賞味期限の表示を見るたびにおもわずため息が出てくる。
この表示があるためにいったいどれほど食品ロスを生んでいるのだろう。
まだまだ食べられるのに、この期限の表示のために多くの食品が廃棄されている。
企業側も製品の回転を速めるために期限をより短く設定する。
まだ食べられるのに捨てられて新しいものを買ってくれる。
企業にとってこんなうれしいことはない。
昔はそんなものはなかった。
消費者は自分の目で見て自分の鼻で臭いを嗅いでそして自分の舌で食べられるかどうか判断したのだよ。
賞味期限の表示だけで判断するのは自分の命を人に任せることでもあるんだよ。
とはいえスーパーに買い物に行くとやっぱり賞味期限が気になる。
棚に並べられた商品をみるとやっぱり賞味期限が新しいものをついつい買ってしまう。
ところが店側もそこはそれ、古いものを棚の手前に置き新しいものは奥の方に忍ばせている。
(くっくっく、そんな悪だくみなど、こちとらとっくにお見通しなんだぞ・・・)
そして棚の奥に手を伸ばし少しでも新しいものをとって籠に入れる。
ところが同じようなことを考えてる客もいるようで、手前の食品はきれいに並べられているのに奥の方はとった後があり、乱れている。
(まったく、せこい奴がいるんだなぁ~・・・)と自分のことを棚に上げて思う。
そういうわけで、せっかく客を騙そうと新しいものは奥に隠していたの奥の方からとられるので、そのうち手前の食品の賞味期限が切れそうになる。
するとさすがに店側も観念したのか、2割とか5割とか、値引きを始める。
その値引きの札を見ると、たちまち本来の自分に戻る。
食品ロスをなくすためには賞味期限が古いものから買わないとね。
なぁ~に、賞味期限が2~3日切れたってどうてことはない。
それに冷凍庫に入れたら賞味期限なんてどうでもよくなるのだから。
こうして今日もまた食品ロスに協力したんだなぁ~と満足して店を出たのでありました。