
【蝉の声】5066
藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…
《やがて死ぬ けしきは見えず 蝉(せみ)の声》
という芭蕉の句がある。
蝉の寿命は一週間といわれる。
しかし、そんなそぶりも見せず、蝉は 与えられた夏の一瞬の生を天地いっぱいに、鳴いている。
「いま」「ここ」に完全燃焼している姿を芭蕉は感動をもって、とらえている。
人生には「いま」という時間と、「ここ」という空間以外には存在しない。
生きるとは、「いま」「ここ」を間断なく生きる、ということである。
禅者のいう「生也全機現(しょうやぜんきげん)」とは、いまここを最高に生ききれ、ということである。
そのときに、いのちは全機(すべての働き)を現出させる。
「いま」「ここ」を完全燃焼する。「いま」「ここ」に全力を尽くす。
そういう生を生きたいものである。
『小さな人生論 2』致知出版社
https://amzn.to/3SxuN6Q
蝉の幼虫は土の中で7年を過ごし、地上に出てくるとわずか1週間で死ぬ、とよく言われています。
が、しかし、日本には7年も過ごす蝉はおらず、アブラゼミで3〜4年、クマゼミで4〜5年だそうです。
いずれにしても、長い年月を地中にいて、わずか1週間で死んでいくというのは儚(はかな)い命、としかいいようがありません。
明日死ぬかもしれない、そんなそぶりもみせず、「いま、ここ」をしっかり鳴ききる蝉。
「生也全機現」の後には「死也全機現(しやぜんきげん)」という言葉が続きます。
臨済宗円覚寺派管長、横田南嶺(よこたなんれい)師は、
「全機現とは、己のすべてを全うし尽くすことだ。
生と死は別ものではない。
生を全うすることが、死を全うすることでもある。
花が精一杯咲くことは、精一杯散ることでもある。
一つのものだ。
今生きていることを大切に、今日一日笑顔でいることこそが『全機現』なのだ」
と言います。
また、禅の言葉に、「両忘(りょうぼう)」があります。
「両忘」とは、すべての対立概念を捨てることです。
善と悪、愛と憎、美と醜、有と無、生と死、という二元対立の概念を捨てる。
死ぬことを忘れ、なお生にも執着しない。
そのためには、「いま、ここ」を生きるしかありません。
未来もないし、過去もない、どこまでいっても、「いま、ここ」です。
今日一日をしっかり生きるということです。
夏に鳴く蝉の如く…
「いま、ここ」をしっかりと生きてゆきたいと思います。
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《やがて死ぬ けしきは見えず 蝉(せみ)の声》
という芭蕉の句がある。
蝉の寿命は一週間といわれる。
しかし、そんなそぶりも見せず、蝉は 与えられた夏の一瞬の生を天地いっぱいに、鳴いている。
「いま」「ここ」に完全燃焼している姿を芭蕉は感動をもって、とらえている。
人生には「いま」という時間と、「ここ」という空間以外には存在しない。
生きるとは、「いま」「ここ」を間断なく生きる、ということである。
禅者のいう「生也全機現(しょうやぜんきげん)」とは、いまここを最高に生ききれ、ということである。
そのときに、いのちは全機(すべての働き)を現出させる。
「いま」「ここ」を完全燃焼する。「いま」「ここ」に全力を尽くす。
そういう生を生きたいものである。
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蝉の幼虫は土の中で7年を過ごし、地上に出てくるとわずか1週間で死ぬ、とよく言われています。
が、しかし、日本には7年も過ごす蝉はおらず、アブラゼミで3〜4年、クマゼミで4〜5年だそうです。
いずれにしても、長い年月を地中にいて、わずか1週間で死んでいくというのは儚(はかな)い命、としかいいようがありません。
明日死ぬかもしれない、そんなそぶりもみせず、「いま、ここ」をしっかり鳴ききる蝉。
「生也全機現」の後には「死也全機現(しやぜんきげん)」という言葉が続きます。
臨済宗円覚寺派管長、横田南嶺(よこたなんれい)師は、
「全機現とは、己のすべてを全うし尽くすことだ。
生と死は別ものではない。
生を全うすることが、死を全うすることでもある。
花が精一杯咲くことは、精一杯散ることでもある。
一つのものだ。
今生きていることを大切に、今日一日笑顔でいることこそが『全機現』なのだ」
と言います。
また、禅の言葉に、「両忘(りょうぼう)」があります。
「両忘」とは、すべての対立概念を捨てることです。
善と悪、愛と憎、美と醜、有と無、生と死、という二元対立の概念を捨てる。
死ぬことを忘れ、なお生にも執着しない。
そのためには、「いま、ここ」を生きるしかありません。
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