津市安濃町の妙法寺地区にある「平田古墳群」、
平田山と呼ばれる丘陵に、5世紀中ごろから7世紀末にわたって
78基もの古墳が造営された、大古墳群です。
現在は宅地化されていて、
平田古墳群の「12号墳」が、
安濃中央総合公園のグランドゴルフ場脇に移築されています。
平田古墳12号墳は、
磚槨式横口式石槨というれんが状の石材を積み上げた石室形態をもつ、
県下で唯一の特殊な石室です。
石材には「穴倉石」が使われていたということですが、
復元の過程で、丈夫な花崗岩等に変更されたため、
オリジナルの石室ではないとのことです。
安濃町内の現在の地名にも、
「村主(すぐり)」や「連部(つらべ)」など、渡来系氏族に関係したと思われるものがあり、
安濃地域は古墳時代に、渡来系文化の影響を強く受けていたと推定されています。