走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

シンポ質疑シリーズ エキスパートとアドバンス

2021年03月18日 | 仕事
今日の質疑応答はこちら

PEPPTA frameworkが活用できる人について伺います。
この枠組みを活用できる人は大学院で抽象具象の思考操作が
できる人だという印象を受けました。
現在日本では大学院教育以外の方々も
高度実践看護を行っています。
そういった方々が自らの能力を活用して
役割拡大をしていくためには、院進が必要でしょうか。

ムムム、「現在日本では大学院教育以外の方々も高度実践看護を行っています。」

何をもって高度実践看護と書かれているのか????市原さんや坂木さんがおっしゃっていたようにエキスパートとアドバンスの違いを理解した上での質問だったのでしょうか?

高度実践看護を行いたいと思う方(強い動機がある)は院進を勧めます。独学で学べるようなものではありませんから。それが独学で出来るというのなら、日本での大学院教育はその程度のものだと言っているのと同じです。

エキスパートの延長線上にアドバンスがあるのではないのです。エキスパートとは異なる次元にアドバンスはあるのです。

私の働くカナダでは学士と修士保持者の違いはかなり大きいものです。そしてカナダでは最低でもマスターを持っていないとAPNとは呼ばれませんし、仕事ももらえません。給与も異なります。責任も異なります。どんなにその人がエキスパートであったとしてもです。このようにきっちりはっきりしているのもカナダの良いところであって、APN が短期間で発達した理由でもあるのです。



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