Colors of Breath

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落ち武者行列

2013-08-10 23:18:23 | 20.日記&独り言とか

草木も眠る…丑三つ時…

と、くれば、アレです。
苦手な人は心の準備をするか退避を。
この先は自己責任のもと、お付き合い下さい。


※写真はフリー素材サイトからお借りしました。


いつも野良猫の世話で協力して下さっているお隣さん(女性)と買い物に行きました。
車を運転できる彼女が、免許を持たない私を、いつも親切に誘って下さるのです。

その日も、何と言うことはないただの週一の買出しだったのですが、
彼女が途中で100均ショップに寄りたいということで、帰り道のコースが少しだけ変わりました。
とは言っても、普段通らないという道ではありません。
目的地によっては日常の生活道路です。
その道は、こんもりと緑に覆われ自然が整備された、古戦場公園の脇を通っていました。

丁度そこに差し掛かったとき、彼女が思い出したようにこんな話を始めました。



もう、10年くらい前かなあ。
深夜厭わず、友達とお茶したりして、あちこち走り回っていた頃なんだけどね。
丁度夜中12時回った頃、友達から電話が入ったの。
「足がなくて困ってるの。助けて。迎えに来てほしいんだけど。」
私は「いいよ~」って出かけて行ったのね。
その友達とちょっとお茶して家に送って行った帰り道、もう夜中2時くらいだったかなあ。
丁度この道を通って、その先の古戦場公園の入り口の交差点が見えて来た辺りだった。

暗い横断歩道の右からぼんやり人影が現れて…。
深夜2時だよ、びっくりしてちょっと手前で車を止めたわよ。
そしたら何だか様子がおかしいのよ。

車中からじっと暗闇に目を凝らして見ると、その人はどう見ても甲冑姿なの。
映画なんかで見る、鎧を着けた武士の姿なの。
暗闇の中、その人が横断歩道を渡りだしたらなんとその後ろから、
見るからに戦をして来たかのように、残ばら髪の無残な格好の武士や、
矢が刺さって着る物もぼろぼろだったり…。
傷ついた武者がよろよろと足を引き摺るように次から次と続いて来て。
中には傷付いた仲間を背負って、よろよろと歩いて行く者も。

不思議と怖いという感じはなかったけど、どうすることもできず、
ただ心の中で「止まって待っててあげるから早く渡って頂だい。」と願ってたわ。

すると後ろから来たトラックが止まって、こちらへ声をかけてきたの。
「おねえちゃん、どうした?具合でも悪いのか?」
こんな真夜中に軽自動車が道路に止まったままだから、心配してくれたみたいで。

私はその運転手さんに念のため訊いてみたの。
「そこの横断歩道をお侍さんが今ぞろぞろ渡っているんだけど…見えない?」
運転手さんは暫し目を凝らしてみたけど、
「そんなもの見えないぞ。大丈夫か?」

私にしか見えてなかったみたいだけど、なんせ武者行列だし、
これに車突っ込んで後々恨まれるのも嫌だし。
「お兄さん、見えないならどうぞ先に行ってちょうだい。
私はあの人達を轢くのは嫌だから、通り過ぎるまで待つわ。」
トラックの運転手さんは、
「そうか、気をつけて帰れよ。」と言って、私の横を走り抜けて行ったけど、
何とも変な顔をしてこっちを見てたわ。

どれくらい時間が経ったかわからないけど、私は暫く行列が渡り終えるのを待ったよ。
だって、生きてる人じゃないとは言え、見えてる限りは轢きたくないもの。

そしてやっと、最後尾の人らしき武者が道を渡りだして…。
「早く渡りきって頂だい」と願ってると、その武者が道の真ん中でパタッと立ち止まり、
なんとこっちを向いたのよ。
驚いたの何のって、心臓止まるかと思ったわ。

何事が起こるかと見ていると、その武者がゆっくりこちらに頭を下げて、お辞儀をしたの。
そして道を渡り、すーっと消えて行った。

それまでは落ち着いてたのに、我に返ったら急に鳥肌が立ってあぶら汗が出てきて、
手はがくがく震えるわ、その後慌てふためいて家に帰ったけど、
どうやって帰って来たか記憶がない。

さて、日本列島は連日猛暑に見舞われてツライ毎日が続いていますが、
多少は涼しい気分になっていただけたでしょうか?
本来背筋がぞわ~っとする幽霊の話ですが、
何となく心温まるいい話に感じてしまうのは私だけ?

お隣さんはそういうのによく出くわしているらしい。
因みにその頃、家の中もよく不審なものが走り回ったり、音をたてたり。
真夜中、二階の窓から老人が覘いてたり。

最近では、1ヶ月ほど前の話になるが、家のトイレに入っている時のこと。
室内側の窓の前を、大きな牛が通って行ったという。
(廊下側の窓に牛の角が映っていたのだそうだ。)
そのあと、牛に関係するちょっとしたことがあったのだそうだが。
それっきり何事も起きていないという話でした。

ははは。


皆様、体調管理をしっかりして、暑さに負けず元気にすごされますように。

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8月になりました!オススメ曲も更新しました。
↓ お子さんも一緒に楽しめるこちらもどうぞ。

CatsとBreathのコラボオマケ動画です。
Cats & Original Songs

7月~8月のBreath(YouTube■とmuzie●)オススメ曲です。

TWO RENKA(YouTube) 

DEMOSTRATION(Rock)(YouTube)
     DEMONSTRATION(Rock)(muzie)最新の音源になっています。
摂氏34度の情景(YouTube)
   摂氏34度の情景(muzie)
空色のレター(YouTube)
   空色のレター(muzie) ネットラジオにて紹介されました。

muzieに公開している一番新しい曲です。
【音楽投稿サイトmuzie】
流星群 
文字のない1ページ
Lost Love

以下は最近の新作の動画です。

孤独な旅人2013

作詞作曲・歌 Ichii/編曲伴奏・G char312/Photos & Illustrations Ichii/動画編集 Ichii

■文字のない1ページ
『3つめの卒業式』のEさんに続く、イラストコラボ第2弾です。
ブログ友達の『小説ブログ「DOOR」』lime(ライム)さんにお願いしました。
こちらもとても曲にマッチしていて、ステキな世界をお楽しみ頂けます。

作詞作曲・歌 Ichii/編曲伴奏・G char312/イラスト Lime/動画編集 Ichii

■Lost Love

作詞作曲・歌 Ichii/編曲伴奏・G char312/Illustration Ichii


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ichii、char312、hiiroさん愛用の、
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参考になれば幸いです。
ヘッドホン&イヤホン

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4 コメント

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ササエさんへ (ichii)
2013-08-16 16:13:01
お辞儀をして行ったというのが、律儀ですよね。
日本の文化を感じます。

>姉が里帰りして来たと思って話しかけてしまい、ギャ!
ササエさんも感性が鋭い感じがします。
ところで結局のところ、姉ではなくて、誰だったの?^^;;

>柳ケ瀬のお化け屋敷にサル子を誘っていますが絶対行かないそうです
私はお化け屋敷では物足りなくて殆んど行きませんが、
日本の夏の風物詩、伝統文化のようなもの、是非一度行ってみればいいのにね。
一度は経験してみた方がいいですよ。
返信する
Unknown (ササエ)
2013-08-16 10:54:05
またまたお久しぶりです。

凄い体験ですね。
お礼をしていくところがなんとも律儀で武士らしい。

実はササエも経験があるのですよ。
姉が里帰りして来たと思って話しかけてしまい、ギャ!と心で叫び布団を頭から被って寝てしまいました。
(翌朝、勿論里帰りの事実は無く・・・)
その直前には部屋のあちこちで響くラップ音。
理屈では無い不思議な事はあるものです。

柳ケ瀬のお化け屋敷にサル子を誘っていますが絶対行かないそうです
返信する
albireoさんへ (ichii)
2013-08-12 05:45:52
わたしは半信半疑ですが、やっぱり『妖怪や幽霊、怪談やオカルトめいた話』大好きです。}
怖がるよりももっと精神や科学や人間や自然論的な理屈から興味津々なので、かなり冷静です。
私もこの話を聞いた時、こういう過去の人達のお蔭で今があるんだなあとありがたい気持ちになりました。
闇雲に怖がらず、感謝や畏敬の気持ちが大切ですね。

お隣さんは本当に正義感の強い、情に厚い女性です。^^
返信する
素敵な怪談話です。 (albireo)
2013-08-11 20:20:23
素敵ないいお話だと思います。
僕は、実際にはまったく信じていないのですが、妖怪や幽霊が大好きなので、怪談やオカルトめいた話にも心惹かれます。
このお話のような、恨みも呪いも、崇りもない怪談は、とても心地良いですね~
お隣の方の、優しい気持ちが感じられる気がしました。
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