FU54JZスーパーグレート…
この車両は普段当工場では整備はしていない車両なんですが…
今回はひょんな事から3ヶ月点検を依頼して頂きました…
が、嬉しくない注文が多いんです。
まず…
ホイールナットの増し締め、シャーシグリスアップ、灯火類の点検はしなくていい…と。
イヤイヤ、法定点検なのでそういう訳にはいきませんよ…と、説明するもなかなか理解してもらえず。
結果的に、ホイールナットの増し締めは必須なので行う事で落ち着きましたが、グリスアップは自分達でやるからしなくていい…灯火類も点検だけしてくれれば切れてる箇所は自分達で交換するから…という理由でやらない事になりました。
その分安くやってくれ…と。
うーん…経費削減の方法を間違えてると思うんですが…
点検費用を削りたい…という事なんでしょうが、点検項目を省略=安価に設定出来る…という事ではありません。
基本的に各点検項目は一部条件を満たした場合は省略出来る項目もありますが、それ以外はやらなければならない点検なんです。
そもそもそこを理解していただけてないようで…
年間スケジュールを通して点検や車検などを管理させて頂いてる車両ならその車の平均走行距離や修理履歴、修理予定などある程度把握する事が可能で、それに伴い点検項目も簡略化出来る事、何台かまとめて管理させてもらう事で一台あたりの作業単価を低く設定出来る事はありますが、今回のように普段管理していない車両が点検などで入庫した場合、基本料金は標準作業時間に当社のアワーレートをかけて請求させてもらいます…
それに加え、追加の作業があれば当然その工賃も加算して請求させてもらうんですが…
今回の担当者さんはとにかく安く済ませたい…との事でしたが、経費削減=点検費用削減は大きな間違いで削る経費を間違えてます…
多くの方が勘違いされてるのか削るべき経費はあくまでも無駄な経費のみで、安全に関わる点検費用を削減するのは本末転倒です。
今回の車両はその一例で…
ホイールナットの増し締めをトルクレンチで行なっていたんですが…

左フロントのホイールナットを増し締めしてたら、1本だけナットが回る…⁉︎
と思ったら…

折れた…

当工場ではJIS、ISO共に大型車のホイールナットは650Nmで増し締めしています…
メーカー指定のトルクとは異なりますが、過去の経験からウチはこのトルクに落ち着きました。
で、本来ハブボルトが折れたら少なくともその1輪は全数交換するのがセオリーで、当然全数交換を提案したんです…
折れた1本と同じ負担が他の7本にもかかってる訳ですからね…
安心安全を選ぶなら全数交換がベターです。
ところが担当者さんは折れた1本のみの交換でいい…とにかく修理にはお金をかけたくない…と。
まあ予想はしてましたが…
なので不本意ではありますが1本のみの交換です。



タイヤを取り外し…

ロックナットを外してハブボルトを抜きます。



新品のハブボルトを入れロックナットを規定トルクで締め付けます。

ロックナットの締め付けトルクは322Nm…
カシメて完了。

他のハブボルトやホイールナットは出来る限り掃除して点検…


ハブシールやハブキャップP/Kも本当は交換したいんですが、お客様の意向で再使用です。
ドラムを取り付け…


タイヤも取り付けます…

個人的にはこのタイヤの仮付けも少なくとも対角2本を奥まで手締めしてセンタリングを行うようにしてます。
よく見かけるのはホイールのテーパー部まで仮締めせず、インパクトでガリガリ締め上げていく方法…
当然ホイールにもホイールナットにも良くない事は言うまでもありません。
仮締めして…

トルクセッターにてトルク締めを…
先ほども書きましたが、ウチでは650Nmで締め付けるようにしてます。


で、完了です…

今回の車両の車検月は11月…
点検ステッカーの期限は29年の2月のまま…
つまり、車検後の定期点検は行なっていない事になります。
今回のハブボルト折れも定期点検にてホイールナット点検したからこそ分かった事で…
このまま点検もされず放置されてたら最悪脱輪事故に繋がりかねない状況です。
恐らく運行前点検もされてないでしょう…
これがどれだけ危険な状況だったのかを担当者さんは理解してないんだろうな…
説明しても、あーそうなんだ⁉︎くらいの反応ですし…
目先の損得勘定ばかりを気にしていると本来見るべき大事な事が分からなくなっちゃいますよ…
話は変わり…
最近は仕事も暇なので前々から気になっていたガレージジャッキの塗装をする事に…
普段から酷使されてるので汚れもなかなかのモノだったので時間ができれば…と思いはや半年…笑
スチームで溜まった汚れを落とし、ペーパーをかけたら塗装準備…

この状態からいきなり赤色を塗ってもキレイに乗らないのでまずは下塗りをします…
ベースの赤色に白を調色。

必要な箇所にマスキングをして下塗り塗装。
ピンク…笑

ピンク好きにはこれはこれでアリなんでしょうかね…笑
で、本塗装…


後はサラの部分を白く塗れば完成なんですが…

ここで時間切れでまた今度…
にしても5月なのに暑いですね…
外気温34度だって…

この車両は普段当工場では整備はしていない車両なんですが…
今回はひょんな事から3ヶ月点検を依頼して頂きました…
が、嬉しくない注文が多いんです。
まず…
ホイールナットの増し締め、シャーシグリスアップ、灯火類の点検はしなくていい…と。
イヤイヤ、法定点検なのでそういう訳にはいきませんよ…と、説明するもなかなか理解してもらえず。
結果的に、ホイールナットの増し締めは必須なので行う事で落ち着きましたが、グリスアップは自分達でやるからしなくていい…灯火類も点検だけしてくれれば切れてる箇所は自分達で交換するから…という理由でやらない事になりました。
その分安くやってくれ…と。
うーん…経費削減の方法を間違えてると思うんですが…
点検費用を削りたい…という事なんでしょうが、点検項目を省略=安価に設定出来る…という事ではありません。
基本的に各点検項目は一部条件を満たした場合は省略出来る項目もありますが、それ以外はやらなければならない点検なんです。
そもそもそこを理解していただけてないようで…
年間スケジュールを通して点検や車検などを管理させて頂いてる車両ならその車の平均走行距離や修理履歴、修理予定などある程度把握する事が可能で、それに伴い点検項目も簡略化出来る事、何台かまとめて管理させてもらう事で一台あたりの作業単価を低く設定出来る事はありますが、今回のように普段管理していない車両が点検などで入庫した場合、基本料金は標準作業時間に当社のアワーレートをかけて請求させてもらいます…
それに加え、追加の作業があれば当然その工賃も加算して請求させてもらうんですが…
今回の担当者さんはとにかく安く済ませたい…との事でしたが、経費削減=点検費用削減は大きな間違いで削る経費を間違えてます…
多くの方が勘違いされてるのか削るべき経費はあくまでも無駄な経費のみで、安全に関わる点検費用を削減するのは本末転倒です。
今回の車両はその一例で…
ホイールナットの増し締めをトルクレンチで行なっていたんですが…

左フロントのホイールナットを増し締めしてたら、1本だけナットが回る…⁉︎
と思ったら…

折れた…

当工場ではJIS、ISO共に大型車のホイールナットは650Nmで増し締めしています…
メーカー指定のトルクとは異なりますが、過去の経験からウチはこのトルクに落ち着きました。
で、本来ハブボルトが折れたら少なくともその1輪は全数交換するのがセオリーで、当然全数交換を提案したんです…
折れた1本と同じ負担が他の7本にもかかってる訳ですからね…
安心安全を選ぶなら全数交換がベターです。
ところが担当者さんは折れた1本のみの交換でいい…とにかく修理にはお金をかけたくない…と。
まあ予想はしてましたが…
なので不本意ではありますが1本のみの交換です。



タイヤを取り外し…

ロックナットを外してハブボルトを抜きます。



新品のハブボルトを入れロックナットを規定トルクで締め付けます。

ロックナットの締め付けトルクは322Nm…
カシメて完了。

他のハブボルトやホイールナットは出来る限り掃除して点検…


ハブシールやハブキャップP/Kも本当は交換したいんですが、お客様の意向で再使用です。
ドラムを取り付け…


タイヤも取り付けます…

個人的にはこのタイヤの仮付けも少なくとも対角2本を奥まで手締めしてセンタリングを行うようにしてます。
よく見かけるのはホイールのテーパー部まで仮締めせず、インパクトでガリガリ締め上げていく方法…
当然ホイールにもホイールナットにも良くない事は言うまでもありません。
仮締めして…

トルクセッターにてトルク締めを…
先ほども書きましたが、ウチでは650Nmで締め付けるようにしてます。


で、完了です…

今回の車両の車検月は11月…
点検ステッカーの期限は29年の2月のまま…
つまり、車検後の定期点検は行なっていない事になります。
今回のハブボルト折れも定期点検にてホイールナット点検したからこそ分かった事で…
このまま点検もされず放置されてたら最悪脱輪事故に繋がりかねない状況です。
恐らく運行前点検もされてないでしょう…
これがどれだけ危険な状況だったのかを担当者さんは理解してないんだろうな…
説明しても、あーそうなんだ⁉︎くらいの反応ですし…
目先の損得勘定ばかりを気にしていると本来見るべき大事な事が分からなくなっちゃいますよ…
話は変わり…
最近は仕事も暇なので前々から気になっていたガレージジャッキの塗装をする事に…
普段から酷使されてるので汚れもなかなかのモノだったので時間ができれば…と思いはや半年…笑
スチームで溜まった汚れを落とし、ペーパーをかけたら塗装準備…

この状態からいきなり赤色を塗ってもキレイに乗らないのでまずは下塗りをします…
ベースの赤色に白を調色。

必要な箇所にマスキングをして下塗り塗装。
ピンク…笑

ピンク好きにはこれはこれでアリなんでしょうかね…笑
で、本塗装…


後はサラの部分を白く塗れば完成なんですが…

ここで時間切れでまた今度…
にしても5月なのに暑いですね…
外気温34度だって…
