一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

見取り図の間取り図ミステリー

2024年03月01日 12時43分27秒 | お知らせ
▲TV番組の「見取り図の間取り図ミステリー」監修の訳は


2024年2月29日は4年に一度ですが、その日に放映された
TV番組の「見取り図の間取り図ミステリー」に今年も出演しました。
但し、私の手だけです。(笑)

実は、そこで紹介される間取り図をこちらで描いています。
作図作業はミタス一級建築士事務所のスタッフに描いてもらっています。
その前後のテレビ局とのやり取りに、私がいろいろ関わっています。

簡単に言えば、「あ~だ、こ~だ」と建物と間取り図について
テレビ局側の担当者にコメントしたり、質疑応答をしています。

こちらの事務所に何人も一緒に来ていただいて打合せしたり
メールや動画を使ったり、電話で個別に行っています。

最初に頂いたその建物の間取り図が正しいのは
10軒に1軒あるかどうかです。

「間取りが資料とまったく違う、もらった写真や動画では
 映っていない箇所が多く正確に復元できない」

というケースもあります。

ミタス一級建築士事務所のスタッフがWEBを検索して
公開されている写真から情報を集めても判別が無理な場合は、

再度現場撮影に行っていただいたり

ミタス一級建築士事務所のスタッフに
遠方の現場まで1泊してまで間取りを取りに行って
もらったこともありました。

テレビ局側のスタッフの方が描かれた間取り図は
建築のプロではないので、
不正確過ぎてそのまま使えたことはありません。

逆に言うと、簡易な間取り図であっても
それだけしっかり描くことを
この番組のテレビ局側も望んでいるということなので
協力させて頂いています。

他のTV局や番組、雑誌などで同じ建物を紹介した時の間取り図が
検索するとWEBで出てくることがあります。

スタッフと大笑いしてしまうことが良くあります。
全く違っていて、トンチンカンな間取り図だからです。
まともな方が少ないです。

不動産屋さんからもらったという間取り図も
違っていることが多いです。

建てた時の図面のコピーを頂くこともありますが
それも違っていたりします。

理由は、完成後に増改築したがその図面は無い場合や
完成時には、既に図面と違っていることもあります。
(昔の住宅では良くありました。アルアルです。)


描き方としての表現方法が、
あまりにも誇張し過ぎかな?という内容を打診されることがあります。
「ここをこんな風に表現して欲しい」というリクエストです。

まあ、間取り図にわかりやすくイラストを加えたということで
多少なら
「それくらいの表現方法なら、良いのでは」とOKして
ミタス一級建築士事務所のスタッフに描かせて再提出します。

しかし、
「間取り図としては、そこまでするとウソになりますが
 良いですか?」とお聞きすると、諦めてくれます。

ということが、「ミタス一級建築士事務所が監修」という意味です。

それだけ、この番組のスタッフは間取り図作成にも
真面目に取り組んで頂いていますが
TV局側も私やスタッフも結構大変です。

今回は、4回目ですが過去最大数の
16組の物件の間取り図を描きました。

お見逃しの方で興味がある方は、
少しの間なら下記のTVer から登録しなくても見れますので、
こちらでどうぞ。

「見取り図の間取り図ミステリー」

  
▲手だけ出演


2022年5月12日放送分はこちら

2023年2月2日放送分はこちら


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