
【何気ない日常にまことを尽くす】4628
修養団・元伊勢道場長、中山靖雄氏の心に響く言葉より…
《「日常」何気ない日常にまことを尽くし、喜びながら生きるところに、感動があります。》
何が大事かというと、やはり日常のことがとても大事だと思うのです。
何か特別なことをやる時には、みな努力します。
しかし、普通の何でもない時に努力できることがもっと大切です。
それを伝えてくださっているのが伊勢の神宮だと思います。
伊勢では、神主さんが朝早くから起きられて、山に登って水を汲み、そして木で火をおこします。
そして、その火でご飯を炊いて、朝夕、神々様に食べていただくためにお供えをしています。
これを下宮ご鎮座千五百年、毎日やっておられるわけです。
昔と同じ方法で毎日神々様に、「まず最初にできたたてのお食事を」と今もやっておられるのがすごいことだと思うのです。
そういうふうにずっと続いた日常を大事にしながら、喜びながら生きようとし続けてきたのが日本です。
誰が見ていようがいまいが、天照大御神様はじめ神々様がそこにおわしますがごとく、目に見えない世界を日常生活の中で大切にして生きてきたのです。
本当にそのように生きていると、昔から日本にあった「お天道様が見ている」とか、「誰が知らなくても天が知っています」という人間の行動規範の大事な部分を、天の世界が担ってくれているのだとわかってきます。
しかし、そのようなことを日常で感じることもなく、私たちは綺麗ごとを話してしまうものです。
しかし、天の世界は、たとえきれいごとであっても話してから天の道を通るのか、またはその道を通ってから話すしかない気がするのです。
いろいろなことを体験した人は、体験したことを話すようになっているし、綺麗ごとを言った人は、綺麗ごとを言ったにふさわしいところを通らされるのではないかなと、そんなことを強く思います。
歌人西行は伊勢の神宮について、
「なにごとの おわしますかは知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」
と詠みました。
天照大御神様がおられる時と同じ日常を続けることで、天照大御神様の思いが時代を超えて伝承されているのです。
ですから、参拝する人は言葉にできなくても感動したり懐かしがったりするのですね。
昔、お茶室でこのような歌を詠んだことがあります。
「神籬(ひもろぎ)を 立てて迎えし 神々と 癒(いや)して和(や)わす 日本の道」
神籬とは榊(さかき)のことです。
私たちの日常の中で、お茶花を飾り、ご先祖様や神々様を迎えて、お茶をたてる人とお客様とで癒されて和む、そんな時間を大切にしていたのが日本の道ですよ、という思いで詠みました。
何気ない日常に天を感じ、まことを尽くすところに感動があるのです。
『すべては今のためにあったこと』海竜社
https://amzn.to/3fiQwOs
鍵山秀三郎氏はこう語る。
「だれにでもできる簡単なことを、だれにもできないほど続けてきた」 というのが、私の人生のすべてです。
何一つ難しいことはやっていません。
人ができそうにもないことをやったことは一つもありません。
いや、一つもないというより、人ができそうにもないほど難しいことをやる能力が私にはまったくなかったし、今もありません。
では、どうするか。
だれにでもできる簡単なことを、だれもが嫌になって続けられないことをこつこつと続けてきました。
人から嘲笑されたり無視されたりという目に遭いながらも、それに耐えてきました。
これが私のような意気地なしが、社会で悪いこともせずに、こうして事業ができた唯一の理由です。
しかも、私が「愚鈍だ、馬鹿だ、能なしだ」と言われながら、それをやり続けてきたその姿に感動してくださった方がいっぱいいて、その方々が私に思いもよらない幸運をもたらしてくださった。
これが私の人生です。
ですから、事業でどれだけ利益を上げてどうしたこうしたとかいうより、すべて人様から思いもよらない幸運をもたらされて、それによって事業が育ってきたし、また育てられたというのが私の姿です。 (小さな実践の一歩から /致知出版社)
昔はどの家にも、神棚や仏壇があったが、最近では少なくなった。
毎朝、お線香をあげお経をあげる。
神棚ではお水をかえ、祝詞をあげる。
「何気ない日常にまことを尽くすこと」
ゴミ拾いや掃除を続けること。
挨拶を誰よりさきにすること。
脱いだクツを揃えること。
「はい」と言う返事。
笑顔でいること。
いつも機嫌よくしていること。
だれでもできる簡単なことを、嫌にならず、コツコツと続けることができる人でありたい。
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修養団・元伊勢道場長、中山靖雄氏の心に響く言葉より…
《「日常」何気ない日常にまことを尽くし、喜びながら生きるところに、感動があります。》
何が大事かというと、やはり日常のことがとても大事だと思うのです。
何か特別なことをやる時には、みな努力します。
しかし、普通の何でもない時に努力できることがもっと大切です。
それを伝えてくださっているのが伊勢の神宮だと思います。
伊勢では、神主さんが朝早くから起きられて、山に登って水を汲み、そして木で火をおこします。
そして、その火でご飯を炊いて、朝夕、神々様に食べていただくためにお供えをしています。
これを下宮ご鎮座千五百年、毎日やっておられるわけです。
昔と同じ方法で毎日神々様に、「まず最初にできたたてのお食事を」と今もやっておられるのがすごいことだと思うのです。
そういうふうにずっと続いた日常を大事にしながら、喜びながら生きようとし続けてきたのが日本です。
誰が見ていようがいまいが、天照大御神様はじめ神々様がそこにおわしますがごとく、目に見えない世界を日常生活の中で大切にして生きてきたのです。
本当にそのように生きていると、昔から日本にあった「お天道様が見ている」とか、「誰が知らなくても天が知っています」という人間の行動規範の大事な部分を、天の世界が担ってくれているのだとわかってきます。
しかし、そのようなことを日常で感じることもなく、私たちは綺麗ごとを話してしまうものです。
しかし、天の世界は、たとえきれいごとであっても話してから天の道を通るのか、またはその道を通ってから話すしかない気がするのです。
いろいろなことを体験した人は、体験したことを話すようになっているし、綺麗ごとを言った人は、綺麗ごとを言ったにふさわしいところを通らされるのではないかなと、そんなことを強く思います。
歌人西行は伊勢の神宮について、
「なにごとの おわしますかは知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」
と詠みました。
天照大御神様がおられる時と同じ日常を続けることで、天照大御神様の思いが時代を超えて伝承されているのです。
ですから、参拝する人は言葉にできなくても感動したり懐かしがったりするのですね。
昔、お茶室でこのような歌を詠んだことがあります。
「神籬(ひもろぎ)を 立てて迎えし 神々と 癒(いや)して和(や)わす 日本の道」
神籬とは榊(さかき)のことです。
私たちの日常の中で、お茶花を飾り、ご先祖様や神々様を迎えて、お茶をたてる人とお客様とで癒されて和む、そんな時間を大切にしていたのが日本の道ですよ、という思いで詠みました。
何気ない日常に天を感じ、まことを尽くすところに感動があるのです。
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鍵山秀三郎氏はこう語る。
「だれにでもできる簡単なことを、だれにもできないほど続けてきた」 というのが、私の人生のすべてです。
何一つ難しいことはやっていません。
人ができそうにもないことをやったことは一つもありません。
いや、一つもないというより、人ができそうにもないほど難しいことをやる能力が私にはまったくなかったし、今もありません。
では、どうするか。
だれにでもできる簡単なことを、だれもが嫌になって続けられないことをこつこつと続けてきました。
人から嘲笑されたり無視されたりという目に遭いながらも、それに耐えてきました。
これが私のような意気地なしが、社会で悪いこともせずに、こうして事業ができた唯一の理由です。
しかも、私が「愚鈍だ、馬鹿だ、能なしだ」と言われながら、それをやり続けてきたその姿に感動してくださった方がいっぱいいて、その方々が私に思いもよらない幸運をもたらしてくださった。
これが私の人生です。
ですから、事業でどれだけ利益を上げてどうしたこうしたとかいうより、すべて人様から思いもよらない幸運をもたらされて、それによって事業が育ってきたし、また育てられたというのが私の姿です。 (小さな実践の一歩から /致知出版社)
昔はどの家にも、神棚や仏壇があったが、最近では少なくなった。
毎朝、お線香をあげお経をあげる。
神棚ではお水をかえ、祝詞をあげる。
「何気ない日常にまことを尽くすこと」
ゴミ拾いや掃除を続けること。
挨拶を誰よりさきにすること。
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