まだまだパイが小さい、と云う事なのだろうか。コード決済ではぶっちぎり首位のPaypayであるが、2月から40%還元キャンペーンを打ち出す様である。三大牛丼チェーンと日高屋、はなまるうどん等で1回500円、合計1500円を上限にポイントバックするそうで、どうして私の生活パターンを把握しているのかと戦慄したのであるが、それはどうでもいい。20%ではもう話題にならないから倍プッシュしたのであろうが、還元額を減らしているので数字の割にインパクトは弱めである。累計登録者数は2300万を突破したが、普段使いする人はコード決済全体で括っても少数派である。なんとかして継続して使ってもらおうとする努力は評価するし、そう云う意味では今回の対象店舗は良い選択だと思う。しかし「わざわざコード決済する」感を拭えないのは確かなのであり、ポイント還元とは無関係に利便性を感じてもらう(若しくは使えないと命の危険を感じる)レベルには、まだまだ遠いのである。
やっぱり黙ってなかった。JR東日本も自前のMaaSを発表した。「Ringo Pass」と云うアプリで都区内の一部タクシー会社、及びドコモのシェアサイクルサービスとの連動・決済が出来るらしい。現時点ではiOS版しかリリースしてないので真偽の程は不明である。トヨタの「my route」の様な経路検索サービスは付帯しておらず、ぱっと見は単なるタクシーアプリなのだが、そこら辺は今後拡充していくのだろう。乗換案内機能を追加した時に、JRを使わないパターンをどう扱うかでMaaSへの本気度を量りたいと思う。クダラナイ主導権争いを東京メトロと繰り広げる様なら、Suicaは便利で安全な決済手段の域から脱する事は出来ないだろう。だったらトヨタとも大同団結してオールジャパンでワンチームの方が効率的ではあるが、ある程度の企業間競争が無いのも不健全である。個人的には1~2陣営出てくると座りが良いと考えており、ソフバンや楽天がどう絡んでくるのかを楽しみにしているのである。
どっかで予期せぬ副作用起こしそうだな。最新のWindows10ではWinキーと「v」キーの組み合わせでクリップボード履歴から貼り付け出来る。鼻血が出る程便利なのだが、このクリップボードをMicrosoftアカウントでログインしているデバイスで共有出来ると云う事を知って、更に流血が酷くなった。PCだけでなくスマホでも参照出来るので、どっかのサーバ上にファイルを置く一手間が無くなったのは大きい。しかしコピペした内容がクラウド上にキャッシュされていると云うのも、何となく気持ちが悪い。拙稿はMS-Wordを使ってでっち上げFacebookにコピペしているが、こんなもんなら覗かれても痛くも痒くも無い。しかしIDやパスワードを始めとする機微な情報も結構な頻度でコピペしているので、それが一時的とは言えネット上に流れるのはセキュリティ的にも宜しくない。便利であるのは確かなので、既存機能とは分離させ、無意識の内に変な情報をおっぴろげないで済む方策を検討して欲しいのである。
将来の総理大臣候補である。2週間とかケチな事を言わず、7年位じっくりと育児に取り組み、宰相たる者どうあるべきか、みっちり英才教育を施して欲しい(父親には余り期待していない)。国会議員の世襲の傾向は強まる方向にある。大変さを知っているから、自分と同じ仕事に子供も就いて欲しいと願わない親が多い中、無理矢理にでも継がせるのであるから余程責任感が強いのであろう。実際「国会議員やりまーす」と手を挙げて誰にでも務まるものではない。公職選挙法に抵触せずに当選するノウハウは、それこそ一子相伝の秘術であろう。そう云うガラスの天井が知らない内に幾重も張られている現状を「こうやって貴族階級は生まれていくんだなあ」と傍観しても良いし、「既得権益をぶっ壊す」とYoutubeで怪気炎を上げるのもまた良しである。ただ自分がどの仕事をやりたいか、選択出来る自由だけは残しておいてあげたいなあと、一子相伝の貧窮国民は願っているのである。
北条義時なあ。松永久秀とか黒田如水とか、策に溺れる策士タイプの武将が私は好きなので、結構楽しめるのかも知れない。ただこの手の権力闘争は派手さに欠けるので、テレビドラマに向くのかは少々疑問である。懸命に策を弄してライバルを蹴落とし、地位を盤石にしたらお姉ちゃんに美味しい見せ所を全部持ってかれてしまうと云う、幸薄い智将の半生記にならない事を祈っている。そもそも北条義時は、知名度が高いとは言えない。北条氏康とシャッフルしても、殆どの人は気付かないと思う。大河ドラマは古典落語同様、誰もがその粗筋を知った上で進行を楽しむ傾向にある様に思える。だから馴染みの無い話だと今一つウケが悪い。そのせいで、大河だけでも信長は14回炎上している(間もなくもう一回炎上する見通し)。世代を超えたコンセンサスを持つ物語はそんなに多くないから仕方ない所であるが、ウケ狙いに留まらず新境地の開拓も懲りずに続けて欲しいのである。