ブルーシャムロック

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えっくすしに近づくな

2022-05-08 05:35:56 | 逆襲の藤隆
「でも、自由に布に印刷できる水着用布が完成してから、
水着を自作する人が増えたな。」
と、山田守は相棒の出木杉英才に答えた。
「ああ。」
と出木杉は力なく答えた。
出会った当初の出木杉英才は、絶対無比の力を心に込め
些か、威壓的でもあった。
「君も不安な顔をするようになったな。君が不安そうな顔を
するのは、えっくすしに接近して、色々攻撃される時だよ。
君はえっくすしがいつもだめで失敗ばかりして、君を楽して
倒そうとしている時の様な気がしてならない。
君の亡くなつた奥さんの、yちゃんが君と結婚した時から、
えっくすしは、君を怖くなくなっているのに、君は彼が早く立ち直ってほしい、
彼の研究を自分の力があれば、なんとかなるって考えすぎなんだ。
結局君は、彼の歴史を妨害するために存在するとしか考えられない。
だから、君のくびきに置かれるよりは、今は世捨て人のような研究をしているのだ。」
と山田守はいった。
山田とて、えっくすしに似た所があり、えっくすしが見たような風景を
体験したからだ。
「なんでこんなことを」
出木杉は激昂した。
「そこがいけないのだ。君のような火星ロケットを研究する男が、
あんな一錢もならない研究をしている男に執拗に介入するとは、
そういえば、えっくすしは今の自分ならば君を追い詰めて滅亡させる
ことができるって言っていたぞ。」
と山田は脅した。
「まさか・・。そんなのはったりだ。彼は・・。」
と出木杉はいうが、
山田は首を振った。

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