日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

あらゆる場合に神に仕える者

2010-11-14 | Weblog
第Ⅱコリントの手紙第6章 

   3~4節「わたしたちはこの奉仕の務めが非難されないようにどんな事にも…、あらゆる場合に神に仕える者としてその実を示しています」(新共同訳)

   1節「わたしたちはまた、神の協力者としてあなたがたに勧めます。…」。キリストの使者の務め(5章20節)を、ここでは神の協力者と称した。そして務めが無駄にならないように勧める。何故なら今は恵みの時、救いの日だからである(2節)。
 勧めの内容が二つ示される。先ず「この奉仕の務めが非難されないように、どんな事にも人に罪の機会を与えない」(3節)。口語訳「…人に躓きを与えないように」。
   次に「あらゆる場合に神に仕える者としてその実を示す…」(4節)ことである。
 「どんな事でも」として、ここに九つ挙げている。「苦難、欠乏、行き詰まり、鞭打ち、監禁、暴動、労苦、不眠、飢餓」である(~5節)。
ここで求められるのは「大いなる忍耐」である。これに連動して「純真、知識、寛容、親切、聖霊、偽りのない愛、真理の言葉」と合わせて九つ挙げる(6~7節)。これらは、神に仕える者の両手に持つ「義の武器」である。
   これは終始一貫変わらないもので、様々な情況に出合っても対応することが出来るもので無ければならないものである。
「あらゆる場合」(4節)とあるのは、栄誉も辱めも受け、悪評を浴びても好評を博してもということである(8節)。
9~10節は、既に4章7~9節で述べられていたことと同じで「土の器に秘められた宝」であり、パウロにとっては「ありとあらゆる境遇に処する秘訣」(フィリピ4章12節口語訳)なのである。

   神の僕としての態度表明から、一致と不一致を14節以下述べる。それは「不信仰者と一緒に不釣り合わない軛に繋がれないように」ということである(14節)。
   それは、混合を遺棄することである(レビ記19章19節)。それは「正義と不法」「光と闇」「キリストとベリアル」「信仰と不信仰」「神の神殿と偶像」で、一致は不可なのである。「ベリアル」とは、この「世の君」(エフェソ2章2節口語訳)のこと。
  16節は、エゼキエル37章27節、レビ記26章12節。
  17節は、イザヤ52章11節、エゼキエル20章34節。
  18節は、サムエル記下7章14節、イザヤ43章6節、サムエル記下7章8節。
いずれも七十人訳(ギリシャ語訳)からである。