
三岐鉄道三岐線の終着駅・西藤原駅です。
三重県の鉄道駅の中では最北端にある駅です。
戦前の昭和3年、
浅野セメント・小野田セメントが中心となって、三岐鉄道を設立、
4年後の昭和6年に、四日市冨田から西藤原まで開通しました。
西藤原から養老山地を越えて、岐阜関ケ原まで延長される計画でしたが、
計画は中止となり、西藤原が終着駅となりました。
現在の西藤原駅は、画像のとおり、
蒸気機関車が2台並んでいる形のユニークな駅舎となっていて、
駅舎の中に駅事務所と郵便局が入っています。

旅客輸送のための定時便のほか、
採掘された石灰岩(セメントの材料)を
輸送する貨物列車が走っていたこともあって、
三岐線の主要駅は、列車が対向できるよう、
島型のホームになっています。
現在は、貨物列車が走ることは少なくなったようで、
対向用の線路や、石灰岩を積み込むためのスペースは
使われなくなったようです。

平成13年(2001年)、
三岐線の開業70周年を記念して
ホームの前のスペースに駅前公園が整備されました。
2本の線路のうち1本に、
機関車などの実物が展示され、
公園には、ミニSLを走らせるための線路が
設置されました。
西藤原駅の名物となったミニSL、
公園の開業当時は毎週日曜日に無料運行していましたが、
平成27年4月をもってミニSLの運行は休止されました。
平成29年1月、
地元の桑名工業高等学校により、
「桑工ゆめ鉄道」として運行が再開されました。
運行は月1回程度で、
実施日は桑名工業高ホームページで案内されています。
ちなみに、今月11月は
運転日 11月11日(土)
運転時間 午前11:00~午後3:00まで
となっています。

(西藤原駅の東、県道から撮影)
安濃鉄道の終点・林駅跡地(津市芸濃町)
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