裁判が終わりました・・・・

今年の2月中ごろ・・・・

一通の手紙が来ました。



知り合いの老夫婦が　昨年の１２月７日

無理心中を図り　寝たきりだったご主人が亡くなったとのこと・・・


一緒に殺虫剤を飲んで　死のうとしたが死ねなかった
お婆ちゃんが　殺人罪で裁判にかかることになった
その裁判の刑を軽くしてほしい　との嘆願書の依頼でした。



読売新聞の記事内容・・・

｛寝たきりの夫死亡　妻」殺虫剤飲ませた

　　　京都無理心中か

７日午前８時４０分頃、京都木津市加茂町の無職　○○○○さん

（８２）方で○○さんが介護ベッドの上で妻（８０）ベッドわきで意識を失っているのを、

訪ねてきた近くの長男が見つけ１１０番した。○○さんは既に死亡しており、妻は病院に運

ばれ治療中。

室内には妻が書いたと見られる遺書があり、妻は搬送中に「殺虫剤を飲ませた」と話したこ

とから木津署は妻が無理心中を図ったとみて調べている。

発表によると、○○さんと妻は２人暮らし。○○さんは脳梗塞などを患って寝たきりで。妻

が介護していたといういう、遺書には「連れていきます」などと書かれ、ベッドの下には殺

虫剤の入った容器が転がっていた。　【記事全文】


身体が不自由になったら分かること・・・

寝てる方も大変・・でもその人を世話するの　本当に大変、大変

２４時間いつも休みがない、トイレも風呂も急いで急いで、自分の時間がない


そして友人2人が

６月２３日　京都地方裁判所へ　いってきました

開始　２０分前

キーン　とした張り詰めた　感が　漂いました

テレビ局　新聞取材　報道カメラの列

厳かに　はじまりました　被告の○○さんが


うなだれて　疲れた様子で　現れる

テレビでみるのと　同じだけど

ドラマとは　ちがう！！

そこにあるのは　ドキュメンタリ-なこと

検察官の朗読　事件の検分書　

弁護側の　　傍聴鎮実　

裁判員制度による　一般人も含めて

裁判官を含め２０名近くの　関係者で

おごそかに　淡々と進んでいった

事件のあらまし　動機　証言など・・どれを　とってみても

ご本人の　有した　現実を　理解し　酌量するものでした

弁護士の律した　姿勢　

終始泣き崩れた　被告人の　姿を　目の当たりにして

このようなこと　人が　法律に定めて裁かれること

垣間見ました 　　（友人のメールより・・・）


そして６月２５日１５時８分


被告 ○○さんのおばあちゃんの結審がくだりました

懲役３年　執行猶予５年

ご本人や家族の方々に　とっては

辛い長い　日々だったと　思います

犯行に至る　過程のこと　

２２年間の介護生活

ひたむきに　直向に

いつも愛を絶やさなかった

この　おばあちゃんでした

とても 口では言い現せられない　ことだったでしょう

今日からの人生を　そんな想い巡らせながら

罪は罪として　弔いながら

暮らしていかれることでしょう

一時も忘れることが　できないかもしれませんが

がんばって　頑張って

まわりは　この現実を　見て

これからの高齢化社会に　起こりえる

このような問題に


なにかを落としてほしいとも

思いました

安心して　老後を暮らせる　国に

よのなかに　なっていかないと・・・・・

おおぜいの方から頂いた　嘆願書は

取り調べの中で　

ご本人にとっては面識の無い　方々からのものでは

ありましたが その思いは ご本人　弁護にあたった関係者の方々にも

また　 同じ立場の悩みを　持つ人々に対して かんがえる　

社会性は・・・　

訴えることは　十二分に

ありました

今は

お亡くなりになった　被告の夫

○○さんの冥福を　今はお祈りします


嘆願書は一円さんはじめこのブログをいつも見てくださっている

多くのみなさんが書いてくださいました。

みなさん、他人事じゃない

明日はわが身

多くの方のお気持ちが届いたようです

無罪は無理なんですね・・・・

執行猶予が付いただけ有難いと思わないとだめだよと夫、慎太郎に言われました。

でも乙女姉さんは未だ複雑な気持ちです

○○さんを裁く事は誰にもできないと思います。

執行猶予が付いたから普通の生活に戻れるから、良かった良かった

と、片付けてしまっていいのでしょうか

釈然としない気持ちでいます。

ただ１つ言えることは、この事件、嘆願書を通じて実に多くの方から

乙女姉さんは優しさを頂きました

優しい方々に囲まれて暮らしているんだな～と実感です

そして嘆願書を頼んでくれた友人とももっと、もっと深く深く

これからおつき合いが出来るな～

神様から頂いた素敵なプレゼントに感謝です