AI (ええ愛・Atelier Ichien)

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蝉の声 人の心に灯をともす 5066 より 写真はMさんからいただいたプレゼントです(*☻-☻*)ありがとう...

2022年08月09日 | 
【蝉の声】5066


藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…



《やがて死ぬ けしきは見えず 蝉(せみ)の声》

という芭蕉の句がある。


蝉の寿命は一週間といわれる。

しかし、そんなそぶりも見せず、蝉は 与えられた夏の一瞬の生を天地いっぱいに、鳴いている。

「いま」「ここ」に完全燃焼している姿を芭蕉は感動をもって、とらえている。


人生には「いま」という時間と、「ここ」という空間以外には存在しない。

生きるとは、「いま」「ここ」を間断なく生きる、ということである。


禅者のいう「生也全機現(しょうやぜんきげん)」とは、いまここを最高に生ききれ、ということである。

そのときに、いのちは全機(すべての働き)を現出させる。

「いま」「ここ」を完全燃焼する。「いま」「ここ」に全力を尽くす。

そういう生を生きたいものである。


『小さな人生論 2』致知出版社
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蝉の幼虫は土の中で7年を過ごし、地上に出てくるとわずか1週間で死ぬ、とよく言われています。

が、しかし、日本には7年も過ごす蝉はおらず、アブラゼミで3〜4年、クマゼミで4〜5年だそうです。

いずれにしても、長い年月を地中にいて、わずか1週間で死んでいくというのは儚(はかな)い命、としかいいようがありません。

明日死ぬかもしれない、そんなそぶりもみせず、「いま、ここ」をしっかり鳴ききる蝉。


「生也全機現」の後には「死也全機現(しやぜんきげん)」という言葉が続きます。

臨済宗円覚寺派管長、横田南嶺(よこたなんれい)師は、

「全機現とは、己のすべてを全うし尽くすことだ。

生と死は別ものではない。

生を全うすることが、死を全うすることでもある。

花が精一杯咲くことは、精一杯散ることでもある。

一つのものだ。

今生きていることを大切に、今日一日笑顔でいることこそが『全機現』なのだ」

と言います。


また、禅の言葉に、「両忘(りょうぼう)」があります。

「両忘」とは、すべての対立概念を捨てることです。

善と悪、愛と憎、美と醜、有と無、生と死、という二元対立の概念を捨てる。

死ぬことを忘れ、なお生にも執着しない。


そのためには、「いま、ここ」を生きるしかありません。

未来もないし、過去もない、どこまでいっても、「いま、ここ」です。

今日一日をしっかり生きるということです。


夏に鳴く蝉の如く…

「いま、ここ」をしっかりと生きてゆきたいと思います。







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