エッグカップで朝食を

小さな器に卵を割って、お醤油をたらしてごはんにかける。朝ごはんの卵はこうやって食べてきたし、大人になってからもエッグカップで玉子を食べたという記憶がない。でも欧米にはエッグカップというものがあって、なんとコレクターまでいるというではないか。




固ゆで玉子でなくて温泉卵みたいにやわらかいゆでたまごは中身がトロトロでたべにくいので、カップに入れて食べる必要があったのね。”collectibles"によるとポンペイの廃墟で銀製のエッグカップが発見されたとか。イギリスの上流社会で一般的に使われるようになったのは１８世紀になってから。１９世紀になって産業としてエッグカップは大量に作られるようになったから一般大衆もこぞってやわらかゆでたまごを食べるようになったというわけ。それで１９２０年代から１９６０年代のエッグカップは比較的お安いお値段でアンティークショップでお目にかかれるのだ。食の嗜好は移り変わるもので、現代は欧米でもエッグカップで玉子を食べる人はすくなくなっているらしい。それではアンティークショップでこんなかわいいエッグカップを手にいれたらどうするの？　私だったらいつもするイヤリングを入れたり、小花やアイビーを活けてみましょうかね。




二日酔いの人みたいな顔したエッグカップ。頭の帽子はお塩入れになっている。




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