OECD諸国の中で人口を増やし続けている国カナダ。その背景は多くの移民を受け入れているから。特に学生ビザの発行数はパンデミック後から増え続けている。
学生ビザで来て本国へ帰る生徒もいれば、そこから労働ビザ、永住権となる人もいる。で、最近学生ビザの発行を抑えていくことが発表された。バンクーバーにおいては多くのプライベートの英語学校がある。向こう2年ビザを発行しないとか。あらー、それじゃあ学校閉鎖に追い込まれるのは目に見えている。
どうしてこのようなことになったかというと「住宅問題」。 家の数が足りないのです。人口は増えるのに建築が追いつかない。需要が増えれば価格上昇に拍車がかかりと負の連鎖を起こしています。
よって、その増える学生たちの住む場所がありません。物価も高く、炊き出しや無料の食料品配布に並ぶ留学生が増えました(留学生は残念ながら対象外です。ビザの発行条件に留学期間に自立しているのが条件ですから)。
受け皿がないのに留学生は増え続けたのは何故でしょうか?それは留学生が高校や大学の重要な資金源になったからです。留学生を持てば持つほど大学が潤う(外国人の授業料はカナダ人のものより高く設定されています)。そりゃあどこもこぞって外国人を受け入れるわけです。
で、規制が始まったことで、今いる留学生はビビっています。授業料が上昇するから。大学側の人員削減も始まるでしょう。それにこの学生ビザの発行規制に、これから留学しようと思っていた方々は難所が出来てしまったことになります。
住宅不足から始まった問題。学生だけがこの原因ではないけれど。留学生にとって肩身の狭い国になるのは避けられないようです。
多くの留学生が来るカナダ。私もその1人でした。もう26年も前の話ですが、、、興味を持ったので書いてみました。