▲開始前に、会場へのファンサービスで席へ
昨日の続き、チャンピンズオンアイス2008の新横浜会場でのお話です。
登場した選手を紹介しましょう。
アイスダンスのカップルでは、2組登場です。
マリア・アニシナとグウェンダル・ペーゼラ組(フランス)は、
ソルトレイクのオリンピックチャンピオンです。
世界選手権でも優勝していたので、間違いなく当時のナンバーワンです。
現在はプロスケーターです。
このチャンピンズオンアイスでは、いつも出てくれているというのは、
隣席の人からの情報でした。
さらに、日本でも初めて登場という現役のアイスダンスのカップルは、
ナタリー・ペシェラとファビアン・ブルザ組。
こちらもフランスです。
アイスダンスのトップのスケートを生で観れて良かった。
ペアーでは、アメリカの井上玲奈とジョン・ボルドウィン組です。
テレビのCMにも今出てますよね。
息がピッタリで、単独では2回も滑ってくれました。
そして、人気のあった男子シングルでは、
ステファン・ランビル(スイス)トリノオリンピックでは2位でしたが、
世界選手権を連続優勝していますし、まだ現役ですから、高橋大輔の強力な
ライバルでもあります。
切れ味の良さと正確なスケーティングは、完成された感じがする演技です。
海外のシングル男子の現役トップを生で観たのは初めてでした。
スイスの国旗を掲げながら大きな声援をする人が多く、会場が沸きました。
最後のアンコールに応えて、ひとりだけ出てきて演技してくれました。
前日は、無かったそうですから、会場の拍手次第でしょう。
もうひとり、アメリカのジョニー・ウィアも人気があり、魅了してくれました。
スケーティングのタイプは、ステファン・ランビルの完成してまとまった
タイプではなく、高橋大輔の躍動的なタイプに近いです。
海外選手を最後にもうひとり紹介しておくと、
スルヤ・ボナリー(フランス)の黒人女性がいました。
世界選手権は以前3年連続2位になっています。
現在は、プロスケーターです。
日本では、おなじみの本田武史と村主章枝。
村主章枝は、今シーズンから、何とモロゾフコーチが付くのですから
どう変わっていくか?もうピークは完全に過ぎたと思っていたので、
名伯楽のモロゾフが選んだ理由が、なるほど!と後でわかるくらい
伸びてくることを期待しています。
世界ジュニアで5位の西野という選手も登場しました。
15歳ですからまだまだこれから伸びるでしょう。
武田奈也選手は、以前観たときより、かなり意識して丁寧なスケーティングを
しているようでした。
安藤美姫選手は、痩せましたよ。4回転ジャンプに向かって、自身を追い込んで
いるのではないでしょうか。
そして、高橋大輔選手は残念ながら出場していなかったのですが、
その代わり織田信成選手が久々に登場です。
今年のショートプログラムを披露してくれました。
前半のスピードとジャンプの軽さはさずがでしたが、
後半はスピードダウンしたように感じられ、あまり魅力が感じられませんでした。
今年、まさかのモロゾフコーチに変更になって、グングン伸びると思いますので、
今後に期待です。
それにしても、高橋大輔選手からモロゾフコーチが離れたのは、衝撃でした。
オリンピックまでまだ間がありますから、もしかして再度ということも
考えられます。これをバネに高橋大輔選手もさらに一皮向けてくれるでしょう。
というのも、今回、私がシングルのトッププロを観た限りでは、
高橋大輔のスケーティングが一番だと思うからです。
もちろん1発勝負の点数制ですから、必ずしも1番になれるわけではないのです
が、
スケーティングから発しているそのエネルギーや表現力、オーラは、今回は
登場しなかったものの、高橋大輔選手が現役ナンバーワンだと思いました。
この次のオリンピックで、もし高橋大輔選手が金メダルを取ったら、
物凄いオーラとエネルギーを発していると思いますので、その直後に披露してくれる
スケーティングには、ぜひ、生で観に行きましょう!
そして最後です。ここまでの紹介を軽く流したつもりですが、長くなりました。
荒川静香さんです。
単独で2回のスケーティングを披露してくれました。
今回のチャンピオンズ オン アイス2008テーマが「カルメン」で、
そのの主役を務めるのは、当然、荒川静香さんでした。
最初と最後の全員で演じる「カルメン」のテーマのショーでも、
新しい魅力を充分魅せてくれました!
単独の最初のスケーティングは、今まであまり無かった、
強さや迫力を前面に出した演技でした。幅が広がった感じがしました。
2回目は、和をイメージした演技で、これは得意の優雅さや滑らかさ、
優しさを前面に出したものでした。
トリノオリンピックで金メダルを取り、プロ宣言して初めて滑ったときから、
私は生で観させて頂いていますが、
完全にプロになったなぁ…と感じます。
しかし、他のプロとは、やはり放っているものが異なりますし、さらにレベルが
上がり続けています。
他のプロと比べて、求めていく真剣さが異なっているのだと思います。
スケーティングから無駄がどんどん無くなっていって、
力もどんどん抜けていっていますが、その凄さは、増していっています。
削ぎ落とされて、ますます凝縮されて、光と輝きを増している感じです。
トップの選手でも、私は、もうこれ以上伸びないだろうなぁと思ってしまう選手が
多いのですが、
荒川静香さんは、この2年間以上、さらに魅力を増し続けているのが凄いです。
ちょっと言葉にできない、観ている私の息が止まってしまうくらいの凄い空間を
創ってしまいます。
高橋大輔選手は、まだまだ伸びる余地が大きく魅力があふれていますいから、
気落ちしないで頑張ってもらい、バンクーバーのオリンピックでは、
ぜひ金を取ってもらいましょう。
元金メダリスト、現金メダリストの素晴らしい演技とエネルギーを同時に見て感じたいですね。
横浜市 一級建築士事務所
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