WIKIPEDIAでこのフェルメーの作品を見てビックリ。これが17世紀のオランダで描かれた絵とは思えないでしょう!フェルメールの絵に描かれている女性を見てもわかるように室内では布の小さな帽子や被り物が多かったでしょうし、夏には麦わら帽子を被ったことは想像できるけれど、この丸くて頭に乗っかったデザインとはね。
まず思ったのは戦後すぐに流行ったこんな帽子。クリスチャンディオールのニュールックにぴったりの帽子がこれ。でもファッションの流行は面白いもので、ルネッサンス期にこんなような平で頭に乗っけただけみたいな女性の帽子はすでにあったらしいのね。
オランダでも男性が帽子を被るのはもっと一般的だったようだ。この絵は「兵士と笑う女」からでフェルトかビーバー製の帽子を被っている。オランダは海に面していて海外との公益に積極的だったので、アメリカの植民地から帽子の原料としてビーバーを大量に輸入していたらしい。右のイラストは「The Mode in Hats and Headdress」からで、17世紀のオランダの典型的な帽子となっている。アメリカのカウボーイハットのようでもあり、李氏朝鮮の時代の帽子のようでもあって、世界の海を駆け巡ていたオランダらしい帽子なのでしょう。それから付け加えたいのは、フェルメールの自画像らしき人物がベレー帽をかぶっていることね。ベレー帽はルネッサンス期から芸術家や音楽家のトレードマークになっていたのでしょうね。?
*OMAKE*
*江戸時代に日本とオランダ貿易で使われていたお醤油瓶とサラ*
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