どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 2705

2020-06-03 19:10:49 | 時間の無駄
20世紀初頭、黄禍論が欧米諸国に蔓延した。黄色人種は勤勉で繁殖力旺盛、故に将来の禍根となろう、今のうちに駆除すべしと云う意見である。暴論であったが、21世紀になって歴史を振り返れば残念ながら正解である。間違いを正すとすれば、生存欲求が脅かされない社会で教育が行き届いていれば、才能に人種は無関係だと云う点であろう。繁殖力は更に個体差が大きい様に思えるのだが、それは本題では無い。米国の白人が抱く漠然とした恐怖感は、当時とは比べ物になるまい。1960年には85%だった人口比率が、2040年には50%を切る事が確実視されているのである。実感し難いと思うが、「日本国民の60%が埼玉県民になって11月14日が建国記念日になる」と言われれば、その深刻さが理解出来よう。黄禍論とよく似た「他者への恐れ・偏見」は21世紀になっても尽きる事は無いが、まずは話し合いたい。やっぱり英会話(主に罵詈雑言)は必須だなあ、と黄色人種の一人は思うのである。