高め、利他的な(向社会的)行動を促進する。
個人も組織もポジティブな組織風土の中では必ず繋栄する。
ポジティビティが向日性効果を生み出すからだ。
『困難な組織を動かす人はどこが違うのか?』日本経済新聞出版
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ポジティブな組織風土を促進するうえで特に重要な働きかけが3つあるといいます。
それは従業員の間に「思いやり」「寛容」「感謝」を育てること。
リーダーが部下の間に思いやりの姿勢を育み、過ちが寛大に許されるように計らい、頻繁に感謝が表されるように働きかけている企業は、収益性、生産性、製品やサービスの質、イノベーション、顧客満足度、従業員定着率において他の企業を圧倒していたそうです。
「社員は会社ではなく、上司から去る」と言います。
上司に「思いやり」「寛容」「感謝」の気持ちがないと、部下は去っていくということです。
孔子は人生で一番大切なことは「恕(じょ)」だと言いました。
恕とは、自分がされたくないことは、人にはしてはならない、ということです。
思いやりの気持ちであり、相手を認めることであり、許すことです。
そして、感謝の気持ちで人に接することです。
これは、会社ではなく、あらゆる組織、そして家庭でも同じです。
「社員は会社ではなく、上司から去る」という言葉を胸に刻みたいと思います。
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キム・キャメロン氏の心に響く言葉より…
「ポジティブな組織風土」とは、ネガティブ感情よりもポジティブ感情が優勢な職場の雰囲気のことである。
こういう雰囲気の職場では、従業員が楽観的ではつらつとしている。
人々がストレス、不安、不信を感じている職場とは対照的だ。
幸福感が支配していて、抑うつや不満が少ない。
人はものごとをネガティブに解釈するより、ポジティブな見方をすることが多い。
フレドリクソンとバゴッツィの研究は、ポジティブ感情を育む環境が、個人および 組織の機能を最大に引き出す――つまりポジティブな逸脱を生み出すことを明らかにした。
ポジティブな結果は、その場だけでなく、長期にわたって生じ続ける。
ポジティブな組織風土は、組織の業績に多大な好影響をもたらすのだ。
ポジティブな組織風土は、リーダーの姿勢に特に大きく左右される。
リーダーは、 組織風土、部下たちの状況把握のしかた、幸福の主観的捉え方にきわめて重大な影響 を及ぼす。
したがってリーダーは、自分のポジティブ感情を引き出し、発展させ、みなに示すことで、組織風土を大きく改善することが可能である。
「社員は会社を去るのではない。上司から去るのだ」とよく言われるが、それは当然のことだ。
会社そのものが立派であっても上司が嫌なやつであれば、会社の評判などほとんど関係ない。
つまり、リーダーがポジティブな組織風土を作り出していれば、従業員は能力を開花させ、真剣に仕事に取り組む。
フレドリクソンは、ポジティブ感情に関する「拡張−形成理論」を発表した。
人は ポジティブ感情を経験すると、「一時的に思考と行動のレパートリーが拡張され、個人の能力が持続的に形成される」という。
対するネガティブ感情は、人の思考と行動のレパートリーを狭め、対処能力を減退させる。
言い換えれば、ポジティブ感情(喜 び、愛情、感謝など)を引き出すことで、人は認識の範囲が広がり、多くの情報に注意を向けられるようになり、ものごとの解釈が豊かになり、創造性と生産性が高まる。
ポジティブ感情を持つと、私たちは文字通り多くの情報を取り込めるのである。
このほか、ポジティブ感情を経験すると認知的複雑性、知識、知的好奇心、探究能力といった資質も持続的に形成される。
より創作的になり、実験志向が高まるわけだ。
さらに、恐怖、怒り、悲しみ、不安などのネガティブ感情を鎮め、それらが身体にもたらす悪影響を好転させる。
ポジティブ感情は、ネガティブ感情が生む有害な結果を打ち消してくれるのだ。
たとえば脳の機能に関するある研究では、被験者たちにそれぞれポジティブで楽観的な将来、普通の将来、ネガティブで悲観的な将来を思い浮かべてもらい、MRI (磁気共鳴画像)を使って脳の活動を調べた。
楽観的な将来を思い浮かべた場合には脳のより広い部分が活性化し、中でも偏桃体(へんとうたい)と吻側(ふんそく)の前帯状皮質における活性化の度合いは非常に大きかった。
ヒトの脳は、ポジティブな状況にある時のほうが、ネガティブや通常の状況にある時よりも実際によく働く。
さらに迷走神経の健康状態(内臓の機能をコントロールし、したがって身体全体の健康に影響する)に関するある研究では、ポジティブな情動やポジティブな雰囲気を引き出すようにしたところ、認知の柔軟性、作業記憶、方向性注意、自己規制能力、社会的つながりといった、多くの指標で優れた結果が生まれ、それが個人と組織の高業績に結びついていた。
ポジティブ感情を育めばポジティブな組織風土が醸成され、それによって「各自の役割が最大に発揮されて上昇スパイラルが生じ、業績が向上する」。
ポジティブな組織風土はまた、意思決定を向上させ、生産性、創造性、組織の一体感を高め、利他的な(向社会的)行動を促進する。
個人も組織もポジティブな組織風土の中では必ず繋栄する。
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ポジティブな組織風土を促進するうえで特に重要な働きかけが3つあるといいます。
それは従業員の間に「思いやり」「寛容」「感謝」を育てること。
リーダーが部下の間に思いやりの姿勢を育み、過ちが寛大に許されるように計らい、頻繁に感謝が表されるように働きかけている企業は、収益性、生産性、製品やサービスの質、イノベーション、顧客満足度、従業員定着率において他の企業を圧倒していたそうです。
「社員は会社ではなく、上司から去る」と言います。
上司に「思いやり」「寛容」「感謝」の気持ちがないと、部下は去っていくということです。
孔子は人生で一番大切なことは「恕(じょ)」だと言いました。
恕とは、自分がされたくないことは、人にはしてはならない、ということです。
思いやりの気持ちであり、相手を認めることであり、許すことです。
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