平賀知世と浅岡蓮次は横浜から、羽田に赴く高速道路にいた。
二人がひょんな事であった二人の男女を迎えに行くためだ。
歳の頃は12歳前後。日下部浩一郎と柿沼萌美と言う。
「しかし、すごい車だね。」
運転席にいたのは、浅岡蓮次の方である。
「ああ。美幸さんが貸してくれたのよ。」
と知世が言う。
この車はキューバから輸入してきたと言われる車だが、エンジンは一応bmwのエンジンだが
車体は大昔のアメ車で、なぜだかマニュアルなのだ。
「よく車検が通ったね。僕としてはびっくりだ。」
ハンドルを握りながら、答える。
「まあ、排気量とかokしたとも言われているから。」
知世は言う。都会の道にしてはやたら快調である。
「ところで、今日ウチラに会いに来る男の子と女の子って瀬戸内出身在住
なんだよね。なんで横浜に来たの?」
ハンドルを握っている蓮次が、知世に聞いた。
「私が文通していて、ひょんな事で出会ったんだよね。なんだか横浜に憧れている
とかでね。」
知世は苦笑している。
「まあ、よくある話だよね。」
蓮次はちらりと車窓をみてみる。そろそろ羽田のようである。
「国内線ターミナルってどっちだっけ。」
知世は方向板をみてみる。
「ああ。左じゃないの。」
浩一郎は車のウィンカーを左に押す。
このあと、彼らととんでもない夏休みになることをまだ誰も知らない。
おわり
二人がひょんな事であった二人の男女を迎えに行くためだ。
歳の頃は12歳前後。日下部浩一郎と柿沼萌美と言う。
「しかし、すごい車だね。」
運転席にいたのは、浅岡蓮次の方である。
「ああ。美幸さんが貸してくれたのよ。」
と知世が言う。
この車はキューバから輸入してきたと言われる車だが、エンジンは一応bmwのエンジンだが
車体は大昔のアメ車で、なぜだかマニュアルなのだ。
「よく車検が通ったね。僕としてはびっくりだ。」
ハンドルを握りながら、答える。
「まあ、排気量とかokしたとも言われているから。」
知世は言う。都会の道にしてはやたら快調である。
「ところで、今日ウチラに会いに来る男の子と女の子って瀬戸内出身在住
なんだよね。なんで横浜に来たの?」
ハンドルを握っている蓮次が、知世に聞いた。
「私が文通していて、ひょんな事で出会ったんだよね。なんだか横浜に憧れている
とかでね。」
知世は苦笑している。
「まあ、よくある話だよね。」
蓮次はちらりと車窓をみてみる。そろそろ羽田のようである。
「国内線ターミナルってどっちだっけ。」
知世は方向板をみてみる。
「ああ。左じゃないの。」
浩一郎は車のウィンカーを左に押す。
このあと、彼らととんでもない夏休みになることをまだ誰も知らない。
おわり