走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

大規模ワクチンセンター

2021年04月30日 | 仕事
我家の相方がようやくワクチン接種1回目を終了。登録した時点で行きつけの薬局はワクチンの在庫がなく次の入荷が来たら連絡しますから、と音沙汰なし。

隣の市の大規模ワクチンセンターがガラガラと言う情報を聞きつけ、送り込んだら接種してもらえました。で、相方曰く

「200人ぐらい同時接種できるぐらいの設定がしてあったけど、50人ぐらいしか入っていなかったな」と。ワクチンセンターでシフトをしている同僚に話を聞くとアストロゼニカのワクチンを敬遠しているのか予約をしても来ない人が多い、と言う。まあ、なんてこったい。ファイザーやモデルナのワクチンを待っている間に感染しちゃいますよ、皆さん!!!ケベック州でアストロゼニカもワクチン接種後に血栓症を起こして亡くなられた方のニュースが出たばかりだから不安が強くなるのかもしれませんが、COVIDにかかればもっと高確率で血栓症になります。

で、相方が驚いたこと。看護師ではなくて消防士が注射をしてくれた、と。
そうなんです。BC州は消防士をこの為にトレーニングしていたのです。看護師は希少価値が高くなって(本来の職場でさえ不足気味)いること、数の確保ができないと予測し、薬剤師が自分の働く薬局で投与できるシステムを調整して(コロナの前から既に薬局でワクチンができていました)。大規模ワクチンセンターは消防士が投与を行うと予定していたのです。既存の医療システムに負担をかけない大規模ワクチンキャンペーンを計画していたのです。もちろん私の同僚のようにサイトには必ず医師が1人は常在してスーパーバイザー的にいるし、看護師も入っています。しかし筋肉注射は消防士。事前の問診と観察は看護師。そうでもしないと前代未聞の規模のワクチンキャンペーン上手くいかないのです。

ここでもやはり既成概念に囚われない柔軟な発想がリーダーに求められているのです。


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