【無用な人などいない】5269
五木寛之氏の心に響く言葉より…
《無用な人、無用な出来事など一つもない》
最近、この世には無用なものなど何もないのではないか、と思うようになりました。
生きているだけですでに意味がある、そう考えながら世界を眺めると、意味のないものなど一つもないと感じるのです。
以前、海外を中心に活躍する高名なグラフィックデザイナーに、なぜ日本であまり仕事をしないのかと尋ねたことがあります。
すると彼女は、「日本で仮に五人で仕事をするとなると、いろんな事情で、どうしても仕事のできないだめな人が二人くらい加わってくる。すると残りの三人が非常に優秀だったとしても、結局すべてがだめになってしまう。本当にいい仕事をするためには ジャンクが交じっていてはだめなのです」
私はこの答えを聞いて、直感的に思いました。
その方法で彼女がやっていく限り、彼女は自分一人の才能・力を超えられないのではないか、と。
彼女の言う「ジャンク」という言葉を聞いて思い出したのが、遺伝子の話です。
遺伝子というのは、四つの要素が固体それぞれの順列組み合わせで並んだ二重らせん構造になっています。
その中には絶対に必要と思われる遺伝子のほかに、なんで存在しているのかわからない、不規則な遺伝子や重複した内容の遺伝子も たくさんみられるそうなんですが、当初、こうした意味不明な遺伝子を「ジャンク」と呼んでいたそうです。
ジャンクとは「くず」という意味ですが、 その後、 こういうジャンクがあることによってコピーミスが生じ、その結果突然変異が起こったりすることがわかってきました。
この突然変異の積み重ねが「進化」だというわけです。 ジャンクには、そうした意味がちゃんとあった。「無用の用」とよく言います が、一見無用にみえるものが実は大きな意味を持つことがあるのです。
合理的にすべてが明らかであり、また整然と整理されればいいというわけではない。
これも私の直感ですが、本当に大きな仕事というのは、一人の想像力を大きく超えたところにあるのです。
彼女が言うだめな人間、ジャンクな人が入っていなければ本当に大きな仕事はできないのではないでしょうか。
このようなことは人間社会にも言えることでしょう。
すべてが合理的で効率的な動きをする人ではなく、変なやつ、なぜいるのかよくわからないやつ、そうした連中も仲間に加わっているほうがより人間的な集団になります。
そのように多様性をわが身に含んでいたほうが、その集団は強いものになるのではないか。
思いもよらぬ状況が発生した時、「変なやつ」が最も冷静にダイナミックに対処できるかもしれない。
それどころか思わぬミスをしたことによって、思いもかけない成功につながることもあるのではないでしょうか。
無用な人などいない。
また、無用な出来事など何一つないのです。
人生の中にはそうしたよくわからない部分があったほうがいいのです。
《無用と思うものが、思わぬ進化をもたらす。》
■よくわからないことがあったほうがいい。 可能性の種を残すことにもなります。
『ただ生きていく、それだけで素晴らしい』PHP研究所
https://amzn.to/3ksDN0M
立花大敬氏は「古代ギリシャのスパルタ国」についてこう語っている。
『古代ギリシアに、スパルタという国がありました。
この国は強国になって、ギリシア全土を支配せんという野望をもっていて、そのために国民の知的、身体的能力をさらに高めようとしたのです。
そこで、生まれてきた子を検査して、弱く生まれた子、知恵遅れで生まれた子は、郊外の山中に運んで捨てたのだそうです。
で、どうなったのかといいますと、ギリシアの国々の中で、スパルタが一番最初に、あっけなく滅びてしまったということです。
私たちの国も、世界も、もし、これは役に立つ、いや立たたぬと効率ばかりで判断して、後向きのシッポを次々切り捨てるようなことを続けてゆけば、やがてスパルタのようになってしまうことでしょう。
「この世の中には、用のないもの置いてない」と言う言葉があります。』(ひとついのち 大敬先生《しあわせ通信》第三集/本心庵)より
働きアリの法則というのがある。
2:6:2の割合で、よく働くアリが2割で、普通のアリが6割、働かないアリが2割がいるという法則。
不思議なことに、よく働くアリだけを集めても、いつの間にか、2:6:2の割合で、普通のアリも、働かないアリもできるという。
野球やサッカーなどのスポーツのチームでも、最強の人だけを集めたのに、なぜか勝てない、などという例は多くある。
まさに、「無用な人、無用な出来事など一つもない」ということだ。
「無用な人などいない」という言葉を胸に刻みたい。
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五木寛之氏の心に響く言葉より…
《無用な人、無用な出来事など一つもない》
最近、この世には無用なものなど何もないのではないか、と思うようになりました。
生きているだけですでに意味がある、そう考えながら世界を眺めると、意味のないものなど一つもないと感じるのです。
以前、海外を中心に活躍する高名なグラフィックデザイナーに、なぜ日本であまり仕事をしないのかと尋ねたことがあります。
すると彼女は、「日本で仮に五人で仕事をするとなると、いろんな事情で、どうしても仕事のできないだめな人が二人くらい加わってくる。すると残りの三人が非常に優秀だったとしても、結局すべてがだめになってしまう。本当にいい仕事をするためには ジャンクが交じっていてはだめなのです」
私はこの答えを聞いて、直感的に思いました。
その方法で彼女がやっていく限り、彼女は自分一人の才能・力を超えられないのではないか、と。
彼女の言う「ジャンク」という言葉を聞いて思い出したのが、遺伝子の話です。
遺伝子というのは、四つの要素が固体それぞれの順列組み合わせで並んだ二重らせん構造になっています。
その中には絶対に必要と思われる遺伝子のほかに、なんで存在しているのかわからない、不規則な遺伝子や重複した内容の遺伝子も たくさんみられるそうなんですが、当初、こうした意味不明な遺伝子を「ジャンク」と呼んでいたそうです。
ジャンクとは「くず」という意味ですが、 その後、 こういうジャンクがあることによってコピーミスが生じ、その結果突然変異が起こったりすることがわかってきました。
この突然変異の積み重ねが「進化」だというわけです。 ジャンクには、そうした意味がちゃんとあった。「無用の用」とよく言います が、一見無用にみえるものが実は大きな意味を持つことがあるのです。
合理的にすべてが明らかであり、また整然と整理されればいいというわけではない。
これも私の直感ですが、本当に大きな仕事というのは、一人の想像力を大きく超えたところにあるのです。
彼女が言うだめな人間、ジャンクな人が入っていなければ本当に大きな仕事はできないのではないでしょうか。
このようなことは人間社会にも言えることでしょう。
すべてが合理的で効率的な動きをする人ではなく、変なやつ、なぜいるのかよくわからないやつ、そうした連中も仲間に加わっているほうがより人間的な集団になります。
そのように多様性をわが身に含んでいたほうが、その集団は強いものになるのではないか。
思いもよらぬ状況が発生した時、「変なやつ」が最も冷静にダイナミックに対処できるかもしれない。
それどころか思わぬミスをしたことによって、思いもかけない成功につながることもあるのではないでしょうか。
無用な人などいない。
また、無用な出来事など何一つないのです。
人生の中にはそうしたよくわからない部分があったほうがいいのです。
《無用と思うものが、思わぬ進化をもたらす。》
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立花大敬氏は「古代ギリシャのスパルタ国」についてこう語っている。
『古代ギリシアに、スパルタという国がありました。
この国は強国になって、ギリシア全土を支配せんという野望をもっていて、そのために国民の知的、身体的能力をさらに高めようとしたのです。
そこで、生まれてきた子を検査して、弱く生まれた子、知恵遅れで生まれた子は、郊外の山中に運んで捨てたのだそうです。
で、どうなったのかといいますと、ギリシアの国々の中で、スパルタが一番最初に、あっけなく滅びてしまったということです。
私たちの国も、世界も、もし、これは役に立つ、いや立たたぬと効率ばかりで判断して、後向きのシッポを次々切り捨てるようなことを続けてゆけば、やがてスパルタのようになってしまうことでしょう。
「この世の中には、用のないもの置いてない」と言う言葉があります。』(ひとついのち 大敬先生《しあわせ通信》第三集/本心庵)より
働きアリの法則というのがある。
2:6:2の割合で、よく働くアリが2割で、普通のアリが6割、働かないアリが2割がいるという法則。
不思議なことに、よく働くアリだけを集めても、いつの間にか、2:6:2の割合で、普通のアリも、働かないアリもできるという。
野球やサッカーなどのスポーツのチームでも、最強の人だけを集めたのに、なぜか勝てない、などという例は多くある。
まさに、「無用な人、無用な出来事など一つもない」ということだ。
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