母心 ５

近隣



何事によらず

母心は　・・・　すべての原点


大きくは　国際問題から

小さくは　近所づきあいまで

母心に帰って考えれば　・・・　間違いなし



もう一度　今だからこそ

母心を　・・・　とりもどしたいものです

母心 ４

近隣



母心のお陰で

子どもは　・・・　人間の心を育てられます



今　日本に必要なのは

己（おのれ）を空しゅうして

子を育てる　・・・　母心です


また　このようにすれば

さぞや　・・・　母は嘆くであろうと

一瞬でも母を思えば

・・・　善悪の判断もつきます



どんな子でも　・・・　わが子は可愛い


ゆえに　教育も

人とのつき合いも

その人の後に

わが子を思う母が

手を合わしていると思えば

その子のために

尽くしてやる心が生じてきます


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（５につづく）

母心 ３

近隣



生きとし生けるものの母の愛は

なにものにも　・・・　代えがたい


人は皆

その愛深き胎内で育ち

そして　産まれ

・・・　守られてきました



三つ児のこころ　・・・　八十まで


慈愛　仁愛の母ごころを肌で知るゆえに

「　かあさん　」との言葉で

うたた童（わらべ）にかえるのです



先月　私は

・・・　喜寿の誕生日を迎えました


仏教の「　父母恩重（ぶもおんじゅう）の経　」ではないですが

誕生日こそ　・・・　母を想い

母に感謝をささげる日と

・・・　穏やかな一日を過ごしました


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（４につづく）

母心 ２

近隣



母は

顔や姿の美しさではなく

己を捨て　己を空しゅうして

・・・　子を育てます


母子一体の

・・・　心の美しさの極致です


与えて　与えて　与えるだけの

無限の愛が　・・・　母です



動物も

人間と同じように母性が強く

死産の子を　・・・　いつまでも抱きかかえる猿

また

雉（きじ）は　山火事の時に

雛（ひな）を羽の下に抱きかかえたまま

・・・　焼け死ぬといいます


その母性愛から

雉は　・・・　国鳥になったのでしょうかねぇ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（３につづく）

母心 １

近隣



おかあさん　かあさん　おふくろ　・・・


母とは　・・・　ふるさとです



故郷の思い出は

時の流れの手助けにより

苦しかったこと

悲しかったこと

嬉しかったことが

すべて　・・・　懐かしさとなります


母の思い出も　人さまざまでしょうが

「　かあさん　」と呼べば

なにものにも代えがたい笑顔が

・・・　おもいだされます



かくいう私の母は

八十近くまで　かくしゃくと生きた

女丈夫の母で

しかも　皺（しわ）くちゃばあさんでした



しかし

なぜか　・・・　「　かあさん　」というと

観音様のような

すべてを許す大きな母のふところに

いだかれている童心にかえり

いきいきと　・・・　心に活力が生まれてきます



母とは　・・・　心のふるさとでしょうか


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２につづく）