1週間前に日本APN後援会が主催するDNPの可能性というセミナーがありました。私は所用があり、前半しか参加できず、ようやく後半の視聴を終えました。
後半のQAで気になったことがあったので、それについて書きます。
Q ) 日本の看護界のアカデミア系の学会ではQIや実装研究は業務改善であって「研究ではない」と言う風潮があり、、、
えええええええええええ!
日本のアカデミアの方、大きな勘違いをしてますよ!!!!!
QIはQuality Improvement の略。 QIは看護に限らず全ての医療職が行っています。なぜならQIの目的は
患者のアウトカムを向上させ、医療の質の向上
なので医療に関わる全ての職種で重要なものとなるからです。
どうして患者のアウトカム向上や医療の質の向上につながるか?QIのおかげで、エラーが減るとか、再入院を防ぐ退院計画となるからです。
完璧な医療なんてどこにも存在しないのだから、医療を見直し改善していくことは医療職にとって普遍的な課題なのです。
例えば澤野さんのプロジェクトは脳梗塞と睡眠時無呼吸症候群(OAS)の関連性を導き、高齢者のOASのスクリーニングをすることにより脳梗塞発生率を抑える。脳梗塞が発生しないように高齢者の予防的スクリーニングにOSAを加えた極めて画期的な素晴らしい研究。
QIプロジェクトで医療の提供の仕方やシステムを改善していくので、業務改善がついてくるのは当然。しかしその効果の評価に使われるのは研究に使う技術と同様なもの。
確かにフィロソフィーを構築していくアカデミアの研究と全く同じとは言い切れません。しかし目的は患者や国民の健康の向上で同じ。研究のフォーマットに沿っていれば研究と呼べるはず。
もしかして日本のQIプロジェクトは業務改善で止まっていて、アウトカムの評価がなされていないからアカデミア系に、研究ではない!と言われているのだろうか、、、、
誰かこのあたりのことを教えてくださいませ。
冒頭写真: ウイスキーツアーの2ヶ所目はこの蒸留場へ行きました。ウイスキーが作られる工程を学び、最後は試飲。10年ものと15年ものを頂き、もちろん購入。貯蔵所のドアが赤でとても可愛い。