
【デジタル発酵と地産地消】4870
落合陽一氏の心に響く言葉より…
これからの新しいエコロジーにとってのキーワードのひとつが「地産地消」だと考えています。
コロナ禍でグローバルな流通が分断され、地産地消のようなローカルなものに大きな価値が見出されるようになりました。
そのなかで、サプライチェーンを短くして、環境負荷を減らしながら生きる。
たとえば、これまで例にあげてきた家畜の飼育は、地産地消の規模なら生態系を破壊することなく成立するかもしれません。
地産地消の一部には、狩猟採集的な側面が見られます。
狩猟採集時代は行動範囲が限られていて、その土地にあるものを採って、なくなったらほかの土地に移動していました。
地産地消のようにローカルにはまったものを集めてきて、そこで新しいイノベーションを起こしたり、新しい価値を探したりすることには意味があると思っています。
それ以外の衣食住に関することも、地産地消で環境負荷をかけすぎることなく全員の活動にちょうどいい量だけを確保し、自分の身体が必要とするエネルギーに見合うかたちで整えてい くことはできそうです。
都市の密集から自然に回帰する流れのなかで、大量生産、大量消費のライフスタイルが変わり、それぞれの場所で環境負荷の少ない地産地消が進むのではないか。
そんな期待を持っています。
私は、デジタル発酵と呼んでいますが、限界費用が低い、つまりコピーするためのコストや ひとつの製品を作るためのコストが低いというデジタルの価値を付加する――たとえば、育成・集荷までふくめてデジタルにすることで製品コストを下げる。
かつローカルな環境に合ったものを作って、それをまたデジタルで売る。
そうして、限界費用がきわめて下がると、ロー カルの価値をどうやって高めていくかが大切なポイントになってきます。
ある国や地域で作ら れて全世界で販売されるグローバルな製品とは反対に、ローカルで作られたものが低い限界費用で周辺地域に配布・販売され、そうして生まれるローカルのエコシステムに価値が見出されるのではないでしょうか。
もちろんグローバルかローカルかどちらか一方になるわけではありませんが、ローカルのなかで問題を解決することの重要性が、「新しい日常」以降、高まっていくように思います。
新しいエコロジーにかかわるもうひとつのキーワードは、「新しいゲーム」です。
新型コロナ ウイルスの蔓延によって、世界には次々と「制約」が増えました。
これまでは「努力目標」 だったものが、より拘束力の強い「制約」になり、何十億もの人がその制約に巻き込まれてい ます。
しかし、悪いことばかりではありません。
文芸作品に目を向ければ、俳句は五・七・五、短歌は五・七・五・七・七という制約があるからこそ、高いクリエイティビティが発揮されます。
松尾芭蕉も、五・七・五の制約がなかったら、あれほどの作品を生みだすことはでき なかったかもしれません。
制約を設けない自由な形式もいいことですが、あえて制約を作ることによって、新しい価値観や新しいビジネス上の面白さが生まれ、より付加価値のあるものができる可能性が広がるのではないでしょうか。
『過去を「巨視」して未来を考える』NHK出版
https://amzn.to/3tWEcLv
落合氏は、本書の中でこう語っている(抜粋)。
『「96対4」という数字があります。これは、陸上の哺乳類(ほにゅうるい)の全体重を足した場合、じつに96パーセントが人間と家畜で、野生動物はわずか4パーセントしかいいないということです。
ヨーロッパでは12世紀から“大開墾時代”を迎えました。
森を切り拓きそこに都市をつくったのです。
それにともない、ネズミやノミが、森林から都市に浸出し、結果的にペストが大流行し、当時の人口の半数近くが命を落としたのです。
「森を切り拓くと“病”が来る」という言葉があります。
新型コロナウィルスも、自然界にとどまっていたウイルスが開発によってあふれ出た(スピルオーバー)可能性が指摘されています。
また、「開発ではなく健康」を考えるキーワードとして「都市構造の変化」があります。
コロナウイルスにより、テレワークが普及し、地方移住やワークライフバランス充実への関心の高まっています。
そして、都市に密集するのでなく、地方を選択することによって、自然への関心と価値が高まっています。』
大都市では、大量生産、大量消費でいくしか他に手段はない。
しかし、地方の小さな市町は地産地消の方が最適だ。
「フードマイレージ」という言葉があるが、「食料の輸送距離」のこと。
フードマイレージの大きい食料は、遠く離れた生産地から届く食料には輸送費などたくさんのエネルギーが使われ、エコではない。
つまり、地産地消の食品が一番エコだということ。
いよいよ今、大量生産、大量消費には変化の時が来たのかもしれない。
これは遠くから取り寄せる食品等の通販も同じだ。
地域で「デジタル発酵」を進め…
ローカルの価値を高めたい。
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落合陽一氏の心に響く言葉より…
これからの新しいエコロジーにとってのキーワードのひとつが「地産地消」だと考えています。
コロナ禍でグローバルな流通が分断され、地産地消のようなローカルなものに大きな価値が見出されるようになりました。
そのなかで、サプライチェーンを短くして、環境負荷を減らしながら生きる。
たとえば、これまで例にあげてきた家畜の飼育は、地産地消の規模なら生態系を破壊することなく成立するかもしれません。
地産地消の一部には、狩猟採集的な側面が見られます。
狩猟採集時代は行動範囲が限られていて、その土地にあるものを採って、なくなったらほかの土地に移動していました。
地産地消のようにローカルにはまったものを集めてきて、そこで新しいイノベーションを起こしたり、新しい価値を探したりすることには意味があると思っています。
それ以外の衣食住に関することも、地産地消で環境負荷をかけすぎることなく全員の活動にちょうどいい量だけを確保し、自分の身体が必要とするエネルギーに見合うかたちで整えてい くことはできそうです。
都市の密集から自然に回帰する流れのなかで、大量生産、大量消費のライフスタイルが変わり、それぞれの場所で環境負荷の少ない地産地消が進むのではないか。
そんな期待を持っています。
私は、デジタル発酵と呼んでいますが、限界費用が低い、つまりコピーするためのコストや ひとつの製品を作るためのコストが低いというデジタルの価値を付加する――たとえば、育成・集荷までふくめてデジタルにすることで製品コストを下げる。
かつローカルな環境に合ったものを作って、それをまたデジタルで売る。
そうして、限界費用がきわめて下がると、ロー カルの価値をどうやって高めていくかが大切なポイントになってきます。
ある国や地域で作ら れて全世界で販売されるグローバルな製品とは反対に、ローカルで作られたものが低い限界費用で周辺地域に配布・販売され、そうして生まれるローカルのエコシステムに価値が見出されるのではないでしょうか。
もちろんグローバルかローカルかどちらか一方になるわけではありませんが、ローカルのなかで問題を解決することの重要性が、「新しい日常」以降、高まっていくように思います。
新しいエコロジーにかかわるもうひとつのキーワードは、「新しいゲーム」です。
新型コロナ ウイルスの蔓延によって、世界には次々と「制約」が増えました。
これまでは「努力目標」 だったものが、より拘束力の強い「制約」になり、何十億もの人がその制約に巻き込まれてい ます。
しかし、悪いことばかりではありません。
文芸作品に目を向ければ、俳句は五・七・五、短歌は五・七・五・七・七という制約があるからこそ、高いクリエイティビティが発揮されます。
松尾芭蕉も、五・七・五の制約がなかったら、あれほどの作品を生みだすことはでき なかったかもしれません。
制約を設けない自由な形式もいいことですが、あえて制約を作ることによって、新しい価値観や新しいビジネス上の面白さが生まれ、より付加価値のあるものができる可能性が広がるのではないでしょうか。
『過去を「巨視」して未来を考える』NHK出版
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落合氏は、本書の中でこう語っている(抜粋)。
『「96対4」という数字があります。これは、陸上の哺乳類(ほにゅうるい)の全体重を足した場合、じつに96パーセントが人間と家畜で、野生動物はわずか4パーセントしかいいないということです。
ヨーロッパでは12世紀から“大開墾時代”を迎えました。
森を切り拓きそこに都市をつくったのです。
それにともない、ネズミやノミが、森林から都市に浸出し、結果的にペストが大流行し、当時の人口の半数近くが命を落としたのです。
「森を切り拓くと“病”が来る」という言葉があります。
新型コロナウィルスも、自然界にとどまっていたウイルスが開発によってあふれ出た(スピルオーバー)可能性が指摘されています。
また、「開発ではなく健康」を考えるキーワードとして「都市構造の変化」があります。
コロナウイルスにより、テレワークが普及し、地方移住やワークライフバランス充実への関心の高まっています。
そして、都市に密集するのでなく、地方を選択することによって、自然への関心と価値が高まっています。』
大都市では、大量生産、大量消費でいくしか他に手段はない。
しかし、地方の小さな市町は地産地消の方が最適だ。
「フードマイレージ」という言葉があるが、「食料の輸送距離」のこと。
フードマイレージの大きい食料は、遠く離れた生産地から届く食料には輸送費などたくさんのエネルギーが使われ、エコではない。
つまり、地産地消の食品が一番エコだということ。
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