時事解説「ディストピア」

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今回の弾道ミサイル実験について

2017-02-12 23:09:03 | 北朝鮮
先にトランプの移民政策とオバマの移民政策との間の継続性について書くつもりだったが、
このサイトの特徴的にコメントしておいた方が良いかと思うので。


明日以降の朝鮮中央通信の記事を読まないときっちりした解は提示できないが、
とりあえず、今回の実験は、先月末から続いていた米韓合同軍事演習と、
先日、成功した日米のミサイル実験に対してのリアクションだと思われる。


北朝鮮がミサイル実験をする時は決まって、その前にアメリカの軍事演習や兵器実験が行われている。
その際、北朝鮮はあらかじめ演習および実験の延期を主張し、仮にされた場合は相応の反応を示すと警告する。

今回もいつものパターンであることが予想されよう
(ただし、北朝鮮側からのメッセージがないと何とも言えない)



韓国政府は自身たちの軍事演習がどういう結果をもたらすか予見していたようで、
先月から北朝鮮のミサイル実験が2月中旬にあるぞと喧伝していた。


これまでのパターンを見る限り、実験の準備には2週間ほど時間がかかるようなので、
先月末に合同軍事演習が行われたことを踏まえれば、恐らく逆算して発表したのだろう。


一連の流れを見ると、米日韓の軍拡トリオは「挑発」と呼ぶが、
実際にはミサイルが飛ぶのを計算あるいは期待した上で軍事演習を行ったわけで、
挑発を行ったのがどちらなのかは、火を見るよりも明らかだ。


この点についてスプートニク紙やParsToday紙は指摘するかもしれないが、
日本・韓国の新聞は、いつも通りの反応を示すと思う。



私はヒラリーではなくトランプが大統領に就任することで、
皮肉にもブッシュ・オバマ政権から続くアメリカの内外の者に対する排他的政策が
批判されることを期待していたのだが、恐らく明日以降、北朝鮮のバッシングと
日米同盟の強化、そして安倍・トランプ陣営結成の祝福を繰り返し繰り返し行うものだと予想される。



逆に、移民政策でトランプに対する批判が高まっているアメリカやEUのメディアの中には
米韓の強硬姿勢が北朝鮮のミサイル開発を誘発したと批判する記事は少なからずあるはずだ。


いずれにせよ、現状では情報が不足しているので、明日以降、いろいろ調べた上で記事に書こうと思う。