おおぎやなぎちかの新刊。アンソロジーです。4月10日に発売になりました。自粛要請が出た中、どうなるかなと思ったけれど、ちゃんと店頭に並んだようです。
「真夜中のカップラーメン」廣嶋玲子
「あけてはいけない」いとうみく
「バラ子」令丈ヒロ子
「お願いがあるの」おおぎやなぎちか
「だれかの声が聞こえる」三田誠広
いやいや、こうきたか! という作品ばかり。さすがです。
だって、タイトル読んだだけで、「どんなんだろう?」ってなるじゃないですか。そりゃあ、令丈ヒロ子さんは、『若おかみは小学生』シリーズの作者、廣嶋玲子さんは、『銭天堂』シリーズの作者(どちらも映画化!)、いとうみくさんは、『車夫』や『かあちゃんの取扱説明書』というベストセラーの作者、三田誠広さんは、児童文学者というより、小説家ですから。
このアンソロジー、ご依頼があったのは、昨年始め。8月が締め切りだったのですが、私は苦労しました。
「真夜中」「怖い話」。これでまず思い浮かぶのは、一度眠ったけど真夜中に目が覚めた。すると、まわりがいつもと違う。というシチュエーション。
そこで、まず、冒頭にこのシチュエーションを置くのだけは、やめようと決め、考えました。アンソロジーで大事なのは、他の作者さんと内容がかぶらないものだからです。
これは、公募で応募をする方にとっても、大事だと思います。
他の人が書かない作品を書く! ここ!
このブログは「みちのく童話賞」を開催するにあたってのアピールのものです(はっきり!)。なので、声を大にして言います。
他の応募者とかぶらない! ここ、大事です。もちろん、他に文章技術や、メインとなるキャラや、作者の思いも大事ですが。
『真夜中のキョーフ』に話をもどします。
とてもバランスがいいです。なんていうかな。SF的なもの、ホラー的なもの、日常の怖さ、正統的なもの。私のは、しっとり系? うん、ちゃんと自分が描くべきものを書けたという気がしました。よかった。
軽部さんの絵がまた、怖い。
子ども達、ぜひ、読んでいただきたいです。
*ということで、これから賞へ応募する方にとって、参考になるようなことも、これからおいおい書いていきたいと思います。 (お)