走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

子供の晴れ舞台

2021年04月28日 | 仕事




一年以上、規制の元で暮らしている事で州民のイラつきも、医療者の疲弊も募り積もって爆発してしまうのもよくわかります。休業や事業縮小を余儀なくされている事業主。いくら政府が助成金を出してもコロナ前と同額の収入にはならない。賃貸住宅の値上げ禁止、普段は病気休暇で賃金が出ない人への助成金など社会的弱者へ助成を強化しても、コロナ前とは同じではない。

昨年娘のバレエのコンペシーズンが半分もいかないうちに終了してしまい、衣装代や個人レッスン費が無駄になった、、、なんて思っていましたが、そんなことは小さな事。プロになる事を目指していた子は予定していたアメリカのバレエ学校への入学を断らなければならなかったり(こんな状況でもイタリアへ行った先輩もいました)。今年のコンペは事前に録画した映像で審査されると、普段とは違う形でも、ないよりはまし程度のもの。今シーズンに辞めてしまった生徒の数は多く、経済的負担なのかそれとも感染を避けるためか?身近なところにもコロナの影響が。この調子だと今年も卒業式はオンラインで行われ、パーティーもなしになりそう。大人はいい。人生の一大イベントがほぼ終わっているわけだから、延期が1〜2年あっても、さほど影響はない。しかし子供は違う。一年一年に様々な意味があるから。思ったように練習や競技ができない、晴れ舞台がない影響は計り知れないと思う。これらもまたBC州が子供に限り活動を続ける場所を提供し続けた理由。できない範囲でも出来るだけ確保してきた。

しかしカナダの花形スポーツホッケーは違っていた。禁止になったままだった。それは親同士の交流、遠征試合で車の相乗りなどでクラスターが起こったから。心を痛める。






今日発表の感染状況。人口10万人あたりの感染者数。BC州が低くなってきている。しかし相変わらず私の働く保健機構の感染率は州の平均値より高い。お隣の2市はその中でもかなり高い。Long COVIDと呼ばれる症状が長引く人のためのクリニックは州立で1箇所が取り扱っているが、お隣2市の感染者があまりに多いためLongCOVIDクリニックがオープンしたほど。私の働く保健機構内で入院しているCOVID陽性患者の半数がお隣の市の病院。もっと感染率を抑えなければあっという間にオンタリオ州やAB州のような火の車状態になってしまうのが異変株の恐ろしいところ。

よって、我慢我慢の日々がもう数ヶ月続く事を覚悟して欲しい。死んでしまったり、LongCOVIDになれば学校もスポーツもできませんから。



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