亜沙子 「ちょっと話をするだけで、楽しいなぁって思える人がいただけでしょ。ちょっとドキドキするぐらい、何がいけないっていうの。そんな些細なことで毎日が楽しいなって思うぐらい何がいけないの? いいでしょう それぐらい!」
佳代 「高崎 帰ったほうがいいんじゃない・・・」
亜沙子 「行かない! だって私、別に責められる様なことしてないもん!!」
指のリハビリが思うようにいかない啓太さんはそのイライラから、二人の仲を疑う言葉を亜沙子さんに言います。
そして口論となってアパートを出てきた亜沙子さんは、母親の佳代さんに自分の気持ちをぶつけます。
「いいでしょう それぐらい!」・・・う~ん それぐらい? 四万に来て女手1つでがんばっている亜沙子さんの心細くなる気持ちはわかる。
けれど、だからと言って「それくらい」という発言には同調はできない。
佳代さんと同じで今のままではとても心配。
これから啓太さんの指の事で色々な問題が起こってくるだろう。
そんな時、踏ん張っているのが辛くなって、誰かに寄りかかりたくなった時に、川崎先生を求めてしまうのでは、という気持ちが心配なのだ。
「結婚したら、パートナー以外を想ってはいけない」なんて事を言っているのではなく、パートナー以外に精神の安定を求めるのは、私のノーマルからは外れている。
まぁ人の感じ方は色々だから・・・良いとか、悪いとかの問題ではない。
亜沙子さんも、啓太さんとの口論で興奮して、母親である佳代さんに、ついこんなことを言ってしまったのかも知れない・・・
佳代さんもいつもだったら、もっとビシッとたしなめるところなのに・・・今日はちょっと様子が違った。
ご主人を定年前に亡くして今はひとりの佳代さんには、四万で一人がんばっている娘の気持ちもわかるからだろうか。
それにしても・・・「檀も私も、バネを作っているお父さんってすごいと思います!」
この言葉を聞くたびに、私は気持ちが暗くなってします。
「まただ・・・」そんな感じです。
バネ職人の父親、バネ工場の再開・・・家族のプライド。
指が動かなくなり、バネが作れなくなった啓太さんは、家族にとってどんな存在になっていくのだろうか・・・
また、啓太さんはそんな自分をどんな風に思うかな・・・
もう明日は土曜日。
優はどこに向かって、何の為にあんなに一生懸命走るのだろう・・・