どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 3968

2023-11-18 17:48:10 | 時間の無駄
快挙ではあるが、その例えは却って分かり難くないか。国立天文台は日米欧で共同運用するアルマ望遠鏡に於いて、角度分解能5ミリ秒角の高解像度での観測に成功したと発表した。天文マニアで無ければ凄さが分からないとの心遣いからか、視力に換算すると12000になると云う説明が添えられている。4km先の毛髪を識別可能な視力だと言われてもそれはそれでピンと来ないし、そもそも電波望遠鏡と視力を比較するのが無理筋にも思える。ともあれこれまで以上に天体をクッキリ観測出来る様になれば、宇宙開闢に関する新たな知見を得る事に大いに貢献するであろう。それで物価高が収まる訳でも無いが、未知への好奇心・探求心は人類が保有する数少ない美徳の一つである。多少浮世離れしていても温かい目で見守るべきであろう。現実社会の将来の見通しの暗さに対しても、時と場合によっては視力12000が役立たないとは言い切れないと、話を無理筋な結論にもっていきたいのである。