![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/c9/37686eee1d7f1820a52da88352ff05a8.jpg)
先月からNP部門の教育とQI(クオリティーインプルーブメント)のWG(ワーキンググループ)が教育用のポッドキャストを作成する様になりました。
今のシリーズは糖尿病のケアについて。
で、3回目は地元のNPと内分泌科の医師によるものでした。この医師は私も患者を頻回に紹介する医師です。終盤疲れが出て来たのか、、
脅しの医療が登場しました。
いやいやその命名は私が勝手にしているもので、そんなものは存在しません。で、何の事かと言うと、、、
「インスリンをチラつかせると食事や運動療法を真面目にするようになる」
ひえーたしかに事実そう言うこともありますが、それを口にしてはいけませんよ!!!だってね人間の行動の変化はどういう風に起こるのかぐらい医療者なら知っていてほしい。自分に不利益な事が起こるかもしれない可能性を考えられる人は行動修正もすんなり行く。しかしそれができない人や自分はダメ人間(人生の中で成功の経験が少ない).と思っている人には脅しは逆方向へ進む。
自分は変われないから、この医師に診てもらうのはやめよう
この医師は大袈裟に言っている、嘘をついていると根拠のない信念が生まれる
脅された事が起こらないと無視を続ける(見猿聞か猿言わ猿状態)
インスリンなんか絶対させねーからな(駄々コネ意地っ張り状態)
と患者の難しさは加速します。
私が向き合っている患者層は後者です。よって脅しの患者教育のやり方では上手くいきません。だから私は自分の患者層へのアプローチを工夫して挑みます。この様なカスタマイズされたケアができるのもNPの強みなんだ、と感じる今日この頃です。