どんぐりの木の下で

日々の出来事を書き留めています。

社会勉強の1日

2005年07月17日 | 雑記

マークたちが来てからは、1日が30時間くらい欲しいような気分。
我が家にホームスティするだけなら、前回ほど手もかからず、別にどうって事はなく楽しく過ごせると思う。
だけど、自分達で生活するとなると、日本での母親としての私にとっては全く別の話である。

7月15日、私にとっては初めてだらけの1日だった。

まずは、銀行口座の開設。
外国人でも印鑑が必要との事なので、あらかじめ印鑑を作っておいてもらった。
カタカナで、「マーク」「ジェシカ」と横一行。
まるでおもちゃのような印鑑だ
印鑑とパスポートがあるから、銀行へ行けばすぐに出来るだろうとタカをくくっていたら、
「外国人登録書が必要です。」
「えっ」 「それはどこで取れるのですか?」
「多分、地方自治体かと・・・」

が~ん その場ですぐに市役所に電話をして、登録に必要な書類を確認。
パスポートの他に証明写真が必要とのことなので急いで撮って、市役所へ急行した。
12時を過ぎていて市役所は閑散としていたが、外国人登録の窓口に知った職員の方がいたので、
「時間が無いんです。大至急お願いします」と懇願。
2時からジェス、3時からマークの面接と時間は迫っている
それまでに銀行口座を作らないと・・・この後のアパートの契約も何も出来なくなってしまう

1時過ぎに登録書が仮発行され、急いで銀行へ逆戻り。
先ほどの窓口のお姉さんに、「外国人登録してきました
「はい 書類をチェックさせていただきますので、少々お待ちください」
・・・おいおい、そんな
「ジカンダイジョウブデスカ?」ジェスが私に心配そうに聞く。
「通帳は息子に渡してください。 この子です」と高2を窓口に引っ張っぱってきて、銀行を後にした。

アルバイトを紹介してくれたTさんとの待ち合わせ時間にギリギリセーフ。
勤務条件などについてお店の方と確認。
従業員マニュアルを渡され、「お家の方できちんと説明してください」と一言。
「えっ (これって日本語じゃん・・・)」

次はマークのファミレスの面接。
私とジェスは同席しない方がいいだろうと、別の席でカキ氷を食べながら待つ。
二人で他愛ない話しをしながらも、やっぱりマークの事が気になる。
「意外と時間がかかっているね・・・」
「マークニホンゴヘタ」とジェスも落ち着かない様子。
30分後やっと終わったが、感触は良くない。
採用の返事はもらえたが、さすがに条件があまり良くない。
1ヶ月後は日本語でオーダーをとれるようになること・・・(それは無理だろう)・・・。
確かに、雇う方もボランティアでやっているわけではないので、どうしようもない・・・
「働き口はないよ」ってあれほど言ったのに・・・。どこか働けるところはないかなぁ・・・

そして、次はアパート。
物件を確認して、事務所で契約。
Tさんのお陰で、敷金も礼金も要らないとの事。その上前の方が残して行った冷蔵庫、エアコン、洗濯機、乾燥機まで付いている。本当にありがたい
契約に関しては、2人とも結構シビアで、いろいろと質問してくる。
自分で契約をしたこともないうえに・・・言葉が難しすぎて私のボキャブラでは到底追いつかない・・・
同席してもらったTさんに全て通訳をお願いした。
アパートを契約するって結構おおごとなんだと、ビックリ。
言葉もよくわからない子たちの代わりにと思うと、余計緊張してしまった。

今日の予定が全て終わったときには、私もマークもジェスもぐったり・・・ 
外国で生活するって本当に大変なんだとつくづく思った。
我が家の息子達には到底無理だろう・・・。

息子 「そろそろ塾の時間なんだけど・・・」
母 「今日は休んでください・・・お願いします・・・」
息子 「やった~
母 「・・・」

こんなに疲れた事って久しくなかった・・・。
ボロ雑巾のように、心身とも疲れ果てた1日だった。