津市中河原、国道23号バイパスのファミリーマートの裏手にあります、
大師院護願寺です。「中河原の大師さん」として知られています。
実はこちらのお寺は、美里町と非常に関係の深いお寺です。
栗原公民館(旧護願寺)の石仏群
大師院護願寺に伝わる由来では、
護願寺は明和二年(1765)尾州国貫海僧都が今の津市美里町に「医王山香道院護願寺」を創建し、
氏寺祈願所として信仰を集めた。
昭和十二年瑩彰が住職となったが、昭和四十年(1965)に本尊、堂宇を焼失した。
中河原大師院は、初代院主・青山さ免法尼(1868~1960)が仏門に帰依し、
近郊近在から信徒が法尼の加持祈祷を受けようと参集し、難病平癒等の御利益を授かったといわれる。
この大師院は昭和二十年(1945)戦災で焼失。(二代目瑩彰和上再建)
その後昭和三十九年(1964)二ヵ寺が合併して「真言宗醍醐派 救世山大師院護願寺」と改称。
堂宇、客殿、山門等を建立して現在に至っている。
つまり、美里町の護願寺のほうが創建は古いのですが、
中河原大師院の2代目院主が両方の住職を勤めていた関係で、
昭和39年に両寺が合併し、中河原に再建した「護願寺」を本拠とすることになったようです。
(弘法大師の銅像)
お寺の規模としては、大きいほうではありませんが、
良く手入れされていて、質素な趣きがあります。