9月4日、日本プロ野球選手会が、
来年3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)へ参加することを表明しました。
WBCのスポンサーの大半が日本企業であるにもかかわらず、
権利や収益の大半が大リーグ側にあるなど不公平であることから、
選手会として、大会への不参加を表明していたのですが、
この問題で一定の前進があったと判断し、一転してWBCへの参加を決定しました。
(2009年、マクドナルドのWBC日本代表応援ファイル)
野球にしてもサッカーにしても、ホームチームに「興行権」があります。
入場料収入から、開催経費、競技場使用料を差し引いたものがホームチームの収益となり、
その収益でチーム(球団)を運営しているのです。
ということは、
どのチームにも平等に興行権があるという前提で、プロのリーグは成り立っているのです。
ひとつのチームが興行権を独占すれば、他のチームは選手育成やチーム強化ができなくなり
結果的にはそのリーグの面白さが減ってしまい、ファンを失うことになります。
WBCも同じで、
世界一を決める大会でもあるけれど、世界中に野球を広める大会でもあります。
アメリカや日本だけでなく、すべての国が収益を代表チームの強化に当てることができる、
そのような「機会均等」を広げていかないと、
世界中に野球を広めるという目標は達成できないのじゃないか、
ということを思いました。