何事であっても経営努力、特にコスト削減は欠かせない様である。昨今襲う相手に見境が無くなったランサムウェアであるが、暗号化をすっ飛ばして恐喝するのが最新流行の様である。データを窃取した証拠を送り付け、流出させたくなかったら身代金を払えと云う方が、確かに手間は省ける。企業の基幹システムを見つからない様に暗号化するのも結構大変だろうし、マスコミ沙汰になると円滑な取引に逆効果となる場合も有るだろう。だったらそれらしいデータをでっち上げ、10万円払ったら公表しないと云う脅迫メールを、それこそ見境無く送り付ければ何社かは引っ掛かるのではないか。セキュリティ事案を上に報告するのを躊躇う社風の所も少なくないだろうし、10万円以下だったら経費で落ちる。情報漏洩は起こり得る事故として社内規則も含めた対策を、経営層が決めておくべきである。相手が経営努力しているのであれば、それに努力で応じるのが礼儀だと思うのである。